オットーサイクル
火花点火エンジンの原型。気体をピストンで圧縮し、上死点において瞬間的に熱の授受が行われ、膨張しながらピストンを押し下げ、下死点において、瞬間的に熱を捨てる方式の理論サイクルのこと。ガソリンエンジン、液化石油ガス(LPG)エンジンなどでは、この熱を燃料の燃焼により得ている。
参照 オットーサイクル機関オットーサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 07:13 UTC 版)
オットーサイクル (英: Otto cycle) は火花点火機関(ガソリンエンジン・ガスエンジン)の理論サイクル(空気標準サイクル)であり、定容サイクルまたは、等容サイクルとよばれる[1][2]。石炭ガスを用いた最初の火花点火機関を作ったのはフランスのルノアールであるが、それをもとに最初の火炎点火式などの実用的なガス機関を製作したドイツのニコラウス・アウグスト・オットー[3]にちなんで、オットーサイクルとよばれている。
- ^ a b 柘植盛男、『機械熱力学』、朝倉書店(1967)
- ^ a b 谷下市松、『工学基礎熱力学』、裳華房(1971)、ISBN 4-7853-6008-9.
- ^ 富塚清、『内燃機関の歴史』、三栄書房(1969)
- ^ 長尾不二夫、『内燃機関講義 上巻』、養賢堂(1976)
- ^ 古濱庄一、『内燃機関』、東京電機大学出版局(2011) ISBN 978-4-501-41930-1 C3053
- 1 オットーサイクルとは
- 2 オットーサイクルの概要
- 3 実際のガソリン機関サイクルとの相違
- 4 関連項目
オットー・サイクル
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「ニコラウス・オットー」の記事における「オットー・サイクル」の解説
オットー・サイクルの内燃機関は当初固定式で設計されており、その動作はシリンダー内のピストンを上下させるものである。後に自動車の内燃機関に採用された形態では、4つのストロークが次のように定義される。 下向きの吸気ストローク、石炭ガスと空気がピストン室に入る。 上向き圧縮ストローク、ピストンが混合気を圧縮する。 下向き出力ストローク、燃料混合気を電気点火器で発火させる。 上向き排気ストローク、排ガスをピストン室から排出する。 オットーはその内燃機関を固定式原動機としてのみ販売した。
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