イデオロギー [3] [4] 【ドイツ Ideologie】
イデオロギー
英語:ideology
社会のあり方などに対する考え方のまとまり。社会はこうあるべきだ、という理念が理論的にまとめ上げられたもの。理念の体系、あるいは観念の体系。
今日においては、イデオロギーは「政治に関する思想・信条」あるいは「政治理念のよりどころとなっている立場や考え方」といった意味の語として用いられることが多い。そして「特定方面に偏向した(歪曲を含んだ)思想」という否定的な意味合いが込められることが多い。
政治思想・信条という意味におけるイデオロギーは、特定の見解に基づく理論の体系である。それ自体は理路整然としており、この理論を実践すれば理想的な社会が実現できるという確信をも抱かせ得る。しかしこの確信は、イデオロギーの外側にあってイデオロギーと対立するような見解や立場とは相容れない場合も多い。そのためイデオロギーは社会的・政治的な対立の根本要因となり得る。
イデオロギーは「思想」と言い換えられる場合も多い。観念の体系という意味ではイデオロギーも思想の一種である。ただし政治思想としてのイデオロギーは往々にして実践や言論としての表出を伴う。そして排他的な言論、排他的な行動として受け止められがちである。
イデオロギーの語が政治思想の意味で用いられる場合、大抵は、そのイデオロギーに懐疑的な立場の者によって、ネガティブな意味を込めて用いられる。その意味でイデオロギーという呼称はある種のレッテル貼りである。
極言すれば、イデオロギーとは、あるイデオロギーに立脚している者が対立する(相容れない)イデオロギーを指して用いる語である、とすら表現し得る。
イデオロギーという呼称がある種のレッテル貼りである以上、どのような思想や立場がイデオロギーに該当するのか、しないのか、という判断基準が厳然としてあるとは言いがたい。
見方にもよるが、共産主義も、資本主義も、民主主義も、帝国主義も、いわゆるリベラル思想も、戦後日本のいわゆる自虐史観も、イデオロギーの一種として扱われ得る。
イデオロギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/10 05:40 UTC 版)
イデオロギー(独: Ideologie, 英: ideology)とは、観念の体系である。文脈によりその意味するところは異なり、主に以下のような意味で使用される。観念形態、思想形態とも呼ばれる。意味内容の詳細については定義と特徴の項目を参照。
- ^ カンメラーの実験についてはアーサー・ケストラーの『サンバガエルの謎』による。しかし、実験結果を捏造であるとする見方も根強い。
- ^ コリン・ウィルソンの『オカルト』によると、1969年ロンドンのインペリアル・カレッジで開かれた国際サイバネティクス会議において、デイヴィッド・フォスターが物理学的発見の哲学的意味について講演した中でコンプトン効果に言及したという。
- 1 イデオロギーとは
- 2 イデオロギーの概要
- 3 歴史
- 4 現代への課題
- 5 年譜
イデオロギーと同じ種類の言葉
- イデオロギーのページへのリンク