しゃかい‐しゅぎ〔シヤクワイ‐〕【社会主義】
社会主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/01 08:54 UTC 版)
社会主義(しゃかいしゅぎ)またはソーシャリズム(英語: Socialism)は、個人主義・自由主義・資本主義・市場経済の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想・運動・体制を指す用語[1]。広義には、社会を組織化することにより人々を支える制度であり、歴史的には空想的社会主義・社会改良主義・社会民主主義・無政府主義・サンディカリズム・共産主義・国家社会主義などが含まれる[注 1]。狭義には資本主義・個人主義・自由主義・私有制などの対語として冷戦時代から使用されている。社会主義と共産主義はほぼ同義の意味として扱われることもある[3]。
注釈
- ^ a b 生産手段の共有化は社会主義に見られる大きな特徴であり、必須の条件のように語られることも多いが、後出のアンリ・ド・サン=シモンのようにそれを掲げていない思想家の例もある。エミール・デュルケームは「社会主義とは、結局のところ経済生活をばそれを規制する中心的機関に結びつけることに帰着するのではないか」と述べている[2]。この言葉に従うならば、社会を組織化することにより人々を支える制度は、例えば富の再分配だけであっても、社会主義の範疇に含めることができる。
- ^ スターリンは自らの立場を「マルクス・レーニン主義」と呼んだ。そのためスターリン主義は他称である。
- ^ 非公式にはモルドバの一部である沿ドニエストル共和国がロシアの影響下にて事実上のソ連型社会主義を維持している。ただし、国際社会において、同国を承認している国は存在しない。
出典
- ^ a b c The Oxford English Dictionary (1970年) C - 701p
- ^ 『社会主義およびサン‐シモン』邦訳:森博 恒星社厚生閣 ISBN 4-769-90190-9
- ^ “共産主義とは? 社会主義・資本主義との違いを子どもにも分かりやすく説明 | HugKum(はぐくむ)”. hugkum.sho.jp (2020年10月13日). 2022年7月8日閲覧。
- ^ 吉村正和 著 『心霊の文化史—スピリチュアルな英国近代』河出書房新社、2010年
- ^ 稲垣伸一 著「理想国家建設の夢-ユートピア思想・スピリチュアリズムと社会改革運動」 實踐英文學 63, 89-104, 2011-02-28
- ^ Kovel, J.; Löwy, M. (2001). An ecosocialist manifesto
- ^ 日本共産党綱領
社会主義
「社会主義」の例文・使い方・用例・文例
- 社会主義者
- 社会主義政策
- 彼は修正社会主義から保守主義に転向した。
- 彼は、より大きな立法団体が会期に入っていないとき、その全権を握り、活動する社会主義国家の常設行政委員会のメンバーに選出された。
- タンザニアは1964年に家族社会主義という政策を採用しました。
- ベトナムは社会主義共和国です。
- 彼らは資本主義にピリオドを打ち社会主義社会を建設した。
- 彼は社会主義者だと言っている。しかしながら、家を2軒とロールスロイスの車を持っている。
- 彼は社会主義から転向した。
- 共産主義はソビエト社会主義共和国の政治体制だったが、1993年に崩壊した。
- その社会主義者は女性の通訳を同伴させていた。
- USSRはソビエト社会主義共和国連邦を表しています。
- 社会主義の傾向がある.
- 彼は社会主義に傾倒した.
- 傾倒している社会主義者.
- 社会主義にかぶれる.
- 独裁[社会主義]体制.
- 国家社会主義.
- ソビエト社会主義共和国連邦.
- 空想的社会主義.
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