准大臣宣下と源氏長者の関係とは? わかりやすく解説

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准大臣宣下と源氏長者の関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 17:23 UTC 版)

准大臣」の記事における「准大臣宣下と源氏長者の関係」の解説

一方堀川基具側からすれば、准大臣宣下別の意味をもっていた。准大臣になる直前の基具は従一位大納言源氏長者兼ねていた。当時氏長者現任一門上首、すなわち一門のうちでもっとも高い地位にある現職者任じられるのが慣例であり、必ずしも嫡子嫡流こだわったものではなかった。しかも当時村上源氏では嫡流久我家失脚内紛などによって一時衰退していたために官位においては不振であり、その結果嫡流久我通基庶流堀川基具土御門定実源氏長者地位を争うかたちとなっていた。結局従一位大納言堀川基具一門上首として源氏長者になったが、久我家再興燃え久我通基村上源氏嫡流として官位において急激な昇進遂げると、基具の一門上首一転して脅かされることになったそもそも堀川基具大納言首位となって以来11年わたって昇進止められていた。そうした中で基具があえて大納言辞めて准大臣宣下受けたのはなぜかと考えるならば、基具は准大臣となることで引き続き一門上首であり続けることを期待していたためと推論せざるを得ない。基具が「准大臣大納言前官礼遇」とする亀山院裁定ものともせず、それを「存外沙汰」として一顧だにせぬかのごとく振る舞い続けたのには、こうした背景があったのである実際に、基具は大納言辞めた後も源氏長者であり続けた。これはとりもなおさず准大臣大臣に准じた現任官職であるという解釈のもと、基具の一門上首維持されたためだと考えることができる。

※この「准大臣宣下と源氏長者の関係」の解説は、「准大臣」の解説の一部です。
「准大臣宣下と源氏長者の関係」を含む「准大臣」の記事については、「准大臣」の概要を参照ください。

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