動く城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:00 UTC 版)
魔法使いハウルの住居。高さはその時々で変化する。重量は不明。上部に複数の砲塔、前部に砲塔様の突起があるが、発砲の目撃情報はない。鳥に似た4本の足で荒地を歩行して移動する。“城”というよりも、ガラクタの集積のようでもあり、また生き物のようでもある。 普段の居場所はほとんど知られておらず、たまに町の近くまで降りて来るのを目撃される程度。 戸口のドアには回転式のスイッチ(ノブ)があり、スイッチの色(緑・青・赤・黒)を切り替える事で荒地(緑)、港町(青)、キングズベリー(赤)、戦場(黒)の4か所に出口を変更出来る。後に、別色(緑・黄色・桃色・黒)に替わり、黄色はソフィーの生まれた街に、桃色はハウルの秘密の庭に通じるようになる。 歩行から照明、調理、入浴にいたるまで、城が消費するエネルギーの全てをカルシファーが供給している。また、構造材を結合し、城としての形を維持・変更する事もカルシファーに依存している為、カルシファーが城外に出ただけでも瞬く間に崩壊する。終盤にはソフィーや荒地の魔女によって崩壊するが、エンディングでは空を飛行する動く城として再生され、再登場している。 城のイメージは「動く機織り機」であったため、重そうな音を出すのに苦労したという。金属音を重視すると耳障りになるという意見があったことから、木の軋む音で重さを表現した。この音はスタジオに大工を呼び、建材を組み立て、それを擦ったり動かしたり壊したりした色々な音を練り合わせ取り込んだ。最終的な形になるまで3~4ヵ月かかったとの事である。 「動く城」はオブジェが北海道旭川市に現存し、展示されている。映像は、このオブジェを参考にして作られた。
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