ねつでん‐こうか〔‐カウクワ〕【熱電効果】
熱電効果
金属や半導体中の熱の流れと電子の流れとが、相互に影響をおよぼし合って発生する現象の総称をいう。ゼーベック効果、ぺルティエ効果、トムソン効果がその代表例である。2種の異なる導体または半導体を接合して、2接点を異なる温度に保つとき、その回路に生じる起電力(熱起電力)はゼーベック効果によるもので、異なった金属の継ぎ目を通じて電流を流すとき、その継ぎ目に熱の発生または吸収の起こる現象はペルティエ効果である。また、場所によって温度の異なる導体または半導体に電流を流した際、ジュール熱とは異なった熱の発生や吸収が起きる現象はトムソン効果によるもので、これらは相互に関連し合っている。
熱電効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 05:40 UTC 版)
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熱電効果(ねつでんこうか、英: thermoelectric effect)は、電気伝導体や半導体などの金属中において、熱流の熱エネルギーと電流の電気エネルギーが相互に及ぼし合う効果の総称。ただしジュール熱とは別の現象である。
種類
次の三つが熱電効果とされているものである。
- ゼーベック効果
- 物体の温度差が電圧に変換される現象。1821年にトーマス・ゼーベックが発見。
- ペルティエ効果
- 異なる金属を接合し電圧をかけると接合点で熱の吸収・放出が起こる現象。1834年にジャン=シャルル・ペルティエが発見。
- トムソン効果
- 金属上で温度差がある2点間に電流を流すと、熱の吸収・発生が起こる現象。1854年にウィリアム・トムソンが発見。
ゼーベック効果とペルティエ効果はちょうど逆の効果であり、トムソン効果も関連する効果である。
トムソンの熱電対関係式
それぞれの効果を特徴づける量であるゼーベック係数 S、ペルティエ係数 Π およびトムソン係数 μ には以下の関係がある。これをトムソンの熱電対関係式[1]またはケルビンの関係式[2]という。
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