准将
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 01:34 UTC 版)
准将(じゅんしょう)は、軍隊の階級の一。北大西洋条約機構の階級符号では、OF-6に相当する。最下級の将官あるいは最上級の佐官に区分され、少将の下、大佐の上に位置する。国によっては存在しないこともある。英語では陸軍や空軍の場合、通常佐官級准将はブリガディア(brigadier)、将官級准将はブリガディア・ジェネラル(brigadier general)と呼称するが、空軍の場合イギリス連邦方式 (Commonwealth system)ではエアー・コモドール(Air commodore)と呼称し、またフランス革命方式の呼称を使用する国では旅団将軍 (Brigade general)と呼称する。ただし、チリやメキシコの様に旅団将軍を少将位とし、その下位に准将位としてBrigadierないしBrigadier generalが置かれている国もある。なお海軍の場合、同格とされるコモドール(commodore)は、その職制から通常日本語では代将と呼称されることが多く、少将や下級少将を准将相当官とにしたり、ドイツ連邦海軍やデンマーク海軍などのように「Flotilla admiral」と独自の呼称とするなど国によってその表現はまちまちである。陸海空軍でそれぞれ呼称が異なる准将を総称しOne-star rankと呼ぶこともある。准将は伝統的に置かない軍もある。そのような国では上級大将・上級中将を将官に置く場合がある。また、少将から大将までの三階級制を採って尚且つ上級大佐ないし佐官級准将の無い国では外国軍准将を少将待遇とするケースがあり、また他国軍と共同作戦を行う場合、補職などによる階級調整が行われる。
注釈
- ^ 1992年までのアメリカ空軍では航空団司令を大佐職とし、准将は航空師団長を務めていた。
- ^ 厳密には大将から大元帥は階級ではなく地位や称号である。
- ^ ロベール仏和大辞典 小学館 321頁 brigadier ⑦歴史 1988年12月10日。 本書は、brigadier des armées du Roiを代将とし、少将と大佐の間の階級と記載されており、général de brigade~d'arméeを少将~上級大将と和訳。
- ^ a b 1793年2月21日に廃止。その後復古王政から七月王政時代にかけて復活するも、完全に廃止。
- ^ a b 1916年制定。
- ^ かつてダルラン提督に与えられたamiral de la flotteという元帥位の階級があったが、現在は廃止されている。
- ^ 各兵科筆頭将官に対する称号。
- ^ 1793年にgénéral en chefに改称。1812年に廃止されるも1814年に再び制定され、1848年に完全に廃止された。
- ^ 当時major-généralは参謀総長を意味する言葉として使用。
- ^ 1佐(一)、1佐(二)、1佐(三)のうちの最上位。
- ^ 特にPKF等で旅団規模の部隊の派遣に支障を来すことが予想される。[要出典]
- ^ 一説には将補を准将位とする内局案と1佐(一)を准将位とする制服組案の対立が原因と云われている。[要出典]
- ^ 英訳はRear Admiral Lower Half。
出典
- ^ ルネ・シャルトラン 著、稲葉 義明 訳『ルイ14世の軍隊 : 近代軍制への道』新紀元社、2000年。ISBN 978-4-88317-837-7。 p 11
- ^ 『軍装・服飾史カラー図鑑』103頁。「著」・辻元よしふみ、「イラスト」・辻元玲子 イカロス出版 2016年8月10日。
- ^ 『軍装・服飾カラー図鑑』124および125頁。「著」・辻元よしふみ、「イラスト」・辻元玲子 イカロス出版 2016年8月10日。
- ^ 『知っておきたい現代軍事用語【解説と使い方】』78頁。「著」・高井三郎、「発行」・アリアドネ企画、「発売」・三修社、2006年9月10日。
- ^ ロベール仏和大辞典1495頁 maréchal ⓷古語 1988年12月10日。
准将
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「Qコちゃん THE地球侵略少女」の記事における「准将」の解説
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准将
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「バート・K・ミズサワ」の記事における「准将」の解説
旅団長として、水沢は米陸軍総司令部の副司令官、多国籍軍団-イラク司令官の副司令官、および第335劇場信号司令部の副司令官を務めた。
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准将
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「海軍 (ONE PIECE)」の記事における「准将」の解説
ダイギン 声 - 竹本英史 海軍本部准将。「西の海」出身。 インペルダウンに侵入したルフィを捕らえようと、獄内に入ろうとしたが、サディちゃんに制止された。 ヤリスギ 海軍G-5支部准将。詳細は「#ヤリスギ」を参照 ブランニュー 声 - 山田真一 海軍本部少佐→海軍本部准将。 「偉大なる航路」出身。54歳→56歳。誕生日は9月3日。身長190cm。おとめ座。血液型X型。好物はブランマンジェ。 サングラスと厚い唇が特徴の男。海賊たちを調査し、懸賞金の額を決める任務にあたっている。センゴクやサカズキからの信頼は厚く、重要な会議では議長を任されるなど、卓越した情報処理能力で海軍を内からサポートしている。内政を担当することが多いが、頂上戦争では刀を手に前線に立った。 初登場時は少佐。アーロンパーク崩壊後に会議を開き、ルフィに懸賞金をかけた。頂上戦争終結後、センゴクにインペルダウンの報告を行った。その後の会議では、ルフィが起こした「16点鐘」の行動について報告した。 新世界編では准将の地位にある。ドフラミンゴの七武海脱退(後に誤報と判明)を会議で取り上げた。七武海制度撤廃後、称号を剥奪された元メンバーの新たな懸賞金の取り決めにかかり、四皇の現時点での懸賞金を会議で取り上げる。
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准将
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「アメリカ連合国陸軍の将軍」の記事における「准将」の解説
准将は最も多い場合が歩兵または砲兵旅団指揮官、高位の階級の将軍副官、および陸軍省参謀士官となった。戦争が終わるまでに、暫定アメリカ連合国陸軍には少なくとも383人の准将がおり、アメリカ連合国陸軍には3人、すなわちサミュエル・クーパー、ロバート・E・リーおよびジョセフ・ジョンストンがいた。連隊の旅団への組み入れは1861年3月6日にアメリカ連合国議会により承認された。准将はそれら旅団を指揮し、デイヴィスにより指名され議会上院によって確認されることとされていた。 南軍の准将の任務は北軍のものに近いものだったが、北軍の准将が時として旅団指揮だけでなく特に戦争の初年には時として師団を指揮したのに対し、南軍の将軍は主に旅団を指揮した。これらの将軍はしばしば軍事方面軍内の小地区も率い、その小地区の兵士達を指揮することもあった。准将は通常歩兵連隊を率いる南軍大佐の上位にあった。 この階級は現代のアメリカ陸軍では1つ星将軍に相当する。
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