マイケル・フィッシャーとは? わかりやすく解説

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マイケル・フィッシャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 03:16 UTC 版)

マイケル・フィッシャー
生誕 マイケル・エリス・フィッシャー
(1931-09-03) 1931年9月3日
トリニダード・トバゴ en:Fyzabad
死没 (2021-11-26) 2021年11月26日(90歳没)
国籍 イギリス
研究分野 統計物理学英語版
研究機関 メリーランド大学カレッジパーク校
出身校 キングス・カレッジ・ロンドン
博士課程
指導教員
シリル・ドム英語版
博士課程
指導学生
主な業績 相転移の理論
FKTアルゴリズム英語版
主な受賞歴 ウルフ賞物理学部門 (1980)
ロイヤル・メダル (2005)
プロジェクト:人物伝
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マイケル・エリス・フィッシャー(英語: Michael Ellis Fisher, 1931年9月3日 - 2021年11月26日[1])は、イギリスの物理学者、化学者、数学者である。統計物理学英語版についての多くの先駆的業績、とりわけ相転移と臨界現象分野での業績で知られる。

学歴

キングス・カレッジ・ロンドンで1951年に学士号(BSc)、1957年に物理学の博士号(Ph.D.)を取得。次の年には講師(lecturer)として教員職を得て、1965年には教授となる。1966年にはコーネル大学に異動し化学、物理学、数学の教授となる。1975年から1978年には化学科の学科長を務める。1971年王立協会フェローに選出。1973年ジャック・キーファー英語版と共にコーネル大学初のホレース・ホワイト英語版冠教授に選出される[2]。1983年、米国科学アカデミー化学部門に選出される。1987年からはen:University of Maryland College of Computer, Mathematical, and Natural Sciencesの一部門である物理科学と技術研究所(Institute for Physical Science and Technology)に所属している。

フィッシャーは現在妻ソレルとメリーランドに居住している。二人には子供は四人おり、そのうち理論物理学者が二人いる。スタンフォード大学応用物理学教授のDaniel S. Fisher[3]カリフォルニア大学サンタバーバラ校[4]物理学教授のマシュー・P・A・フィッシャー英語版である。

栄誉と受賞

ウルフ賞

1980年フィッシャーはケネス・ウィルソンレオ・カダノフとウルフ賞物理学部門を共同受賞する。その際ウルフ財団は[11]「マイケル・E・フィッシャー教授は極めて生産的な科学者であり、その力と創造性は未だに衰えを知らない。フィッシャーの主たる寄与は平衡統計力学にあり、その分野全体にわたるものである。相転移の多岐にわたる問題に取り組んでいた物理学者と化学者は主にフィッシャーのおかげで、共通の言葉を学び共に研究にあたることができるようになった。」とコメントしている。

ボルツマン賞

1983年ボルツマン賞を「過去25年間にわたる多くの目覚しい相転移と臨界現象への寄与について」[12]受賞している。

ラルス・オンサーガー賞

1995年にラルス・オンサーガー賞を「特に相転移と臨界現象、スケーリング則、臨界指数、有限サイズ効果の理論とくりこみ群のこれらの多くへの応用、またその他の統計力学への多くの先駆的な業績について」受賞した。

参考文献

  1. ^ “Michael E. Fisher, 1931-2021” (英語). UMD Physics. (2021年11月29日). https://umdphysics.umd.edu/about-us/news/department-news/1752-fisher.html#!Fisher_pic 2021年12月12日閲覧。 
  2. ^ 2 Professors Are Named To Horace White Chairs, Cornell Chronicle, vol. 4, no. 19, 22 February 1973.
  3. ^ Stanford University Department of Applied Physics”. 2016年9月13日閲覧。
  4. ^ KITP at UCSB
  5. ^ Book of Members, 1780–2010: Chapter F”. American Academy of Arts and Sciences. 2011年4月16日閲覧。
  6. ^ NAS Award for Scientific Reviewing”. National Academy of Sciences. 2011年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月27日閲覧。
  7. ^ Michael E Fisher”. 2016年9月13日閲覧。
  8. ^ Richard N. Zare and Michael E. Fisher, 2009 BBVA Foundation Frontiers of Knowledge in Basic Sciences”. YouTube (2010年4月15日). 2016年9月13日閲覧。
  9. ^ Interview with M.E. Fisher by the Spanish Physical Society
  10. ^ Institute for Physical Science and Technology”. 2016年9月13日閲覧。
  11. ^ קנת ג' ווילסון (Kenneth G. Wilson)”. 2016年9月13日閲覧。
  12. ^ The Boltzmann Award”. 2016年9月13日閲覧。

資料

  • デイヴィッド・マーミン英語版, "My Life with Fisher", J. Stat. Phys. 110, 467–473 (2003); arxiv版.

外部リンク


マイケル・フィッシャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:26 UTC 版)

魔法使いハウルと火の悪魔」の記事における「マイケル・フィッシャー」の解説

ハウル弟子15歳マーサ恋人。ポートヘイヴンに住んでいたが、幼い頃母親病気亡くし父親も嵐の中に漁に出て行ったきり帰ってこず孤児となった親戚は彼を引き取ることを拒否し、しばらく街を放浪していたが、成り行きから動く城転がり込み数ヶ月後に正式にハウル弟子となる。ハウル浪費のため、カルシファー二人でお金を貯めようとしている。

※この「マイケル・フィッシャー」の解説は、「魔法使いハウルと火の悪魔」の解説の一部です。
「マイケル・フィッシャー」を含む「魔法使いハウルと火の悪魔」の記事については、「魔法使いハウルと火の悪魔」の概要を参照ください。

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