地中熱とは? わかりやすく解説

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ちちゅう‐ねつ【地中熱】

読み方:ちちゅうねつ

地下200メートル以浅の地盤中に存在する低温熱エネルギー地表面からの太陽エネルギーを源とする。年間通じて温度がほぼ一定で、夏は外気温よりも低く、冬は高い。再生可能エネルギー一つ。→地中熱ヒートポンプ


地中熱

地中熱 完成前から東京新名所として話題の「東京スカイツリー」(東武鉄道建設2011年完成予定)。634メートルの高さにばかり注目集まっていますが、目新しいのは高さだけではありません。日本では珍しい「地中熱」を利用した省エネルギータワーとしても注目集めそうです
 地中熱とは、その名の通り地下の熱」です。地下の熱や蒸気から電気作り出す地熱発電」に名前は似ていますが、使われ方違います。地中熱は、地上温度地中温度の差を利用した天然冷暖房です。
 夏だと地中温度地上温度よりも涼しいです逆に冬は、地中地上よりも暖かいです。夏、地中の冷たい空気地上運べば、冷房使えます。冬の場合地中暖かい空気地上では暖房として使えます実際に空気そのものではなく地中の熱を運びます。夏は地下冷やした地上くみあげ冷房使います。冬は地下温めます
 地中熱だけだと冷房暖房とも十分ではないため、通常の冷暖房使います。もちろん地中熱を使っている分、通常の冷暖房よりも省エネルギーなります東京スカイツリーでは通常の冷暖房よりもエネルギー使用量が48%減る見込みです。
 海外では地中熱利用は活発です。カシオ計算機ドイツビルでは1月から地中熱の利用始めました地下130メートルの熱を冷暖房活用することで40%の省エネになっているそうですちなみに地下の熱は1年通して16度C保たれているそうです

(掲載日:2009/11/28)

地中熱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 09:28 UTC 版)

地中熱(ちちゅうねつ)とは、地下(約5~200m)の低温熱エネルギーである。


  1. ^ a b ルイギ・ジョリオ (2010年1月11日). “地熱エネルギー技術の進歩”. swissinfo.ch. http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=7803542 2014年6月3日閲覧。 
  2. ^ 電力ピーク負荷低減のための地中熱利用ヒートポンプの導入促進の提言”. 日本地熱学会地中熱利用技術専門部会 (2011年4月6日). 2012年1月19日閲覧。
  3. ^ 【協会からの提言】節電に最も効果のある地中熱ヒートポンプ”. 地中熱利用促進協会 (2012年7月24日). 2014年3月1日閲覧。
  4. ^ a b 山田浩幸『まるごとわかる住まいの建築設備 快適な環境を作る設備設計の考え方』2013年、オーム社、172頁。 
  5. ^ 「アルミの家」の始まり|アルミの家の歴史|アルミの家|アルミニウム建築構造協議会”. アルミニウム建築構造協議会. 2011年7月5日閲覧。
  6. ^ 自然の恵みを効率よく”. 旭化成ホームズ株式会社. 2011年7月5日閲覧。
  7. ^ “地中熱利用”+“太陽光発電”で『光熱費ゼロ』の家へ 新商品『アリエッタ プレミアム』発売” (PDF). 株式会社LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニー (2011年4月12日). 2011年7月5日閲覧。
  8. ^ 再生可能エネルギー “ 地中熱 ” を利用した住宅用ヒートポンプ温水暖房システム「GeoSIS (ジオシス) 」 を10月発売” (PDF). 株式会社コロナ (2011年6月11日). 2011年7月5日閲覧。
  9. ^ ニュース 究極の省CO2住宅「アルミハウス」を一般公開(9/3)”. 金沢工業大学. 2011年7月4日閲覧。
  10. ^ ネルギー環境適合製品の開発及び製造を行う事業の促進に関する法律第二条第三項各号のエネルギー環境適合製品について(METI/経済産業省)”. 経済産業省 (2010年9月16日). 2011年7月5日閲覧。
  11. ^ 東京スカイツリーで地中熱ヒートポンプの運転開始”. アジアバイオマスオフィス. 2014年7月6日閲覧。
  12. ^ 斎藤健志、小松登志子「地中熱ヒートポンプが地下環境に与える影響―持続的利用に向けて―」『地下水学会誌』56巻1号、公益社団法人 日本地下水学会、2014年2月28日、15-25頁、doi:10.5917/jagh.56.15 


「地中熱」の続きの解説一覧

地中熱(熱→熱、熱+電力+気化現象→熱)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 01:41 UTC 版)

再生可能エネルギー」の記事における「地中熱(熱→熱、熱+電力+気化現象→熱)」の解説

熱伝導地中熱ヒートポンプ用いて浅い地下外気との温度差利用し給湯暖房等に用いる。

※この「地中熱(熱→熱、熱+電力+気化現象→熱)」の解説は、「再生可能エネルギー」の解説の一部です。
「地中熱(熱→熱、熱+電力+気化現象→熱)」を含む「再生可能エネルギー」の記事については、「再生可能エネルギー」の概要を参照ください。

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