価値観
価値観とは、簡単にいえば「何に価値を見出すか」という感じ方を意味する表現。美しい、正しい、心地よい、優先するべき、理想とするべき、というような、価値判断の基準を指す語。
価値観は個々人の個性や、共同体の文化にも密接に関連している。価値観があらゆる点において完璧に一致する他者の存在はまずもって考えにくいほど、人によって千差万別である。「価値観」という言葉の主な使い所も、「価値観の一致」「価値観の相違」「価値観の共有」というような、他者との一致・不一致に言及する脈絡である場合が多い。
「価値観」の用例
「価値観の違い」といえば、対人関係において、何に価値を見出すかという点が他人と異なることである。「価値観の押し付け」といえば、お互いに価値観が一致しない(価値観の相違がある)分野において、自らの価値観を他人に押し付けることを指す。
「価値観の一致」という場合、特定の判断事項について、もしくは、共に生活を営む上で直面するたいていの判断事項について、同じ事柄に価値を見いだせる(価値観を共有できる)ということである。これは現代の恋愛や結婚生活においてとりわけ重視される事項といえる。「価値観の相違」は離婚の主要な理由となり得る。
価値観が際立つ対比の例の一覧
価値観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 17:37 UTC 版)
価値観(かちかん、英:sense of values[1])とは、何に価値があると認めるかに関する考え方[2]。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方[2]。ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断[3]。
- ^ プログレッシブ英和中辞典「価値観」
- ^ a b 広辞苑第六版「価値観」
- ^ 大辞泉
- ^ 電通総研, 日本リサーチセンター『世界60カ国 価値観データブック』同友館, 2004, 4496036649
- ^ 日本能率協会総合研究所『日本人の価値観 データで見る30年間の変遷』生活情報センター, 2005年 4861262224
- ^ 古矢旬、亀井俊介、鈴木健次『史料で読むアメリカ文化史〈5〉アメリカ的価値観の変容―一九六〇年代‐二〇世紀末』東京大学出版会, 2006年 4130250450
- ^ 親子間の価値観の相違が、様々なせめぎあいとなって現れる例は、志茂田景樹『親と子の価値観戦争』KIBA BOOK,1998年 4916158261などで扱われている
- ^ このようなことを指して「類は友を呼ぶ」などと言ったりする
- ^ ヨーロッパ諸語の源流のひとつであるラテン語において、community(共同体)は、communico (共有する、わかちあう) と同系の言葉である。研究社『羅和辞典』より。
- ^ 『バリュー・マネジメント―価値観と組織文化の経営革新』春秋社, 2005年、ISBN 4393641280
- ^ カーメン・R. ディジョージオ『結婚テスト―永遠の愛を誓う前に、彼と私の価値観を最終検定』ブックマン社, 2005年 ISBN 4893085832
価値観と同じ種類の言葉
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