さぎょう‐へんかくかつよう〔さギヤウヘンカククワツヨウ〕【サ行変格活用】
サ行変格活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:15 UTC 版)
サ行変格活用(サぎょうへんかくかつよう)とは、日本語の口語文法および文語文法における動詞の活用の型の一つである。 活用語尾が五十音図のサ行の音をもとにして変則的な変化をする。 サ行変格活用を略して「サ変(活用)」とも言う。
出典
- ^ デジタル大辞泉. “られる”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2021年2月19日閲覧。 デジタル大辞泉. “させる”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b 「サ行変格活用動詞」 『日本語大事典』 朝倉書店、2014年。ISBN 978-4-254-51034-8。
- ^ a b 田野村 忠温 (2001), “サ変動詞の活用のゆれについて : 電子資料に基づく分析”, 日本語科学 (国立国語研究所) 9, doi:10.15084/00002053
- ^ 「語の形態と音韻」『日本語百科大事典 縮刷版』金田一春彦 ほか編、大修館書店、1995年、265--266頁。ISBN 4469012440。
- ^ 「られる」 『新明解国語辞典 第七版』 三省堂、2011年。
- 1 サ行変格活用とは
- 2 サ行変格活用の概要
- 3 活用のゆれ
サ行変格活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:05 UTC 版)
サ行変格活用(サ変活用)では、未然形が「サ」になっているのが特徴的である。これはほぼ全県的に見られるが、仙北地方には未然形に「シ」の形も現れ、「シネァ」(しない)「シラエル」(される)のような形が見られる。また、基本形の「シル」が「シ」となることや、仮定形、命令形の「シレ」が「シェ」や「ヘ」と発音されることもある。これはレの子音が脱落した「シエ」という形を経たものである。意向形には「シロ(ー)」の他に「ショ」「ソ」という形もある。なお、共通語化してシとスを区別する意識のある世代では、基本形が「スル」または「ス」、仮定形、命令形が「スレ」、意向形が「スロ(ー)」となることもある。 全体としては、「サ」「シ」「シ」「シェ」「シェ」となる五段活用化への動きと、「シ」「シ」「シル」「シレ」「シレ」となる一段活用化への動きが絡み合って、かなり複雑な様相を呈している。県中央部では「サ」「シ」「シル」「シレ」「シレ」のように混合した状態である。秋田県内では、サ変活用が五段活用に統合している地域としていない地域が混在している。
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サ行変格活用
出典:『Wiktionary』 (2021/06/29 13:03 UTC 版)
この単語の漢字 | |||
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変 | 格 | 活 | 用 |
へん 第四学年 | かく 第五学年 | かつ 第二学年 | よう 第二学年 |
音読み | 音読み | 音読み | 音読み |
名詞
- (日本語文法, 古典日本語文法) 日本語や古典日本語の動詞の活用のうち、語数が少なく、規則的な変化をしないものをまとめたもの。現代日本語ではカ行変格活用、サ行変格活用がある。古典日本語ではカ行変格活用、サ行変格活用、ナ行変格活用、ラ行変格活用がある。
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(語幹) | こ | き | くる | くる | くれ | こい | カ行変格 |
- (適用)「くる」
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(語幹) | し せ さ | し | する | する | すれ | しろ せよ | サ行変格 |
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
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(語幹) | じ ぜ | じ | ずる | ずる | ずれ | じろ ぜよ | ザ行変格 |
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用型 |
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(語幹) | こ | き | く | くる | くれ | こ こよ | カ行変格活用 |
- (適用)「く」
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(語幹) | せ | し | す | する | すれ | せよ | サ行変格活用 |
- (適用)「す」
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(語幹) | ぜ | じ | ず | ずる | ずれ | ぜよ | ザ行変格活用 |
- (適用)「ず」
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(語幹) | な | に | ぬ | ぬる | ぬれ | ね | ナ行変格活用 |
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用型 |
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(語幹) | ら | り | り | る | れ | れ | ラ行変格活用 |
関連語
「サ行変格活用」の例文・使い方・用例・文例
- サ行変格活用という,動詞の活用
サ行変格活用と同じ種類の言葉
活用に関連する言葉 | 二段活用(にだんかつよう) カリ活用(かりかつよう) サ行変格活用(さぎょうへんかくかつよう) 下一段活用(しもいちだんかつよう) ク活用(くかつよう) |
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