ルネサンス【(フランス)Renaissance】
ルネサンス 【Renaissance フランス】
ルネサンス
【英】:RENAISSANCE
15〜16世紀のヨーロッパの美術史上の様式と時期区分。とくにイタリア美術史上でいう。「ルネサンス」という言葉は、もともと、ヴァザーリが著書『美術家列伝』(1550年初版)の中で初めて用いた美術の“復活”=イタリア語でリナシータに由来し、それが1840年頃にルネサンスとフランス語に訳され用いられている。ヴァザーリは、およそ13世紀後半以降のイタリアの美術家の中にローマ帝国とともに没落していた美術の復活を認め、時代区分としてルネサンスとしたが、これは同時に古代との間に中世の概念を設定したものであった。今日通説の画期としては、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂円蓋起工の1420年より1500年までを初期、1500年〜1520−30年を盛期としている。初期にはフィレンツェ、盛期にはローマが中心となっている。自然と古代とを柱とする人文主義的造形活動を特色とし、美術理論が追求され、また美術作品の世俗化も行われ、メディチ家などの地方君主による美術の流派が形成された時代である。
ルネサンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 20:36 UTC 版)
ルネサンス(仏: Renaissance[† 1][† 2])は「再生」「復活」を意味するフランス語であり、一義的には、古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動である。14世紀にイタリアで始まり、やがて西欧各国に広まった(文化運動としてのルネサンス)。また、これらの時代(14世紀 - 16世紀)を指すこともある(時代区分としてのルネサンス)。
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注釈
- ^ フランス語発音: [ʁənɛsɑ̃ːs] ルネサーンス
- ^ イギリス英語発音:[rɪˈneɪsns] リネイスンス、かアメリカ英語発音:[ˈrenəsɑːns] レナサーンス
出典
- ^ 林達夫「文芸復興」、花田清輝「復興期の精神」など。
- ^ 通俗的に「復興」「再生」を指す言葉として用いられている場合、例えばコスメティック・ルネッサンス、あるいはカルロス・ゴーン著『ルネッサンス』などは、ルネッサンスと表記されることが多い。
- ^ 『世界史序説 アジア史から一望する』岡本隆司、ちくま新書、2018年、p191
- ^ 樺山紘一「ルネサンス」講談社学術文庫P51-52、P121-122
- ^ 「医学の歴史」pp139 梶田昭 講談社 2003年9月10日第1刷
- ^ ハワード・R・ターナー、久保儀明訳「図説科学で読むイスラム文化」青土社、2001年
- ^ 澤井繁男「イタリア・ルネサンス」講談社現代新書p152-164
- ^ 「キリスト教の歴史」p129 小田垣雅也 講談社学術文庫 1995年5月10日第1刷
- ^ ピーター・バーク著 亀長洋子訳「ルネサンス」(ヨーロッパ史入門)p62 岩波書店 2005年11月25日第1刷
- ^ 徳善義和著『マルティン・ルター ことばに生きた改革者』(岩波新書、2012年)pp155-159
- ^ 「オランダ史」p25-26 モーリス・ブロール著 西村六郎訳 白水社 1994年3月30日第1刷
- ^ 河原温著 『ブリュージュ フランドルの輝ける宝石』p170 中公新書、2006年
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