へい‐し【兵士】
兵士
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/06 09:36 UTC 版)


兵士(へいし、soldier/enlisted[1])は、古代から現代まで国家の軍隊の軍人や、それに準ずる戦闘組織の構成員であり、将官や将校といった指揮官からの命令に従って任務をこなす。個人や部族社会の戦士とは異なり、公然と戦闘のために組織に属している場合に使われる。
日本の古代、律令制においては、中国の唐の兵制を参考に編成され、人員を年齢別に記載した戸籍である正丁から一定の割合で徴発された。兵士は軍団に所属し、有事の際の出兵や辺境防備のための防人、衛士として各地へ派遣された。792年(延暦11年)に一部を除いて原則的に廃止され、任務は健児に継承される。
日本語の兵士は現代軍隊における、上位の下士官、士官に対する言葉を指すことが多い。あるいは朝鮮人日本兵を指すときのように、軍人の総称として用いられることもあり、いずれにせよ制度的な用語ではない。士官と下士官を併せて将兵、将士と呼ぶことがある。
軍隊制度を採るキリスト教会の救世軍は、信徒を「兵士」と称している[2]。
兵士の分類
近代以降の兵士について大まかな分類を列挙する。
従軍の理由
年齢
少年兵、老兵など。特に幼い少年兵は正規の少年兵と区別するため、子ども兵士(チャイルドソルジャー)などとも呼ばれる。
軍歴
新兵、熟練兵、古参兵など。退役した兵士は単に退役軍人と呼ばれることが多いが、予備役についている兵士は予備役兵と呼ばれる。
兵種
歩兵、騎兵、砲兵、工兵、憲兵、水兵など、所属する部隊の種類によって大別される。
技能
衛生兵など特技を習得している兵士に専門の呼称が与えられることがある。
役割
斥候、狙撃兵、守備兵、警備兵など果たしている役割で呼ばれる場合の呼称。
ソルジャーの語源
ソルジャー(英語:soldier)の語源は、古代ローマ時代には兵士の給与は広く利用されていた通貨であるソリドゥス金貨で支払われたため、「ソリドゥス金貨のために戦う者」を指すラテン語から来ている[3][4]。また初期には当時は生活必需品だった塩(Sal)で支払われており、これが給与(英語:salary)の語源とされる。現物支給は効率が悪いため、後に支給される塩と同額の俸給がソリドゥス金貨で支払われるようになった。

出典
- ^ “enlistedの意味・使い方”. eow.alc.co.jp. 2020年1月7日閲覧。
- ^ 軍隊形式について|救世軍
- ^ soldier(Online Etymology Dictionary)
- ^ English Etymology 著者: George William Lemon soldier項
関連項目
兵士(ミリス, miles)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 20:02 UTC 版)
「ミトラ教」の記事における「兵士(ミリス, miles)」の解説
守護神は火星(マールス)。シンボルは背嚢、槍、兜。「兵士」位は7位階中、下位の召使い役を演じる3位階の最上位にあたり、上位の4位階に奉仕した。また「獅子」位の入信の際には浄めの儀式を行った。この位階名はキュモンによってミトラス教の軍事的性格を示すものとされたが、実際は豊饒女神の信仰に由来し、豊饒女神の戦神的側面を象徴するものであるらしい。
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兵士
出典:『Wiktionary』 (2021/08/02 10:23 UTC 版)
名詞
発音
派生語
関連語
翻訳
脚注
「兵士」の例文・使い方・用例・文例
- 兵士は町へ向かって前進した
- その戦闘で多くの兵士が血を流した
- 敵の兵士たちが城を取り囲んだ
- 兵士の縦隊
- 兵士たちは未明に砲撃を浴びた
- 兵士が攻撃のために町の外に集結した
- 勇敢な行為に対して兵士に勲章を授ける
- 兵士が大勢軍隊から脱走した
- 戦闘に備えて兵士を配置する
- 兵士
- 敵の兵士は村の大部分に火をつけた
- 兵士たちは敵の砲火にさらされた
- 占領軍の兵士たちは処罰されずに行動した
- 兵士たちはパラシュートでの上陸だった
- 兵士たちは整列し,森の中を行進した
- 軍隊は多数の兵士を失った
- 多くの兵士が戦争で死んだ
- この監視塔には十分に武装した兵士が配置されている
- その負傷した兵士は抵抗の構えをまったく見せなかった
- 彼は勇敢で誇り高い兵士だった
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