地中熱
ちちゅう‐ねつ【地中熱】
地中熱
地中熱とは、その名の通り「地下の熱」です。地下の熱や蒸気から電気を作り出す「地熱発電」に名前は似ていますが、使われ方は違います。地中熱は、地上の温度と地中の温度の差を利用した天然の冷暖房です。
夏だと地中の温度は地上の温度よりも涼しいです。逆に冬は、地中は地上よりも暖かいです。夏、地中の冷たい空気を地上に運べば、冷房に使えます。冬の場合、地中の暖かい空気は地上では暖房として使えます。実際には空気そのものではなく水で地中の熱を運びます。夏は地下で冷やした水を地上にくみあげ、冷房に使います。冬は地下で水を温めます。
地中熱だけだと冷房、暖房とも十分ではないため、通常の冷暖房も使います。もちろん地中熱を使っている分、通常の冷暖房よりも省エネルギーになります。東京スカイツリーでは通常の冷暖房よりもエネルギー使用量が48%減る見込みです。
海外では地中熱利用は活発です。カシオ計算機のドイツのビルでは1月から地中熱の利用を始めました。地下130メートルの熱を冷暖房に活用することで40%の省エネになっているそうです。ちなみに地下の熱は1年を通して16度Cに保たれているそうです。
(掲載日:2009/11/28)
地中熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 09:28 UTC 版)
地中熱(ちちゅうねつ)とは、地下(約5~200m)の低温熱エネルギーである。
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地中熱(熱→熱、熱+電力+気化現象→熱)
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「再生可能エネルギー」の記事における「地中熱(熱→熱、熱+電力+気化現象→熱)」の解説
熱伝導や地中熱ヒートポンプを用いて浅い地下と外気との温度差を利用し給湯・暖房等に用いる。
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