熱電併給とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 熱電併給の意味・解説 

ねつでん‐へいきゅう〔‐ヘイキフ〕【熱電併給】

読み方:ねつでんへいきゅう

コジェネレーション


コジェネレーション

(熱電併給 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 18:31 UTC 版)

コジェネレーション、またはコージェネレーション (cogeneration) 、英語では“combined heat and power”ともいわれ、内燃機関外燃機関等の排を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を高めるエネルギー供給システムである。

略してコージェネコジェネとも呼ばれ、一般的には熱併給発電(ねつへいきゅうはつでん)または熱電併給(ねつでんへいきゅう)と訳されている。訳語から廃熱発電を用いるものと思われがちだが、給湯や蒸気吸収冷凍機で冷熱を製造するなど発電以外の運用もある。

日本においては、京都議定書の発効に伴い製造サイドとして電機メーカーガス会社が、需要者サイドとしてイメージ向上の効果も狙うスーパーマーケットや大エネルギー消費者である大規模工場などで関心が高まっている。

コジェネレーションを発展させて二酸化炭素(CO2)も利用するようにしたトリジェネレーションがある。

構成

ガスタービンエンジンシステム

発電用ガスタービンエンジンの排気を利用して蒸気を製造するもの。

発電効率23 % - 39 %、総合効率で69 % - 86 %。

ガスタービン発電機とその排熱を利用した蒸気タービン発電機を組み合わせて発電を行うものをコンバインドサイクル発電という。

ガスエンジンシステム

発電用ガスエンジンの排気排熱ボイラで熱交換を行うもの。

発電効率26 % - 49 %、総合効率で72 % - 92 %。

ガスエンジンでヒートポンプを駆動する形式もある。

ディーゼルエンジンシステム

発電用ディーゼルエンジンの排気排熱を蒸気製造や給湯に利用し、エンジン冷却水で水道水を加熱し給湯するもの。

発電効率33 % - 45 %、総合効率で64 % - 81 %。

燃料電池システム

水素と空気中の酸素から電気をつくりだし、副次的に発生する熱を蒸気や温水として回収する。水素はシステム内でガス灯油アルコールバイオマスなどから取り出す。排出されるものは、CO2、水以外ほとんどなく騒音や振動も少ない。大型で高効率のものは実証実験段階にあるが、コストと耐久性が課題となっている。

排熱を利用して更なる発電も可能であり、より先進的、高効率なコンバインドサイクル発電として研究が進められている。

発電効率35%〜65%、総合効率で80%〜90%。

自動車

自動車の内燃エンジンからの排熱は、車内暖房(カーヒーター)の熱源として利用されている。

導入条件

建物内部で必要となる熱量を電力量で割った値を熱電比という。熱電比は建物の用途によって異なり、ホテルや病院では大きく、オフィスビルやデパートなどでは小さい値をとる。コジェネレーションシステムによって供給される熱電比が、建物の需要する熱電比と大きく異なる場合、コジェネレーションを導入してもエネルギーを有効に利用することができない。また、住宅など熱需要の大きい時間帯と電力需要の大きい時間帯がずれている建物もあり、このような場合も大きな省エネ効果を期待することはできない。そこで、生成する熱電比をある程度変えることのできるコジェネレーションシステムも存在する。

家庭用

従来は事業所がメインだったが、最近では燃料電池都市ガスを利用した家庭用のコジェネレーションも登場してきている。

関連項目



熱電併給

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 09:50 UTC 版)

ガスエンジン」の記事における「熱電併給」の解説

エンジン廃熱は、施設等暖房使用できるエンジンでは、廃熱約半分が(エンジンジャケット、オイルクーラー、およびアフタークーラー回路から)温水として発生しる。これは最大110に達す可能性がある。 °C残りは、排気ガス熱交換器使用して加圧され温水または蒸気生成できる高温熱として発生する

※この「熱電併給」の解説は、「ガスエンジン」の解説の一部です。
「熱電併給」を含む「ガスエンジン」の記事については、「ガスエンジン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「熱電併給」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「熱電併給」の関連用語

熱電併給のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



熱電併給のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコジェネレーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのガスエンジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS