社会情勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 13:48 UTC 版)
1919年までの日本は、第一次世界大戦の特需景気(大戦景気)で、繊維・造船・製鉄などの製造業や海運業が大いに発展した。戦争に乗じて欧州諸国の市場であったアジアに商品の販路を広げた。これらの理由により輸出が大幅に伸びて、日本は米国同様に債務国から債権国に転じた。この好景気を背景に東京や大阪などの大都市で百貨店が営業をはじめ、ラジオ放送や雑誌の創刊が行われた。 1920年代に入ると大戦景気の反動による不況(戦後恐慌)をはじめとして、関東大震災での震災恐慌、金融恐慌など経済的な苦境がつづいた。都市の中間層の増大は大正デモクラシーといわれる政治上の主張としてあらわれ、一般大衆の選挙権を求める運動 (普通選挙法)がさかんとなった。本格的な政党政治がおこなわれ、一方では社会主義思想が広まって労働争議や小作争議が相次いだ。
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