反磁性とは? わかりやすく解説

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はん‐じせい【反磁性】

読み方:はんじせい

磁場与えると、磁場とは反対向き磁化が起こる性質。→常磁性


反磁性

【英】:Diamagnetism

物質中の磁気モーメント外部磁場のない状態ではでたらめな方向向いて全体として磁化のない状態だが、外部磁場をかけると磁場大きさに応じてその反対方向磁化する性質のことをいう。このような磁気的性質を示す物質反磁性体という。不活性ガスCuAuAgZnなどの金属有機化合物などで見られる

反磁性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 18:44 UTC 版)

反磁性(はんじせい、: diamagnetism)とは、外部磁場をかけたとき(磁石を近づけるなど)、物質が磁場の逆向きに磁化され(=負の磁化率)、磁場とその勾配の積に比例する力が、磁石に反発する方向に生ずる磁性のことである。磁場をかけた場合にのみこの性質が現れ、反磁性体は自発磁化を示さない。反磁性は、1778年セバールド・ユスティヌス・ブルグマンス によって発見され、その後、1845年ファラデーがその性質を「反磁性」と名づけた。


  1. ^ Properties of diamagnetic fluid in high gradient magnetic fields, S. Ueno and M. Iwasaka, J. Appl. Phys. 74 (1994) 7177 doi:10.1063/1.356686
  2. ^ モーゼ効果及び逆モーゼ効果の観測とその機構, 廣田 憲之, 日本物理学会講演概要集 50 (3) 192
  3. ^ Nave, Carl L.. “Magnetic Properties of Solids”. HyperPhysics. 2008年11月9日閲覧。


「反磁性」の続きの解説一覧

反磁性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 13:35 UTC 版)

マイケル・ファラデー」の記事における「反磁性」の解説

1845年ファラデー多く物質磁場に対して弱く反発することを発見し、その現象を反磁性 (diamagnetism) と名付けたまた、光の進む方向にそって印加された電磁場によって直線偏光偏光面回転することを発見。これをファラデー効果と呼ぶ。ファラデーノートには「私はついに磁気曲線または「力の線」を解明し光線磁化することに成功した」と記してある。 晩年1862年)、磁場によって光のスペクトル変化するではないか考え分光器使って実験している。しかしファラデー使っていた機器ではスペクトル変化捉えることはできなかった。同じ現象を後にピーター・ゼーマン改良され機器研究し1897年公表1902年ノーベル物理学賞受賞することになった1897年論文でも、ノーベル賞講演でも、ゼーマンファラデー業績言及している。

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反磁性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 15:36 UTC 版)

磁性」の記事における「反磁性」の解説

詳細は「反磁性」を参照 反磁性はあらゆる物質存在し磁場反発する傾向を示す。しかし、常磁性外部磁場強化する傾向)のある物質では常磁性支配的になる。したがってあらゆる物質が反磁性を持つにも関わらず、反磁性的現象は反磁性しか持たない物質でしか観測されない。反磁性物質では電子は必ず対になっており、電子スピン磁気モーメントは常に相殺され巨視的効果を全く引き起こさないその場合、磁化電子軌道運動から生じ古典的に次のように理解できる物質磁場に置くと、原子核周囲回っている電子原子核との間のクーロン力加えて磁場によるローレンツ力を受けることになる。電子運動の方向によって、向心力強まって電子原子核引き寄せられたり、逆に引き離されたりする。このため磁場逆向き軌道磁気モーメントを持つ電子の磁気モーメント強くなり、磁場と同じ方向軌道磁気モーメントを持つ電子の磁気モーメント弱められるレンツの法則)。結果として物質全体では磁場とは逆向き磁気モーメント生じる。 なお、この解説一種ヒューリスティクスであって真の理解のためには量子力学持ち出す必要があるあらゆる物質このような電子軌道変化起きるが、常磁性強磁性物質では対になっていない電子効果相対的に大きいため、反磁性的現象観測できない

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