おも‐さ【重さ】
重さ
重さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:29 UTC 版)
重さ(おもさ、weight)または、重量(じゅうりょう、weight)には文脈により2つの意味があり、物体の質量(mass)を意味する場合と、物体に働く重力の大きさ、すなわち力(force)を意味する場合がある。かつては工学分野においては、物体の質量とそれが及ぼす力(または荷重)を厳密には区別せずに議論や計算を行っていた(重力単位系)が、現在では厳密に区別している。
注釈
- ^ NIST SP 330(SI)2019年版 p.46, 下欄 Editors' note: In the United States the term “weight” is used to mean both force and mass. In science and technology this declaration is usually followed, with the newton (N) the SI unit of force and thus weight. In commercial and everyday use, and especially in common parlance, weight is often (but incorrectly) used as a synonym for mass, the SI unit of which is the kilogram (kg). 訳:米国では、「weight」の語は、force(力)とmass(質量)の両方の意味で用いられる。科学技術分野においては、この宣言(1901年のCGPM)は通常守られている(単位はforce(力)したがってweight(重さ)のSI単位であるニュートン(N)を用いる)。商業上の使い方と日常の使い方では、特に俗用としては、weight の語は、しばしば(しかし間違って) mass(質量) の同義語として使われている(SI単位はキログラム(kg)である)。
- ^ NIST SP330(1981)p.18, 3d CGPM 1901, USA Editors' note. "In the USA, ambiguity exists in the use of the term weight as a quantity to mean either force or mass. In science and technology this declaration (CGPM(1901)) is usually followed, with the newton the corresponding unit. In commercial and everyday use, weight is often usedn in the sense of mass for which the SI unit is the kilogram." 訳:米国では、量を表す「weight」の語の使い方には、force(力)を意味するのか、mass(質量)を意味するのかについて曖昧さが存在する。科学技術分野においては、この1901年のCGPM声明は通常守られている(単位はニュートン)。商業上の使い方と日常の使い方としては、weight の語は、しばしば mass(質量) の意味で使われている(単位はキログラム)。
- ^ この定義は、2018年の第26回国際度量衡総会(決議1)によって廃止された。
- ^ この gn の値は、現在は排除されている単位であるキログラム重を計算するための協定参照値である。
出典
- ^ 有馬朗人ほか70名、(中学校教科書)理科の世界1、p.183 「くらしの中では,「重さ」を質量という意味でも重力の大きさという意味でも使うことがあるよ。でも理科では重さと質量はちがう意味で使うよ。」、2020年3月2日検定済、大日本図書、ISBN 978-4-477031750
- ^ 「質量」をどう教えるか - ニュートンの質量の定義に戻って - 吉埜和雄・興治文子、新潟大学教育学部研究紀要第10巻第2号、p.127、6.重力と質量を区別しなくとも日常生活では不自由しない、2017年10月23日受理
- ^ 有馬朗人ほか58名、「たのしい理科3年」、p.166、もののしゅるいと重さ、「重さは, グラムというたんいで表され・・・」、2019年3月5日検定済、大日本図書、ISBN 978-4-477-03122-4、2021年2月5日再版発行
- ^ The American Heritage Dictionary, Second College Edition, p.1371, Houghton Mifflin Company, 1982, ISBN 0-395-32943-4 1)A measure of the heaviness or mass of an object. 2)The gravitational force exerted by the earth or another celestial body on an object, equal to the product of the object's mass and the local value of gravitational acceleration.
- ^ [1] BIPM『国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版』産業技術総合研究所 計量標準総合センター訳、産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2020年3月、126-127頁。
「重さ」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は責任の重さを自覚した
- 天秤でその砂金の重さをはかる
- その古い橋は多くの人々の重さでこわれた
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- 勇気の大半は慎重さである;君子危うきに近寄らず
- 彼の政治に関する意見は大いに尊重されている
- 日本語には丁重さを表す言い回しがたくさんある
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- この荷物の重さは5ポンドです
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