オブジェとは? わかりやすく解説

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オブジェ【(フランス)objet】


オブジェ

【英】:objet

もともとの意味は物,物体だが,ダダイズムシュールリアリズムなどの前衛芸術家が,石や木などの素材使って自己の自由なイメージ表現したアートを指す現代美術用語となっている。現代庭園ではオブジェを取り入れた試みも多い。

オブジェ

読み】:オブジェ
【英】:OBJET

本来の意味は、「もの」、「物体」、「客体」のことであるが、もともと芸術とは無関係なもの、あるいはそれらのものの寄せ集めによって構成され芸術作品をオブジェという。また、その作品構成要素であるものそのものを指すこともある。オブジェとしてのものには、自然に在在する物体や、人間がつくり出し既製品既製品部分があり、それらのものが、われわれの日常感覚意識崩してしまうあり方で、作品として存在する例えば、マルセル・デュシャン初め使用したレディ・メイドは、ダダ運動において既製品の本来の役割否定することで、従来秩序価値体系破壊してしまおうとするためにオブジェが示され一例であるし、シュールレアリスムにおいては、オブジェはある内的なものの象徴として機能している。第二次世界大戦後は、工場から生み出される廃棄物が、オブジェとして多用されて、新たな展開をみせた。

オブジェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 23:07 UTC 版)

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オブジェ (:Objet)は、事物、物体、対象などの意味を持つ、英語ではobject(オブジェクト)にあたる言葉。

主に美術用語として用いられ、(フランス語や英語ではObjet d'art英語版)その場合には自然物、工業製品、廃品、日用品など、またはそれを使用して作られた立体作品をさす[1]ダダイスムシュルレアリスムでの使用が顕著。

思想としてのオブジェ

仏文学者の澁澤龍彦が好んで用いた概念。人間を物自体としてとらえるその考え方は、マゾヒズムの基盤ともなる思想であり、その中ではあらゆる存在が唯物論的観点の元で対等になる。さらにそこへ美という観念を加え、その対象をオブジェと称した[2]

脚注

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説『オブジェ』 - コトバンク参照
  2. ^ 渋澤龍彦 著『言葉の標本函 オブジェを求めて―渋澤龍彦コレクション』河出文庫・河出書房新社2000年 ISBN 978-4309406145参照

関連項目


オブジェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 09:01 UTC 版)

川越市」の記事における「オブジェ」の解説

街中にオブジェ(屋外彫刻)が多い。時間を表すオブジェとしては以下のようなものがある。 「時世」(平成時の鐘として川越駅東口ロータリーにある。藤田久数作。午後6時、9時、0時夜空高く光を放ち時間告げる。北米照明学会賞) 「こども川越まつり」(アトレマルヒロの駅側の入口上部に、市制施行80周年記念し設置されからくり時計からくり動作アトレ開店時間から午後9時までの毎正時) 「24MONUMENT PLAZA」(川越駅東口広場にあるピラミッド状の日時計高瀬昭男作)

※この「オブジェ」の解説は、「川越市」の解説の一部です。
「オブジェ」を含む「川越市」の記事については、「川越市」の概要を参照ください。

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オブジェ

出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 10:29 UTC 版)

語源

フランス語 objet

発音

お↘ぶじぇ

名詞

オブジェ

  1. 物、事物対象
  2. 美術表現対象となるもの、前衛美術では,幻想効果のために取り入れられる物体

「オブジェ」の例文・使い方・用例・文例

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