地下水 (ちかすい)
地下水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 08:49 UTC 版)
地下水(ちかすい)とは、広義には地表面より下にある水の総称であり、狭義では、特に地下水面より深い場所では帯水層と呼ばれる地層に水が満たされて飽和しており、このような水だけが「地層水」や「地下水」と呼ばれ、地下水面より浅い場所の水は「土壌水」と呼ばれる。このような狭義では、両者を含めた地表面より下にある水全体は「地中水」と呼ばれる。広義の地下水に対して、河川や湖沼、ため池といった陸上にある水は「表流水」と呼ばれる[1][2][3]。
注釈
- ^ 「帯水層」とは、水を含みやすく流通も比較的容易な土壌の層域である「透水層」の中でも特に水が大量に含まれてそれ以上は増すことができない飽和状態にある地層を指す。透水層のすべてが帯水層になるとは限らない。
- ^ 地下水の年代測定は考古学調査などと同様に炭素14の半減期から推定する放射性炭素年代測定法が用いられている。
- ^ 透水層が地上面に露出した箇所から地下水が流出する他に、地下の鍾乳洞のような地下洞内に流出する場合もある。
- ^ 「地下水学」では、地表面より下の不飽和帯と飽和帯の水全体を包めて扱う。
- ^ 長ければ数キロの間に幾本も電極を地面に打ち込んで電流を流し地面の抵抗値を測る「電気探査」では、水平方向での地下の状況に関する手がかりを得ることができ、これとボーリングによって得る垂直方向での電気探査の測定データを重ね合わせる「比抵抗トモグラフィー」も行われている。
- ^ 電磁波を用いた地上探査では、発信側と受信側の2箇所以上で作業を行う。発信側では1kmほどの長さの電線を伸ばし両端の電極から電流を地下に流して順番に複数の長周期波長の電磁波を作る。受信側は、発信側に対向して4-8kmほど離れた地点で1-1.5kmほど直線上の数箇所に20mほどの長さの電場センサーと1個の磁気センサーを用意し、地下から生じる電気・磁気の変化を測定する。このような地上探査は作業に手間がかかり広域を探査するには長期間かかるため、ヘリコプターからセンサーを吊り下げて行う「空中電磁波探査」が普及している。空中電磁波探査では深さ150m程度までと限界がある。
- ^ 「地盤沈下」は、涵養による流入量の少ない地下から地下水を過剰に汲み上げることにより水を含む帯水層そのものの体積は変化しないまま、帯水層に接する、通常は上や下などに存在する粘土層のような強固な構造を持たない難透水層中の地下水が帯水層へ移動することで絞り出され、これにより不透水層が収縮することで地上では地面が沈下する現象である。このような収縮は特に「圧密」と呼ばれる。帯水層(透水層)が直接収縮するのではない。
- ^ 地盤沈下によって地上付近の埋設物が相対的に浮上する事を「抜け上がり」と呼ぶ。
出典
- ^ 日本地下水学会[リンク切れ]
- ^ 「地下水」 - Yahoo!辞書[リンク切れ]
- ^ a b c d e f g h i j k l m 日本地下水学会/井田徹治著『見えない巨大水脈 地下水の科学』、講談社、2009年5月20日第1刷発行、ISBN 9784062576390
- ^ 地下水学用語辞典, 1986. 古今書院
- ^ 榧根勇 『地下水の世界』 日本放送出版協会、1992、p57-62
- ^ “世界の地下水に「環境の時限爆弾」、研究論文で警告”. AFP (2019年1月22日). 2019年3月24日閲覧。
- ^ 「日本の水源林の危機 グローバル資本の参入から『森と水の循環』を守るには」(2009)、「グローバル化する国土資源(土・緑・水)と土地制度の盲点 日本の水源林の危機 II」(2010)、いずれも東京財団
- ^ “外国資本による森林買収に関する調査の結果について” (PDF). 農林水産省 (2019年5月31日). 2021年3月9日閲覧。
地下水
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「ゼロの使い魔の用語一覧」の記事における「地下水」の解説
イザベラが愛用しているインテリジェンスナイフ。デルフリンガーとは違い、短剣である。特殊効果としてナイフを所持すると、相手の意識に地下水が憑依することができる。
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地下水
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地下水の環境基準(1 pg-TEQ/L 以下)を下記の地点で超過していた。 都道府県/調査地点/平均値(最大値) 福島県/相馬市/蒲庭:2.4 pg-TEQ/L(3.1) 大分県/大分市/廻栖野: 1.7 pg-TEQ/L(2.1)
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地下水
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「ノースダコタ州の地理」の記事における「地下水」の解説
ノースダコタ州の降水量は他のグレートプレーンズ諸州とほぼ同じであり、概ね年間400mmから500mmに収まる。しかしながら、平均気温が低く冷帯に位置するため、蒸散量も少ない。このため、灌漑に頼らなくても小麦の栽培が成り立つ。しかしながら、農作物によっては天水では不足するものもある。同州では灌漑設備が発達しておらず、このような場合はくみあげた地下水を用いる。1990年のU.S.Geological Surveyによると、ノースダコタ州全体の地下水取水量は141Mガロン/日である。これはより降水量の少ない西のモンタナ州の205Mガロン/日、より気温が高い南のサウスダコタ州の251Mガロンと比較して少ない。南西に位置するため、降水量が少なく気温が高いため蒸散量が多いワイオミング州に至っては、取水量が384Mガロン/日に達する。ノースダコタ州の取水量が少ない理由はいくつかある。まず、気候である。次に、ノースダコタ州には大規模な帯水層が存在しないことだ。すべての帯水層は毎分190L(20バレル)未満の速度でしか地下水を供給できない。 一方、グレートプレーンズ諸州でもネブラスカ州より南では、豊富な地下水層(オガララ帯水層)からの取水と、自走回転する長さ400mの散水腕を組み合わせた灌漑農業(センターピボット法)が盛んであるが、ノースダコタ州ではセンターピボット法はほとんど普及していない。 ノースダコタ州の地下水は、主に農業に用いられる。64.5%が農業用途だ。先ほど例に挙げたサウスダコタ、モンタナ、ワイオミングの3州についても51.9%から65.4%を農業に用いており、グレートプレーンズ北部の諸州と比較しても、ノースダコタ州の用途はごく平均的だと言える。地下水の用途として農業用途の次に多いのが公共的供給 (public supply) の22.7%。家庭用と商業用 (8.4%)、鉱工業と火力発電 (4.4%) が続く。 郡別の取水量では、南東部の郡が目立つ(1985年時点)。ランサム郡とディッキー郡では、10-15Mガロン/日に達する。この2郡だけで州全体の取水量の2割近くを占める。5-10Mガロン/日の郡も南東部を中心に6つある。一方、南西部は乾燥していても水を必要とするタイプの農業自体を避けているため、1郡につき、1Mガロン/日以下の郡が広がる。なお、農業用に限定すると53の郡のうち、38の郡において、1ミリオンガロン/日以下となる。農業用に最も地下水を使っているのはランソム郡である。
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地下水
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「地下水」の例文・使い方・用例・文例
- 地下水
- その農薬が土から染み出て地下水に入ったのです.
- (水について)源泉から地下水面の上の目に付く高さまで自然と沸きあがるが、水源からは流れないさま
- 彼は、地下水を探り当てることができると主張した
- 地下水の、または、地下水に関する
- 魔術師や地下水脈を探す人が使う棒
- 占い棒を用いて地下水や鉱脈を探すこと
- 砂漠の肥えた地域(地下水面が表面に達する場所)
- 井戸や泉などの地下水を産出する、地下の層
- 地下水の自然な流れ
- 春雨は、地下水面を上げた
- 占い棒を使って地下水脈を探す人
- 土の中または透水性の岩石の中に保持される地下水
- 石灰に富む地下水によって堆積された炭酸カルシウムでなるやわらかく穴のあいた石
- 地下水を汲み上げるようにした設備
- 函渠という,横断面が長方形の地下水路
- 石灰岩地下水に溶かされてできた洞窟
- 地下水が通っている道
- 部分的にたまった地下水
地下水と同じ種類の言葉
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