ラテン語
別表記:拉丁語、羅甸語、拉語、羅語、lingua latina
英語:Latin
ラテン語(英:Latin)とは、古代ローマ ~ ローマ帝国の公用語として普及した古代言語、および、古典的文語である。古代ギリシア語と共に、西欧諸言語および文化に多くの影響を与えている。現代ではラテン語の話者はおらず、日常語としては死語と位置づけられる。しかしながら西欧の古い典籍(古典)を学ぶにはラテン語は必須の言語知識であり、学術分野においては現在も学名などに使用されている。
ラテン語は、イタリア語やフランス語、スペイン語、ポルトガル語などを含む「ロマンス諸語」の母体(派生元)であり、別系統のドイツ語や英語、オランダ語を含むゲルマン諸語にも語彙その他の面で多くの影響を与えている。
ラテン語はもともとラテン人と呼ばれる古代民族が使用していた原語である。英語ではラテン人もラテン語も共に「Latin」と呼ばれる。ラテン語では Lingua Latina という。
ローマ帝国においてラテン語は公用語として会話にも記述にも用いられた。口語として会話に使用されていたラテン語は「俗ラテン語」とも呼ばれる。ローマ帝国の崩壊後、ラテン語は口語としては廃れていったが、カトリック教会を中心に文語(記述言語)として存続した。中世ヨーロッパで用いられた文語としてのラテン語は「中世ラテン語」と呼ばれる。
ラテン‐ご【ラテン語】
ラテンご 【ラテン(Latin)語】
ラテン語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 04:00 UTC 版)
ラテン語(ラテンご、ラテン語: lingua latina リングア・ラティーナ)は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派ラテン・ファリスク語群の言語の一つ。
注釈
- ^ 特に植物学の論文においては2011年12月までラテン語で記述することが正式発表の要件であった[1] ⇒ 国際藻類・菌類・植物命名規約。
- ^ 一例を挙げれば「cogito ergo sum」の発音により忠実なカナ表記は「コーギトー・エルゴー・スム」であるが、三省堂刊大辞林には「コギトエルゴスム」の項目に掲載されている。
- ^ 教会式ではKyrie eleison(主よ憐れみ給え、もともとギリシャ語)は s [s]。
- ^ かつて日産ディーゼル(現・UDトラックス)が製造・販売していた大型トラックのレゾナの綴りもRESONAであるが、こちらは英語のresonanceが名称の由来である(ただしresonance自体はラテン語のresono(resonaの原型)に由来する)。
出典
- ^ 仲田崇志,永益英敏,大橋広好「第4回「第18回国際植物学会議(メルボルン)で変更された発表の要件:電子発表の意味するところ(Changes to publication requirements made at the XVIII International Botanical Congress in Melbourne: What does e-publication mean for you. Knapp, S., McNeill, J. & Turland, N.J. Taxon 60: 1498-1501, 2011)」 の紹介と日本語訳 (PDF) 」 『日本微生物資源学会誌』第27巻第2号、日本微生物資源学会、2011年12月、2016年5月6日閲覧。
- ^ a b 「Z」はラテン語に不要だがギリシア語の [z] の音を表す場合には必要だった。
- ^ 母音間、あるいは単に s + 母音 の場合に [z] と発音することもある。
- ^ Merriam-Webster's Collegiate Dictionary, Tenth Edition (1999) "Foreign Words and Phrases"
ラテン語
出典:『Wiktionary』 (2020/05/04 06:05 UTC 版)
言語コード | |
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ISO639-1 | la |
ISO639-2 | lat |
ISO639-3 | lat |
SIL | {{{4}}} |
名詞
- インドヨーロッパ語族イタリック語派の言語。はじめ中部イタリアのラティウム(ほぼ現在のラツィオ州)で使われ、ローマ帝国の公用語として広まり、その後もヨーロッパで学術語として使われた言語。なお、バチカンでは公用語に採用されている。
語源
おそらくオランダ語 Latijn から。1817年までに編纂されたドゥーフ・ハルマに「剌的印語」とある。
翻訳
関連語
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