18世紀
18世紀(1704年–1799年)
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「トリニティ・カレッジ (オックスフォード大学)」の記事における「18世紀(1704年–1799年)」の解説
18世紀に入ってのカレッジには、そうそう運勢の変化は現れず、17世紀終盤と同じように経済的安定が維持された。バサーストは1704年に亡くなり、学寮長の座は不運なフェローだったトーマス・サイクス(英: Thomas Sykes)に渡った。サイクスは学寮長就任までに体調を崩しており、翌年に亡くなった。新しい学寮長となったウィリアム・ドブスン(英: William Dobson)はサイクスと同世代で、30年近くにわたってフェローを務めていた人物だった。ドブスンはすぐに、ヘンリー・ノリーズ(英: Henry Knollys)という生徒を、チューターの望みに反して除籍し、議論を呼ぶことになる。決定を声高に批判したとして、その後さらに2人の一般学生が放校された。ドブスンはまた、大学でホイッグ主義を支持したことや、フェロー任命の伝統を打ち壊そうとしたことでも批判された。ドブスンは1731年に亡くなり、フェローによる占拠で次の学寮長にはジョージ・ハデスフォード(英: George Huddesford)が選出されたが、彼は学寮長としては比較的若かったので、44年292日というカレッジ史上最長の在任期間を誇ることになった。ハデスフォードは自身のお気に入りで、今日でも学術・文学面でその名が知られるトーマス・ウォートン(英語版)と対立したとして、思いがけなく彼に勝利したジョゼフ・チャップマン(英: Joseph Chapman)を更迭した。チャップマンはその後1805年に亡くなった。 中庭の全3面には、3階建ての建物が1728年に完成し、外装はレンの手によるフランス式の華麗なデザインで覆われることになった。また大食堂は1774年頃改装され、バロック式の内装は初期ゴシック様式に変更された。カレッジの用地は創設当初と比べるとわずかに拡大したが、これはベリオール、セント・ジョンズ両カレッジの境界が1864年に改訂され(これが現在の境界線である)、1780年から1787年にかけ、この場所の小区画を複数購入してコテージや仮説便所が建設されたためである。これに加え、トリニティ出身のイギリス首相のうち、フレデリック・ノース (第2代ギルフォード伯爵)(ノース卿)とウィリアム・ピット (初代チャタム伯爵)(大ピット)が18世紀にこのカレッジを卒業し、1765年から本の貸し出しを行っていたカレッジの図書館には、サミュエル・ジョンソンが足繁く通うようになっていた。実際のところ、学位を熱心に追い求めていた学生はこの頃ではほとんどおらず、生活費が増大し規則から宗教色が薄れていく状況下にあって、増え続けるトリニティのささやかな年間収入は、その多くが正式な教育など比較的必要性が薄い中流~上流階級の生徒によって賄われるようになっていった。最後の給費生が入学したのは1763年のことだった。このため、カレッジの環境は創設当初とは大きく変わり、カレッジの課す罰も多くが見直され、その内容からは、カレッジが生徒の酒量と狩猟用の犬の飼育を懸念していたことが分かる(銃が禁止されたのは1800年のことだった)。また、一定の口頭試験(現代の「コレクション」 (en) の先駆け)を導入し、1789年からは全生徒に対し年2回の試験を行うようになった。
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「18世紀」の例文・使い方・用例・文例
- 18世紀
- 英国は18世紀の終わりにオーストラリアに移民を入植させ始めた
- これは18世紀のファイアンス焼きの皿だ。
- この円形の建物は18世紀に建てられた。
- ベントサイドスピネットは18世紀には非常に人気があった。
- ベーシックインカムは18世紀の頃から議論されてきた概念だが、実現には多くの難問をかかえている。
- 彼女は18世紀ロココ時代の代表的な女性の一人です。
- 18世紀の終り頃、取っ手のついたカップが登場します。
- 18世紀末.
- 18世紀末に.
- 18世紀に産業革命が起こった.
- 18世紀の後半になると英国で産業革命が始まりそれまで手動だった機械を動力で動かすようになった.
- 18世紀の昔に
- 18世紀の後半を通したプレーの歴史は、単調で事件がない
- 17および18世紀の威厳のある宮廷舞踊
- 18世紀フランス起源の躍動的な踊り
- 話し手は18世紀のイギリスの社会政治について論じた
- 18世紀後半
- 米国は18世紀後半に立憲制度化された
- 17世紀と18世紀に男性に人気のあったかつらを着けるさま
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