【内燃機関】(ないねんきかん)
機械の内部で燃料を燃焼させ、その燃焼ガスや空気の熱膨張によって生じる力を動力として取り出す機関。
レシプロエンジン、ジェットエンジンやロケットエンジンなど、通常我々が目にするエンジンは大抵これに属している。
外気の熱膨張を利用する場合、空気密度の濃い条件、すなわち低空や(着氷や点火不良がない範囲での)低温状態で効率が良くなる性質がある。
これは、高密度な空気の方が低密度の空気よりも熱膨張率が高く、大きな力を生み出せるためである。
逆に言えば、空気密度の薄い高空や高温での出力は低下する傾向にあり、航空機用エンジンの開発は、この特性との戦いでもあった。
関連:外燃機関
内燃機関
熱機関は、作動流体の加熱方法によって内燃機関と外燃機関に分けられる。内燃機関では、機関内に作動流体として空気を吸入して燃料と反応させ、その反応熱により作動流体を加熱して高熱源にする。機械的仕事を取り出したあと、大気中への排気によって低熱源への放熱が行われる。このため、高熱源からの受熱、低熱源への放熱のための熱交換器を必要とせず、小型・軽量にできるが、燃焼生成物を作動流体として用いるので良質の燃料を必要とする。内燃機関は、作動流体に与えられた熱エネルギーを機械的仕事に変換する方法により、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの容積型内燃機関と、ガスタービンなどの速度型内燃機関に分類される。
同義語 ICエンジン参照 外燃機関、熱機関
内燃機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 15:52 UTC 版)
内燃機関(ないねんきかん)とは、シリンダなど機関内においてガソリンなどの燃料を燃焼させ、それによって発生した燃焼ガスを用いて直接に機械仕事を得る原動機をいう[1]。内燃機関では燃焼ガスを直接作動流体として用いて、その熱エネルギーによって仕事をする[1][2]。これに対して、蒸気タービンのように燃焼ガスと作動流体がまったく異なる原動機を外燃機関という[1]。
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- ^ a b c d e f 『熱機関工学』西脇仁一編著、朝倉書店、1970年、p. 42
- ^ 意匠分類定義カード(K8) 特許庁
- ^ 山崎毅六、三井光. 内燃機関による天然ガスの変成 燃料協会誌 37.7 (1958): 417-422, doi:10.3775/jie.37.417
- ^ 究極効率のエンジンを生む新圧縮燃焼原理を発見!
- ^ デトネーションを利用した新しい内燃機関
- ^ プロパン−空気混合気を用いたパルスデトネーションタービンエンジンの作動実験 (PDF)
- ^ chapters 1–2, Blazing the trail: the early history of spacecraft and rocketry, Mike Gruntman, AIAA, 2004, ISBN 156347705X.
- ^ Electric Pistol
- ^ “The History of the Automobile - Gas Engines”. About.com (2009年9月11日). 2009年10月19日閲覧。
- ^ DE patent 67207 Rudolf Diesel: „Arbeitsverfahren und Ausführungsart für Verbrennungskraftmaschinen“ pg 4.
- ^ JET PROPULSION FOR AIRPLANES
- ^ (Swedish) Scania fordonshistoria 1891-1991. (1992). ISBN 91-7886-074-1 (Translated title: Vehicle history of Scania 1891-1991)
- ^ (Swedish) Volvo – Lastbilarna igår och idag. (1987). ISBN 91-86442-76-7 (Translated title: Volvo trucks yesterday and today))
内燃機関
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