よう‐そ〔エウ‐〕【▽沃素】
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ヨウ素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/24 23:38 UTC 版)
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外見 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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金属光沢のある黒色固体、気体は紫色 |
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一般特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||
名称, 記号, 番号 | ヨウ素, I, 53 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ハロゲン | ||||||||||||||||||||||||||||||
族, 周期, ブロック | 17, 5, p | ||||||||||||||||||||||||||||||
原子量 | 126.90447 | ||||||||||||||||||||||||||||||
電子配置 | [Kr] 4d10 5s2 5p5 | ||||||||||||||||||||||||||||||
電子殻 | 2, 8, 18, 18, 7(画像) | ||||||||||||||||||||||||||||||
物理特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||
相 | 固体 | ||||||||||||||||||||||||||||||
密度(室温付近) | 4.933 g/cm3 | ||||||||||||||||||||||||||||||
融点 | 386.85 K, 113.7 °C, 236.66 °F | ||||||||||||||||||||||||||||||
沸点 | 457.4 K, 184.3 °C, 363.7 °F | ||||||||||||||||||||||||||||||
三重点 | 386.65 K (114 °C), 12.1 kPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
臨界点 | 819 K, 11.7 MPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
融解熱 | (I2) 15.52 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||
蒸発熱 | (I2) 41.57 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||
熱容量 | (25 °C) (I2) 54.44 J/(mol·K) | ||||||||||||||||||||||||||||||
蒸気圧(斜方晶系) | |||||||||||||||||||||||||||||||
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原子特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||
酸化数 | 7, 5, 3, 1, -1(強酸性酸化物) | ||||||||||||||||||||||||||||||
電気陰性度 | 2.66(ポーリングの値) | ||||||||||||||||||||||||||||||
イオン化エネルギー | 第1: 1008.4 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||
第2: 1845.9 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||||||
第3: 3180 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||||||
原子半径 | 140 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||
共有結合半径 | 139±3 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||
ファンデルワールス半径 | 198 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||||||||
結晶構造 | 斜方晶系 | ||||||||||||||||||||||||||||||
磁性 | 反磁性[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
電気抵抗率 | (0 °C) 1.3×107Ω⋅m | ||||||||||||||||||||||||||||||
熱伝導率 | (300 K) 0.449 W/(m⋅K) | ||||||||||||||||||||||||||||||
体積弾性率 | 7.7 GPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
CAS登録番号 | 7553-56-2 | ||||||||||||||||||||||||||||||
主な同位体 | |||||||||||||||||||||||||||||||
詳細はヨウ素の同位体を参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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ヨウ素(ヨウそ、沃素、英: iodine)は、原子番号 53、原子量 126.9 の元素である。元素記号は I。あるいは分子式が I2 と表される二原子分子であるヨウ素の単体の呼称。
ハロゲン元素の一つ。分子量は253.8。融点は113.6 ℃で、常温、常圧では固体であるが、昇華性がある。固体の結晶系は紫黒色の斜方晶系で、反応性(酸化力)はフッ素、塩素、臭素より小さい。水にはあまり溶けないが、エタノールやヨウ化カリウム水溶液にはよく溶ける。これは下式のように、ヨウ化物イオンとの反応が起こることによる。
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説明図 ヨウ素の生産量と輸出量 2002年輸出金額 ($) 2002年生産量(トン) チリ 447,612,776 10,500 日本 195,847,819 6,100 アメリカ合衆国 51,136,966 1,700 ベルギー 137,773,860 - その他 43,569,769 1,300 計 875,941,190 19,600 化合物
- ヨウ化銀 (AgI) - 人工降雨に使われる。またα-AgIは超イオン伝導体でもある。
- ヨウ化カリウム (KI)
- ヨウ化水素 (HI)
- ヨウ化窒素(窒化ヨウ素)(I3N) - 濃アンモニア水に少量のヨウ素の結晶を投入すると、針状結晶として生じる。これは乾燥させると触ることができないほど敏感な物質で、部屋の中で手を叩く振動でさえも爆発を起こす。
- ヨウ化ナトリウム (NaI) - ガンマ線検出用単結晶(シンチレーション検出器)に用いられる。
- ヨウ化セシウム (CsI) - エックス線蛍光倍増管・ガンマ線検出用単結晶に用いられる。
ヨウ素のオキソ酸
ヨウ素のオキソ酸は慣用名を持つ。次にそれらを挙げる。
オキソ酸の名称 化学式 (酸化数) オキソ酸塩の名称 備考 次亜ヨウ素酸
(hypoiodous acid)ウィキメディア・コモンズには、ヨウ素に関連するカテゴリがあります。外部リンク
- ヨウ素学会
- ヨウ素 - (オレゴン州大学・ライナス・ポーリング研究所)
- ヨウ素解説 - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所)
- ヨウ素、ヨード - 同
- ヨウ素 -「日本人の食事摂取基準」(2010年版 抜粋) 厚生労働省
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ヨウ素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)
ヨウ素(I)は多くの植物に含まれている。若干の藻類はIの濃縮者である。コンブ属Laminaria digitataの体内I濃度は海水中の3万倍を超える。Iはトウモロコシ、ホウレン草、トマトおよびライグラスの生長を刺激する。
※この「ヨウ素」の解説は、「栄養素 (植物)」の解説の一部です。
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「ヨウ素」の例文・使い方・用例・文例
- 感染を防止するために、ヨウ素で治療する
- 有機的に化合したヨウ素
- ヨウ素で処理する
- 塩をヨウ素化する
- 昇華ヨウ素
- ヨウ素と結合させる
- ヨウ素を取り除く
- 医師はヨウ素の局所的な処置を処方した
- 活発なヨウ素化された種
- 生体内のヨウ素化されたメカニズム
- からヨウ素を除去するさま
- ヨウ素で処理される
- エチルアルコールの中のヨウ素の溶液からなるチンキ
- チロキシンは、65%のヨウ素である
- 甲状腺の機能の試験で、患者は放射性ヨウ素131の経口量が与えられる
- 甲状腺によって溶解された放射性ヨウ素の量を計測する放射性ヨウ素試験
- ヨウ素を含むアミノ酸
- 8日の半減期を有するヨウ素の重い放射性同位元素
- ヨウ素を含むタンパク質
- ヨウ素基を取り除く酵素
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