成人の体内に約1kg含まれていて、各種ミネラルの中で最も多く存在します。そのほとんどがリン酸カルシウムとして骨および歯のエナメル質に含まれます。
ごく一部は、カルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内にあり、血液の凝固を促して出血を予防するほか、心筋の収縮作用を増し、筋肉の興奮性を抑える働きもあります。
骨格を構成する重要な物質であるため、不足すると骨が充分に成長せず、骨粗鬆症の原因にもなります。「日本人の食事摂取基準(2005年版)では、1日当たりの目標量を成人男性で600mgから650mg、成人女性で600mgと設定しています。しかし、カルシウムの摂取量が充分であったとしても、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が悪くなり、また運動などである程度骨に負荷をかけておかないと利用効率が低くなってしまいます。
なお、リンやマグネシウムなどのミネラル同士は互いに吸収を妨げる面があるため、バランスよく摂る必要があります。
calcium
「calcium」の意味・「calcium」とは
「calcium」は、化学元素の一つである。原子番号20で、元素記号はCaで表される。地殻に豊富に存在し、生物の骨や歯を形成する主要な成分である。また、生体内で神経伝達や筋肉の収縮など、多くの生理現象に関与している。「calcium」の発音・読み方
「calcium」の発音は、IPA表記では /ˈkælsiəm/ となる。カタカナでのIPA読みは「カルシウム」で、日本人が発音するカタカナ英語の読み方も「カルシウム」である。「calcium」の定義を英語で解説
"Calcium" is a chemical element with the symbol Ca and atomic number 20. It is a common substance found in rocks and is the main component of the shells of marine organisms, snails, and eggshells. It also plays a vital role in various physiological phenomena such as nerve transmission and muscle contraction.「calcium」の類語
「calcium」の類語としては、「Ca」、「lime」、「chalk」などがある。「Ca」は元素記号で、「lime」や「chalk」はカルシウムを主成分とする物質を指す。「calcium」に関連する用語・表現
「calcium」に関連する用語としては、「calcium carbonate」、「calcium chloride」、「calcium deficiency」などがある。「calcium carbonate」は炭酸カルシウムのことで、貝殻や石灰岩の主成分である。「calcium chloride」は塩化カルシウムのことで、融雪剤や食品添加物として利用される。「calcium deficiency」はカルシウム不足のことで、骨粗しょう症や神経症状の原因となる。「calcium」の例文
1. "Calcium is essential for healthy bones and teeth."(カルシウムは健康な骨と歯に不可欠である。)2. "Milk is a good source of calcium."(牛乳はカルシウムの良い供給源である。)
3. "Calcium deficiency can lead to osteoporosis."(カルシウム不足は骨粗しょう症を引き起こす可能性がある。)
4. "Calcium carbonate is the main component of eggshells."(炭酸カルシウムは卵の殻の主成分である。)
5. "Calcium chloride is used as a de-icing agent."(塩化カルシウムは融雪剤として使用される。)
6. "Calcium is abundant in the Earth's crust."(カルシウムは地殻に豊富に存在する。)
7. "Calcium plays a vital role in nerve transmission."(カルシウムは神経伝達において重要な役割を果たす。)
8. "Calcium is involved in muscle contraction."(カルシウムは筋肉の収縮に関与している。)
9. "Calcium supplements can help prevent calcium deficiency."(カルシウムのサプリメントはカルシウム不足を防ぐのに役立つ。)
10. "The symbol for calcium is Ca."(カルシウムの元素記号はCaである。)
カルシウム【(英)・(オランダ)calcium】
カルシウム(Ca)
カルシウム
カルシウム(Ca)
カルシウム
【英】:Ca
カルシウム【かるしうむ】
カルシウム
カルシウム
カルシウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)
被子植物は乾燥重量当たり1.8%程度のカルシウム(Ca)を含む。含有量はアカザ科、アブラナ科、ナス科などの双子葉植物で高く、イネ科植物で低い。石灰岩を母材とした土壌では、Ca濃度とpHが高い。このような土壌では、好石灰植物[ 英: calcicole<英語版>]と呼ばれる特徴的な植生が発達する。一方、低Ca濃度と低pHを好む植物は嫌石灰植物[ 英: calcifuge<英語版>]という。 植物のCa吸収は特徴的である。根端および側根の着床部位など限られた部位で行われる。吸収速度は外部のCa濃度に依存し、外部の濃度が低いとき吸収速度も小さい。これは、Caの吸収は、植物体内での拡散や外気への蒸散に依存した受動的なものだからである。したがって、蒸散が抑制される条件下(暗所、高湿度)では吸収速度は抑制される。また、Caイオンは導管を通って植物体内を移動し、末端部分へは根圧と拡散によってのみ分配が行われている。このため、葉に分配されたCaイオンは最上位葉や地下部にほとんど再分配されない。また、登熟中の子実や結球部分など、蒸散が少なくかつ細胞が急速に発展している部分でCaは不足しやすい。 Caイオンは農業上重要である。その効果の一つは、Naイオンの過剰害および、酸性土壌でのプロトンやAlイオンの過剰害の緩和である。例えば、水耕液のCa濃度が0.1mMの時、50mMのNa塩はインゲンの生育を大きく阻害するが、Ca濃度を10mMとすると阻害は軽微となる。Caの効果はNa濃度やpHやAl濃度などの環境条件に左右されるため、植物にとって最適なCa濃度もそれらによって変動する。 生理学的なCaイオンの主な役割は細胞壁の成分である。細胞壁を構成するペクチンのカルボキシル基に結合している。ここでの機能はペクチン質多糖同士を架橋し、ゲル化させて細胞壁に固定することである。架橋するときに、ペクチンの特定の酸性化合物と結合し、Caは不溶性の塩となる。このため、何らかの処理(低pH、高濃度NaCl、キレート剤など)で細胞壁からCaイオンを離脱させるとペクチン質多糖が可溶化する。ペクチンとの密接な関係から、Caの含有率はペクチン質多糖の含有率と正の相関を持つ。例えば、細胞壁の含有率が高い双子葉植物でCa含有率も高く、低いイネ科植物でCa含有率も低い。また、Ca含有率が細胞壁の強度と相関するため、作物において細胞壁中含有率が高いときに病害や虫害への耐性は強くなる。例えば、大豆での茎疫病、ナスでの青枯れ病への耐性、また、タバコでのアブラムシへの忌避作用に有効である。 細胞質において、Caは他の栄養素の運搬の制御、特定の酵素の活性化、光合成に関わる。主に、セカンドメッセンジャーとしての細胞内での情報伝達が重要な役割である。また、植物分裂組織にも密接に関わる。特に、細胞分裂、細胞伸長、および水素イオンの解毒における役割で根の発達に重要である。そのほかの機能は、有機酸の中和、Kにより活性化するいくつかのイオンの阻害、窒素の取り込みへの関与などである。 細胞質中のCaイオン濃度は0.1μM程度に保たれている。この濃度は、細胞壁中濃度に比べて低い。これは、Caイオンが、ATPやDNAなどのリン酸基やリン酸イオンと結合して不溶性の塩を形成するためである。細胞膜にはCaを能動的に細胞内へ取り込む機構はないが、排出機構は発達している。さらに、このCaイオン排出ポンプは、Caを集積する細胞内小器官(ミトコンドリアや小胞体など)と協調して細胞質内濃度を調節している。 通常時に細胞質内濃度が低いことを利用し、この濃度を一時的に上昇させることで細胞の生理活性を制御する仕組みが植物には存在する。実は、Caの細胞質内における役割で最も重要なのはこの情報伝達である。一部のタンパク質(カルモジュリンやカルシニューリンなど)にカルシウムが結合するとその立体構造が変化する。酵素の場合、活性化する。Caイオン濃度が低下するとCaイオンはタンパク質から素早く解離し、このタンパク質の構造は不活性なものに戻る。アブシジン酸による信号や特定の養分の欠乏なども、細胞にはCa濃度の変化を通じて伝達される。 Ca欠乏症についてはカルシウム欠乏症 (植物)を参照。
※この「カルシウム」の解説は、「栄養素 (植物)」の解説の一部です。
「カルシウム」を含む「栄養素 (植物)」の記事については、「栄養素 (植物)」の概要を参照ください。
カルシウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 09:14 UTC 版)
カルシウムは、体内で最も多い無機質であり、体重の2から3 %を占め、その99%は不溶性のリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)として骨・歯牙などの硬組織に含まれている。細胞内・外液に含まれるのは1 %程度とごく僅かである。 カルシウムは、骨・歯牙の形成、神経興奮伝導、筋収縮の調節、血液凝固、心機能の調節、などに関与している。 血中のカルシウムのうち、6割程度はアルブミン等と結合しており、イオン化しているのは4割程度である。カルシウムとして生理活性を示すのはイオン化カルシウムであるが、臨床的には、総カルシウム量が測定されるのが通常である。アルブミンが減少するとアルブミンに結合したカルシウムが減少するため、イオン化カルシウムが正常であっても総カルシウムは低値を示すという問題があり、以下の補正式(Payneの式)が用いられる。 補正Ca(mg/dL) = 総カルシウム(mg/dL) + ( 4 ー アルブミン(g/dL) )
※この「カルシウム」の解説は、「電解質異常」の解説の一部です。
「カルシウム」を含む「電解質異常」の記事については、「電解質異常」の概要を参照ください。
カルシウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 16:31 UTC 版)
「とんがりボウシとおしゃれな魔法使い」の記事における「カルシウム」の解説
※この「カルシウム」の解説は、「とんがりボウシとおしゃれな魔法使い」の解説の一部です。
「カルシウム」を含む「とんがりボウシとおしゃれな魔法使い」の記事については、「とんがりボウシとおしゃれな魔法使い」の概要を参照ください。
カルシウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 09:14 UTC 版)
2つの無作為化比較試験の国際コクラン共同計画によるメタ分析によると、カルシウムは大腸腺腫性ポリープをある程度抑制し得るかもしれないことが発見された。
※この「カルシウム」の解説は、「大腸癌」の解説の一部です。
「カルシウム」を含む「大腸癌」の記事については、「大腸癌」の概要を参照ください。
カルシウム(石灰)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:33 UTC 版)
主に細胞壁を強くし、作物体の耐病性を強化する働きがある。農業・園芸分野では石灰(せっかい)といい、土壌のpH調整に用いられる。生石灰(酸化カルシウム)、消石灰(水酸化カルシウム)、炭酸石灰(炭酸カルシウム)またはケイ酸カルシウム(ケイカルと称される事が多い、ケイ酸肥料を兼ねる)などのカルシウム含有の肥料をいう。「石灰」は文脈によっては、元素のカルシウムのことの場合もある。石灰石や牡蠣殻や鶏卵殻が原料として使用される。
※この「カルシウム(石灰)」の解説は、「肥料」の解説の一部です。
「カルシウム(石灰)」を含む「肥料」の記事については、「肥料」の概要を参照ください。
カルシウム
出典:『Wiktionary』 (2021/08/28 14:19 UTC 版)
名詞
語源
発音(?)
- か↗るし↘うむ か↗るしゅ↘うむ
関連語
翻訳
- アイスランド語: kalsín (is)
- アイルランド語: cailciam (ga)
- アストゥリアス語: calciu (ast) 男性
- アフリカーンス語: kalsium (af)
- アラビア語: كلسيوم (ar) (kálsiyum) 男性
- アルバニア語: kalcium (sq)
- アルメニア語: կալցիում (hy)
- イタリア語: calcio (it) 男性
- イヌクティトゥット語: ᓴᐅᓂᒃᓴᖅ (iu)
- インターリングア: calcium (ia)
- インドネシア語: kalsium (id), zat kapur (id)
- ウェールズ語: calsiwm (cy)
- ヴォラピュク: kalsin (vo)
- ウクライナ語: ка́льцiй (uk) 男性
- ウズベク語: (kal'tsiy) кальций (uz)
- 英語: calcium (en)
- エストニア語: kaltsium (et)
- エスペラント: kalcio (eo)
- オランダ語: calcium (nl) 中性
- カザフ語: кальций (kk)
- カシューブ語: kalcéń (csb)
- カタルーニャ語: calci (ca) 男性
- ガリシア語: calcio (gl) 男性
- ギリシア語: ασβέστιο (el) 中性
- グルジア語: კალციუმი (ka)
- クロアチア語:
- コーンウォール語: calcyum (cor)
- スウェーデン語: kalcium (sv) 中性
- スコットランド・ゲール語: cailceam (gd) 男性
- スペイン語: calcio (es) 男性
- スロヴァキア語: vápnik (sk) 男性
- スロヴェニア語: kalcij (sl)
- タイ語: แคลเซียม (th) (khælsiam)
- タジク語: калсий (tg)
- タミル語: சுண்ணியம் (ta)
- チェコ語: vápník (cs)
- 中国語:
- 朝鮮語: 칼슘 (ko)
- テルグ語: సున్నము (te)
- デンマーク語: kalcium (da) 中性, calcium (da) 中性
- ドイツ語: Kalzium (de) 中性, Calcium (de) 中性
- トルコ語: kalsiyum (tr)
- ナヴァホ語: káálsiiyin (nv)
- 西フリジア語: kalsium (fy)
- ノルウェー語:
- ノルウェー語(ニーノシュク): kalsium (nn) 中性
- ノルウェー語(ブークモール): kalsium (nb) 中性
- バスク語: kaltzio (eu)
- ハンガリー語: kalcium (hu)
- ヒンディー語: चूर्णातु (hi) (choornaatu)
- フィンランド語: kalsium (fi)
- フェロー語: kalsium (fo) 中性
- フランス語: calcium (fr) 男性
- フリウリ語: calci (fur)
- ブルガリア語: ка́лций (bg) 男性
- ブルトン語: kalsiom (br), kalkiom (br) 男性
- ベトナム語: canxi (vi)
- ヘブライ語: סידן (he) (sidán), קלציום (he) (qáltzium)
- ベラルーシ語: ка́льцый (be) 男性
- ペルシア語: کلسیم (fa) (kalsiom)
- ポーランド語: wapń (pl) 男性
- ポルトガル語: cálcio (pt) 男性
- マケドニア語: калциум (mk) 男性
- マダガスカル語: diontsokay (mg)
- マルタ語: kalċju (mt)
- マレー語: kalsium (ms), zat kapur (ms)
- マン島語: kelkium (gv)
- モンゴル語: кальци (mn)
- ラテン語: calcium (la) 中性
- ラトヴィア語: kalcijs (lv)
- リトアニア語: kalcis (lt)
- ルーマニア語: calciu (ro) 中性
- ルクセンブルク語: Kalzium (lb)
- ロシア語: ка́льций (ru) 男性
「カルシウム」の例文・使い方・用例・文例
- 牛乳やじゃこのビタミンDがカルシウムの吸収を助けます
- カルシウムチャネルは細胞膜内に存在する。
- カルシトニンはカルシウム調節ホルモンの1つである。
- 過カルシウム血症は血液検査で見つかりますか。
- 彼は私に何が高カルシウム尿症の原因なのかを教えてくれた。
- 低カルシウム血症を治療する
- この機械の主要な機能は酸化カルシウムの消和である。
- セルリアックはカルシウムを多く含むだけでなく、カルシウムの吸収を助けます。
- この湧水は鉄分は少ないがカルシウム分は豊富である。
- この湧水はカルシウムが豊かで鉄分が少ない。
- カルシウムはイライラを抑える効果がある
- ミルクはカルシウムを沢山含んでいる
- 彼の食事にはカルシウムが欠けている。
- 彼の食事にはカルシウムが欠けている.
- 硫酸カルシウム, 石膏(せつこう).
- カルシウム塩がしみこむ
- カルシウムまたは石灰を除去する
- 岩石からカルシウムを除く
- カルシウム、またはカルシウム化合物を失くす
- カリーチで覆われ、硬い炭酸カルシウムは、土を外皮で覆った
カルシウムと同じ種類の言葉
- カルシウムのページへのリンク