兵員とは? わかりやすく解説

へい‐いん〔‐ヰン〕【兵員】

読み方:へいいん

兵士の数。また、兵士


兵士

(兵員 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 01:07 UTC 版)

陸上自衛隊の自衛官。アメリカで行われた訓練にて
大日本帝国陸軍の将兵(1900年)
アメリカ海兵隊の兵士

兵士(へいし、soldier/enlisted[1])は、古代から現代まで国家の軍隊軍人や、それに準ずる戦闘組織の構成員であり、将官や将校といった指揮官からの命令に従って任務をこなす。個人や部族社会の戦士とは異なり、公然と戦闘のために組織に属している場合に使われる。

日本古代律令制においては、中国の兵制を参考に編成され、人員を年齢別に記載した戸籍である正丁から一定の割合で徴発された。兵士は軍団に所属し、有事の際の出兵や辺境防備のための防人衛士として各地へ派遣された。792年(延暦11年)に一部を除いて原則的に廃止され、任務は健児に継承される。

日本語兵士は現代軍隊における、上位の下士官士官に対する言葉を指すことが多い。あるいは朝鮮人日本兵を指すときのように、軍人の総称として用いられることもあり、いずれにせよ制度的な用語ではない。士官と下士官を併せて将兵将士と呼ぶことがある。

軍隊制度を採るキリスト教会救世軍は、信徒を「兵士」と称している[2]

兵士の分類

近代以降の兵士について大まかな分類を列挙する。

従軍の理由

年齢

少年兵、老兵など。特に幼い少年兵は正規の少年兵と区別するため、子ども兵士(チャイルドソルジャー)などとも呼ばれる。

軍歴

新兵、熟練兵、古参兵など。退役した兵士は単に退役軍人と呼ばれることが多いが、予備役についている兵士は予備役兵と呼ばれる。

兵種

歩兵騎兵砲兵工兵憲兵水兵など、所属する部隊の種類によって大別される。

技能

衛生兵など特技を習得している兵士に専門の呼称が与えられることがある。

役割

斥候狙撃兵、守備兵、警備兵など果たしている役割で呼ばれる場合の呼称。

ソルジャーの語源

ソルジャー(英語:soldier)の語源は、古代ローマ時代には兵士の給与は広く利用されていた通貨であるソリドゥス金貨で支払われたため、「ソリドゥス金貨のために戦う者」を指すラテン語から来ている[3][4]。また初期には当時は生活必需品だった(Sal)で支払われており、これが給与(英語:salary)の語源とされる。現物支給は効率が悪いため、後に支給される塩と同額の俸給がソリドゥス金貨で支払われるようになった。

鳥取県湯梨浜町燕趙園の孫武(孫子)像

出典

  1. ^ enlistedの意味・使い方”. eow.alc.co.jp. 2020年1月7日閲覧。
  2. ^ 軍隊形式について|救世軍
  3. ^ soldier(Online Etymology Dictionary)
  4. ^ English Etymology 著者: George William Lemon soldier項

関連項目


兵員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:52 UTC 版)

ナチス・ドイツの軍事」の記事における「兵員」の解説

国民擲弾兵」も参照 第一次世界大戦とその後不況影響で、兵役適格年齢者の人口は非常に逼迫していた。このため陸・海・空、そして武装親衛隊の間で兵員の獲得競争起きた武装親衛隊はこうした抗争で非常に低い割り当て受けていたこともあり、ドイツ国外からの兵員補充に動くようになった。特に人員を必要としたのが陸軍であり、1942年9月20日には12万人空軍兵士陸軍移し青少年からなる民兵部隊高射砲部隊任せるよう指令された。 かわって不足した高射砲運営要員には中学校高等学校に通う満15歳上の少年少女動員する計画立てられた。文部大臣ベルンハルト・ルストこの方針に強く反発したが、ヒトラーユーゲント指導者アルトゥール・アクスマンヒトラーユーゲント活動阻害ならない範囲では賛成した党官房マルティン・ボルマンはこれらの意見ふまえてゲーリング提案反対し、空軍再度提案練り直し提出した1943年1月には動員地域学校に通う男子生徒のみが動員されることとなり、2月から防空補助員(ドイツ語版)として動員された。この措置で34000人が動員されたが、空軍はなおも人員増員求めた文部省これ以上生徒動員不可能であると拒絶しかわってに就いている青少年46000人が動員されることとなった1944年9月には16歳以上60歳までの国民国民突撃隊として動員する命令下された11月には1928年生まれ空軍補助員を解任して国民突撃隊として動員し東部外国人国防軍などで不適格判定され人材防空補助員に代替する方針決定されたが、すでに国内混乱しており、どの程度実行されたかは定かではない労働力国防軍への動員状況1939年1940年1941年1942年1943年1944年1944年9月新規召集兵数百万人)1.4 5.7 7.4 9.4 11.2 12.4 13.0 指数100 407 529 671 800 886 929 前年度増加比率307% 30% 27% 19% 11% 5% 就労可能者に対す召集兵の割合3.5% 14.0% 18.3% 23.1% 27.0% 30.0% 31.4%

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「兵員」を含む「ナチス・ドイツの軍事」の記事については、「ナチス・ドイツの軍事」の概要を参照ください。

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兵員

出典:『Wiktionary』 (2021/07/28 12:25 UTC 版)

名詞

兵員へいいん

  1. 兵士の数

翻訳


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