島原大変肥後迷惑とは? わかりやすく解説

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しまばらたいへん‐ひごめいわく【島原大変肥後迷惑】

読み方:しまばらたいへんひごめいわく

寛政4年(1792)の雲仙岳噴火活動によって起こった災害雲仙岳の東にある眉山(まゆやま)が火山性地震により山体崩壊起こして島原流出。さらに、有明海流れ込んだ土砂津波発生させ、対岸肥後国天草にも被害及んだ死者約15000人を出し国内最大火山災害といわれる


島原大変肥後迷惑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 07:37 UTC 版)

島原大変肥後迷惑(しまばらたいへんひごめいわく)とは、江戸時代1792年5月21日寛政4年4月1日)に肥前国島原(現在の長崎県)で発生した雲仙岳火山性地震およびその後の眉山山体崩壊島原大変)と、それに起因する津波が島原や対岸の肥後国(現在の熊本県)を襲ったこと(肥後迷惑)による災害である。


注釈

  1. ^ 島原市立図書館松平文庫蔵
  2. ^ 雲仙普賢岳の噴火は、約200年後の1990年にも起こって、この時は火砕流の発生によって43人の犠牲者を出したことが知られている。しかし、1792年2月10日の噴火で火砕流はなかった。
  3. ^ 熊本市西区・旧河内村塩屋地区

出典

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  2. ^ a b c d e f g h i 島原大変 1792年の普賢岳噴火と眉山山体崩壊 (PDF) 国土交通省 九州地方整備局
  3. ^ a b c d e f g h 井上公夫「1792年の島原四月朔地震と島原大変後の地形変化」『砂防学会誌』1999年 52巻 4号 pp.45-54, doi:10.11475/sabo1973.52.4_45
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  19. ^ 宇佐美龍夫(2003)『最新版日本被害地震総覧』、東京大学出版会
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