ぶん‐ご【文語】
文語
文語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:10 UTC 版)
行基本形活用形語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形カ行 着(き)る (着) き き きる きる きれ きよ ナ行 似(に)る (似) に に にる にる にれ によ ハ行 干(ひ)る (干) ひ ひ ひる ひる ひれ ひよ マ行 見(み)る (見) み み みる みる みれ みよ ヤ行 射(い)る (射) い い いる いる いれ いよ ワ行 居(ゐ)る (居) ゐ ゐ ゐる ゐる ゐれ ゐよ 文語では仮定形の代わりに已然形となる。また、「ろ」に終わる命令形はない。
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文語(書き言葉)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 21:37 UTC 版)
文語はある時点で標準化が行われるが、時代が経つと次第に口語と文語の間に著しい差異が生じてくる場合がある。例えば、言文一致運動前の日本語では、平安時代以来の書き言葉を標準にした文語体が使われていたため、庶民が話す言葉と文章に書かれる言葉の間にかなりの乖離が見られた。
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文語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 08:13 UTC 版)
以下の表は中古文の語法が中心となっている。語法とは時代によって変化するものであり、時代によって助動詞の表す意味(すなわち語法。語の使い方)も変わってくる。この表は一時的でも使われていた意味は記し、なるべく備考の欄に使われていた時期などを記した。 種類活用形活用の型接続意味備考基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形受身 る れ れ る るる るれ れよ 下二段型 四段・ナ変・ラ変の未然形 受身・尊敬 らる られ られ らる らるる らるれ られよ 四段・ナ変・ラ変以外の未然形 る れ れ る るる るれ ○ 四段・ナ変・ラ変の未然形 自発・可能 らる られ られ らる らるる らるれ ○ 四段・ナ変・ラ変以外の未然形 使役 す せ せ す する すれ せよ 下二段型 四段・ナ変・ラ変の未然形 使役・尊敬・謙譲・助動詞「る」の代用 上代文法では「しむ」のみが使役を表していた。 さす させ させ さす さする さすれ させよ 四段・ナ変・ラ変以外の未然形 使役・尊敬・謙譲・助動詞「らる」の代用 しむ しめ しめ しむ しむる しむれ しめよ 用言の未然形 使役・尊敬・謙譲 中古になり「す」「さす」の発達に伴い一時消えかけたが、中世になり再び使われるようになった。 過去 き せ ○ き し しか ○ 特殊型 連用形 直接過去・詠嘆 カ変に接続するときはこし・こしか・きし・きしか、サ変に接続するときはせし・せしか・しきの形でしか接続しない。 けり けら ○ けり ける けれ ○ ラ変型 間接過去・回想・詠嘆 上代では過去完了を表していたが転じて中古では間接過去を表すようになった。 完了 つ て て つ つる つれ てよ 下二段型 連用形 完了・強調・確認・存続・並立 人為的な場合に使う。 ぬ な に ぬ ぬる ぬれ ね ナ変型 自然発生的な場合に使う。 たり たら たり たり たる たれ たれ ラ変型 完了・存続 現代語の接続助詞「たり」はこの助動詞から転じたものである。成立にはいくつか説があり、「~てあり」から転じ、助動詞「り」の利用範囲の狭さから生まれたものというのが通説となっている。 り ら り り る れ れ 四段とサ変の命令形(註:助動詞「り」の接続参照) 中古になり「たり」の発達に伴い使われる事が少なくなった。 丁寧 す ○ ○ す す ○ ○ 四段型 連用形 丁寧 「さうらう」から転じて。使用例も稀で、ほとんどの教科書・参考書には載っておらず、文章に出てきたとしても尊敬の「す」で訳されてしまうことがある。 推量 む(ん) ま ○ む(ん) む(ん) め ○ 四段型 未然形 未来推量・意思・仮定・当然・適当・勧誘・希望・婉曲・反語 現代語の助動詞「う」はこれから転じたもの。意味が非常に多いが、基本は推量・意思・勧誘であり他はこの発展と考える事が出来る。 むず ○ ○ むず むずる むずれ ○ サ変型 推量・意思・当然・適当・婉曲 成立は中古の口頭語と言われ、清少納言も『枕草子』の中で手紙などでは決して使うべきでないと記している(そもそも清少納言は言語の乱れをよく批判しているので、書かれるのは当然といえる)。 まし ませ ○ まし まし ましか ○ 特殊型 推量・反実仮想・反実希望・ためらい 「ませば(ましかば)~まし」で反実仮想を表す。 けむ(けん) けま ○ けむ(けん) けむ(けん) けめ ○ 四段型 連用形 過去推量・過去伝聞 「らむ」よりも過去を表す。 らむ(らん) ○ ○ らむ(らん) らむ(らん) らめ ○ 終止形とラ変型の連体形 現在推量・仮定・伝聞・婉曲・反語 「けむ」よりも現在を表す。 らし ○ ○ らし らし·らしき らし ○ 特殊型 推量・推定 中古以降はあまり使われなくなり、上代語として扱う参考書も若干ある。但し、室町時代の口頭語において再び使われるようになり、現代語では「らしい」となっている。 めり ○ めり めり める めれ ○ ラ変型 推量・婉曲 「見(み)あり」から転じたもの。 べし べく·べから べく·べかり べし べき·べかる べけれ ○ ク活用型 推量・意思・可能・当然・命令・勧誘・適当・予定 これの派生形が「べらなり」である。現代において東日本各地の方言にみられる助詞の「べ」あるいは促音・半濁音化した「っぺ」は、「べし」の語幹「べ」に由来する。 べらなり ○ べらに べらなり べらなる べらなれ ○ ナリ活用型 推量 中古に一時的に見られたもので省略する教科書や参考書も多い。 打消 ず な·ず·ざら に·ず·ざり ぬ·ず·ざり ぬ·ざる ね·ざれ ざれ ラ変型・四段型・特殊型 未然形 打消 活用には諸説あるが、ここではあえて可能性のあるもの全てを記した。(「ず」は上代の連用形「に」に動詞「す」のついた「にす」が縮約して生じたものといわれる) 打消推量 じ ○ ○ じ じ じ ○ 特殊型 未然形 打消推量・打消意思・不適当 助動詞「む」の打消に当たる。 まじ まじく·まじから まじく·まじかり まじ まじき·まじかる まじけれ ○ ク活用型 終止形とラ変型の連体形 打消推量・打消意思・打消当然・禁止・不適当・不可能 助動詞「まし」の打消に当たる。この助動詞の元の形が「ましじ」であることからも分かる。 希望 たし たく·たから たく·たかり たし たき·たかる たけれ ○ ク活用型 連用形 希望 口頭語では「たし」、文章では「まほし」が使われる。 まほし まほしく·まほしから まほしく·まほしかり まほし まほしき·まほしかる まほしけれ ○ シク活用型 未然形 断定 なり なら なり·に なり なる なれ なれ ナリ活用 体言と連体形 断定・存在・資格 現代語の「だ」の仮定形「なら」や形容動詞語尾「な」は、「なり」に由来する。 たり たら たりと たり たる たれ たれ タリ活用 体言 断定 主に使われたのは中世以降で、文章や和歌でしか使われない。 伝聞 なり ○ なり なり なる なれ ○ ナリ活用 終止形とラ変型の連用形 伝聞・推定 「音(ね)あり」から転じたもの。 比況 如(ごと)し ごとく ごとく ごとし ごとき ○ ○ ク活用型 連体形 比況・同等・例示 形容詞に含める場合もある。 ごとくなり ごとくなら ごとくなり·ごとくに ごとくなり ごとくなる ごとくなれ ごとくなれ ナリ活用 連体形と体言 比況・同等 「ごとし」を形容詞と見る場合にはその補助活用と見られる。 やうなり やうなら やうなり·やうに やうなり やうなる やうなれ やうなれ ナリ活用 体言 比況・同等・例示・不確かな断定・願望 上代ではあくまでも「やう」と「なり」の形として使われていて、助動詞の形になったのは中世と言われている。
※この「文語」の解説は、「助動詞 (国文法)」の解説の一部です。
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文語
「文語」の例文・使い方・用例・文例
- 文語
- 《文語》 =in bed.
- 《文語》 満場一致で.
- 《文語》 いい所で会った!
- 文語体.
- 《文語》 勝負は私のものだ.
- 《文語》 彼を保護するのは私の責任です.
- 《文語》 当然の報いを受ける[罰が当たる].
- 《文語》 なぞが解ける.
- 《文語》 あなたは私の剣(の切れ味)を味わうことになろう.
- 《文語》 戯曲.
- 《文語》 2, 3 回.
- 《文語》 この涙の谷間, 悲しいことの多い人生[浮き世].
- 《文語》 この件ではあなたのご期待に添えるでしょう.
- 《文語》 悪の道にはまり込む, 堕落する.
- 祭文語り
- (口語や文語について)略式、短縮、口語体を用いず、正確性に対する伝統的な標準に忠実であるさま
- だれかを感動させようとするとき、彼女は、気取った文語体で話した
- パキスタンの公式文語、ヒンドゥー語の近縁
- 現代ギリシア語の文語で、コイネ語から借用された特徴を持つ
文語と同じ種類の言葉
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