兼ねて

実用日本語表現辞典

兼ねて

兼ねて（かねて）とは、一つの行動や状況が二つ以上の目的や意味を持つことを表す言葉である。例えば、「仕事を兼ねて旅行に行く」のように、一つの行動（旅行）が二つの目的（仕事と旅行）を同時に達成する状況を指す。また、「兼ねてからの願い」のように、長い間抱き続けていた願いや意図を表す用途にも使われる。

（2023年10月26日更新）

デジタル大辞泉

かね‐て【^▽予て／兼ねて】

読み方：かねて

［副］《の一語化》

１ 以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。「—聞いていたとおり」「—（から）の望み」「—より予期していたことだ」

２ 以前に。前に。かつて。

「—敬之進と一緒に飲んだところ」〈藤村・破戒〉

［連語］《動詞「か（兼）ぬ」の連用形＋接続助詞「て」》…前から。…前に。多く日数を表す語を受けて、副助詞的に用いる。

「二、三日—、空晴れ」〈大鏡・道長上〉

日本語活用形辞書

兼ねて

読み方：かねて

ナ行下一段活用の動詞「兼ねる」の連用形である「兼ね」に、接続助詞「て」が付いた形。

終止形

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「兼ねて」の例文・使い方・用例・文例

• 彼女は法律家，主婦，母親を1人で兼ねていた
• 研究の事前報告と挨拶を兼ねて事務所を訪問する。
• 私はこれから気分転換を兼ねてエアロビクスに行くことにします。
• 散歩を兼ねて少し遠くに昼食に出かけます。
• 今日のパーティーは彼のウェルカムパーティーも兼ねている。
• その後、節電も兼ねて火曜日を定休日にするようになった。
• 中元とは、夏の挨拶を兼ねて日頃お世話になっている人や仕事の取引先への贈り物のことです。
• 私達は時々、ドライブを兼ねて大好きなラーメンを食べに行きます。
• 今日は、ばーさんのお使いを兼ねて街で買い物。
• 私は勉強と遊びを兼ねている仕事につきたい。
• この書斎は応接間も兼ねている.
• 彼は一人で校長, 教師, 用務員をみな兼ねている.
• この本は趣味と実益とを兼ねている.
• それは趣味と実益とを兼ねている.
• それは実用と装飾とを兼ねている.
• 夫の虐待に耐え兼ねて彼女は実家に帰った.
• 彼はかたわら鑑定家の職業を兼ねている
• この本は趣味と実益を兼ねている