斥候とは? わかりやすく解説

せっ‐こう〔セキ‐〕【斥候】

読み方:せっこう

敵の状況地形などを探ること。また、そのために部隊から派遣する少数兵士。「—を放つ


斥候

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 01:10 UTC 版)

斥候(せっこう、: point)とは、軍事において地上戦闘の際に、敵情・地形などを偵察あるいは秘密裏に監視するために本隊から先んじて派遣される単独兵または小人数の部隊のことである。また、その偵察行為そのものを指すこともある[1]

概要

斥候の役割は基本的に偵察、攻撃追跡の三つである。

偵察
地形や敵などに関する情報の収集活動
攻撃
敵部隊を撃滅するための作戦行動
追跡
後退する敵部隊に向かって移動すること

この中でも特に偵察活動は危険ではあるものの、現在の状況を確実に把握し情報を収集するために必要であり、地域の支配権を左右する重要な活動である。なぜなら敵陣地の位置や部隊配置、敵戦力の規模などの情報が確実であれば、本格的な攻撃を加える際にも支援の空爆火砲で効率的な攻撃が可能であり、その地域における戦闘の主導権を確保することができるからである。

あらゆる戦闘斥候は敵の勢力圏やその境界において行われるために、敵の伏撃を受ける事態や、不意の遭遇戦などが発生し、小規模で散発的な戦闘のほとんどは斥候の最中に発生するものである。また、斥候部隊は前衛部隊として接敵機動に続く遭遇戦においては直ちに接触を維持しつつ敵部隊を拘束し、本隊へ敵情を報告して部隊全体の戦闘展開を支援する役割をも持つ。

日本の文献に見られる「斥候」

確認される中で「斥候」という文言が初めて登場するのは、大化改新の詔であるとされる[1]

日本書紀』においては「所々に斥候をおく」と記されている[1]

訓閲集』に斥候の項目があり、説明と用法がみられる(少数で逃げ足の速い斥候の場合、伏兵を怪しみ深追いはしないようにとの記述もみられる)。

脚注

  1. ^ a b c 斥候』 - コトバンク

関連項目

外部リンク


斥候

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/01/12 11:26 UTC 版)

戦闘技術」の記事における「斥候」の解説

斥候は敵情不明作戦地域において、武装した部隊によって行われる偵察戦闘追跡行動である。 出発した部隊事前作戦計画定められ複数経路散開して警戒しつつ機動経路上の状況確認しながら定められ集結地点へと移動する。その過程で敵と接触した場合遭遇戦となる。

※この「斥候」の解説は、「戦闘技術」の解説の一部です。
「斥候」を含む「戦闘技術」の記事については、「戦闘技術」の概要を参照ください。

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斥候

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 06:07 UTC 版)

名詞・サ変動詞

斥候せっこう

  1. 戦闘中前線本隊先駆けて敵情地形などの偵察監視秘密裏に行うこと。
  2. 1.実行する単独または少人数兵士構成され部隊

発音(?)

せっ↗こー

活用

サ行変格活用
斥候-する

翻訳


「斥候」の例文・使い方・用例・文例

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