き‐たい【気体】
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/27 01:16 UTC 版)
気体(きたい、英: gas)とは、物質の状態のひとつであり[1]、一定の形と体積を持たず、自由に流動し圧力の増減で体積が容易に変化する状態のこと[1]。 「ガス体」とも言う[1]。
注釈
- ^ このような物理特性の例外として、マイケル・ファラデーは1833年、氷に電気伝導性がないことを発見した。詳しくは、John Tyndall's Faraday as a Discoverer (1868), p.45
- ^ このときの温度の上限は 1500 K とされている。詳しくは(John 1984, p. 256)
出典
- ^ a b c 岩波書店『広辞苑』 第6版 「気体」
- ^ a b ブリタニカ百科事典 【気体】
- ^ McPherson & Henderson 1917, pp. 104–10
- ^ American Chemical Society, Faraday Society, Chemical Society (Great Britain)'s The Journal of physical chemistry, Volume 11 (Cornell – 1907), page 137.
- ^ Tanya Zelevinsky (2009). “84Sr—just right for forming a Bose-Einstein condensate”. Physics 2: 94 .
- ^ Quantum Gas Microscope Offers Glimpse Of Quirky Ultracold Atoms ScienceDaily 4 November 2009 - ボース=アインシュタイン凝縮についてのリンクを提供
- ^ The Journal of physical chemistry, Volume 11 (Cornell – 1907) pp. 164–5.
- ^ John S. Hutchinson (2008). Concept Development Studies in Chemistry. p. 67
- ^ Anderson 1984, p. 501
- ^ J. Clerk Maxwell (1904). Theory of Heat. Mineola: Dover Publications. pp. 319–20. ISBN 0486417352
- ^ See pages 137–8 of Society (Cornell – 1907).
- ^ Kenneth Wark (1977). Thermodynamics (3 ed.). McGraw-Hill. p. 12. ISBN 0-07-068280-1
- ^ (McPherson & Henderson 1917, pp. 60–61)
- ^ Anderson 1984, pp. 289–291
- ^ Anderson 1984, p. 291
- ^ John 1984, p. 205
- ^ John 1984, pp. 247–56
- ^ McPherson & Henderson 1917, pp. 52–55
- ^ McPherson & Henderson 1917, pp. 55–60
- ^ John P. Millington (1906). John Dalton. pp. 72, 77–78
- ^ Online Etymology Dictionary
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 13:57 UTC 版)
高純度なキセノン、ヘリウム。 キセノンは、ダークマター観測のための実験装置「XMASS」で使用。
※この「気体」の解説は、「シンチレータ」の解説の一部です。
「気体」を含む「シンチレータ」の記事については、「シンチレータ」の概要を参照ください。
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 10:49 UTC 版)
多くの場合、気体を理想気体(完全ガス)で近似することができる。このとき、比熱 cp, cv は一般に温度の関数になるが、狭い温度範囲であれば、これも一定と見なせる。 圧力が変わらなければ、式(6)に比熱として定圧比熱 cp を用いればよい。 温度に加えて圧力も変化する場合は、h = cp T, s = cp ln T - (cp - cv ) ln p = cp { ln T - [(κ-1)/κ] ln p } となるので、次式から比エクセルギーを求めることができる。 e = c p ( T − T 0 ) − c p T 0 [ ln ( T T 0 ) − κ − 1 κ ln ( p p 0 ) ] = ( h − h 0 ) { 1 − T 0 T − T 0 [ ln ( T T 0 ) − κ − 1 κ ln ( p p 0 ) ] } ( 7 ) {\displaystyle {\begin{aligned}e&=c_{p}(T-T_{0})-c_{p}T_{0}\left[\ln \left({\frac {T}{T_{0}}}\right)-{\frac {\kappa -1}{\kappa }}\ln \left({\frac {p}{p_{0}}}\right)\right]\\&=(h-h_{0})\left\{1-{\frac {T_{0}}{T-T_{0}}}\left[\ln \left({\frac {T}{T_{0}}}\right)-{\frac {\kappa -1}{\kappa }}\ln \left({\frac {p}{p_{0}}}\right)\right]\right\}\qquad (7)\end{aligned}}} 理想気体の有効度は λ = 1 − T 0 T − T 0 [ ln ( T T 0 ) − κ − 1 κ ln ( p p 0 ) ] {\displaystyle \lambda =1-{\frac {T_{0}}{T-T_{0}}}\left[\ln \left({\frac {T}{T_{0}}}\right)-{\frac {\kappa -1}{\kappa }}\ln \left({\frac {p}{p_{0}}}\right)\right]} となる。ただし、κ = cp/cvは定圧比熱と定積比熱の比であり、2原子分子気体では約 1.4 となる。
※この「気体」の解説は、「エクセルギー」の解説の一部です。
「気体」を含む「エクセルギー」の記事については、「エクセルギー」の概要を参照ください。
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:12 UTC 版)
詳細は「気体」を参照 気体中の分子は高いエネルギーを持ち、分子間力の影響は小さい(理想気体では零)。分子はそれぞれ遠く離れて高速で移動している。気体は定まった形や体積を持たず、容器に応じて変わる。容器や力場がなければ体積が無限に膨張できる。ミクロに見れば、物質を構成する原子や分子の間の相互作用がほとんどなく、互いの位置も距離も自由に変化できる状態である。液体を沸点以上の温度に加熱するか、温度を一定にして圧力を下げると気体に変化する。 臨界温度以下の温度では、気体は蒸気とも呼ばれ、温度を下げずに圧力をかけても液体になる。気体の圧力が液体(または固体)の蒸気圧と等しくなる時には、蒸気は液体(または固体)と平衡状態を保って存在する。 超臨界流体は、温度と圧力がそれぞれ臨界温度と臨界圧力以上である気体である。物理的には気体の性質を持つが、高い密度により溶媒の性質を示し、便利な応用が可能である。例えば、超臨界二酸化炭素はデカフェコーヒーの製造の際にカフェインを抽出するのに用いられる。
※この「気体」の解説は、「物質の状態」の解説の一部です。
「気体」を含む「物質の状態」の記事については、「物質の状態」の概要を参照ください。
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 07:54 UTC 版)
気体分子のモル体積は気体の状態方程式で議論され、1 molの気体分子の体積は、気体の種類によらずほぼ一定である。気体の種類による違いは実在気体の状態方程式(ファンデルワールスの状態方程式など)の係数の違いになる。 理想気体のモル体積Vm はその状態方程式より、種類によらず V m = V n = R T p ≃ 22.4 L / m o l {\displaystyle {\begin{aligned}V_{\mathrm {m} }&={\frac {V}{n}}={\frac {RT}{p}}\\&\simeq 22.4\,\mathrm {L/mol} \end{aligned}}} となる。 ただしV は体積(m3=103L)、n は物質量、R は気体定数、T =273.15K(=0℃)は熱力学温度(標準温度)、p = 1013.25hPaは圧力(標準気圧)を表す。
※この「気体」の解説は、「モル体積」の解説の一部です。
「気体」を含む「モル体積」の記事については、「モル体積」の概要を参照ください。
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:21 UTC 版)
気体中では、音速は比熱比、平均分子量、温度に依存する。圧力はほとんど影響しない。ここで κ を気体の比熱比、R を気体定数、T を気体温度、M を気体の平均分子量とすると音速 c は c = κ R T M {\displaystyle c={\sqrt {\frac {\kappa RT}{M}}}} と表される。なお、この関係から、音速測定によって気体定数を求めることもある。 もしくは、気圧 p [N/m2] と密度 ρ [kg/m3] を用いて c = κ p ρ {\displaystyle c={\sqrt {\frac {\kappa p}{\rho }}}} とも表せる。
※この「気体」の解説は、「音速」の解説の一部です。
「気体」を含む「音速」の記事については、「音速」の概要を参照ください。
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:34 UTC 版)
根細胞が呼吸をすることにより、二酸化炭素が根圏に排出される。酸素は植物の地上部から通気組織を通じて根圏に供給される。湿地帯の水生植物は特に通気組織を発達させている。根圏微生物はこの酸素を利用することができる。
※この「気体」の解説は、「根圏」の解説の一部です。
「気体」を含む「根圏」の記事については、「根圏」の概要を参照ください。
気体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/11/15 02:23 UTC 版)
「放射性廃棄物処理設備」の記事における「気体」の解説
気体廃棄物処理系は分別によって使用可能なガスは出来るだけ再使用する。使用できない気体は活性炭などに吸着させることで放射能を減衰させ、放射線量やガス濃度を測定して安全レベルが確認されたガスのみを環境に排出する。 気体廃棄物処理系は加圧水型原子炉(PWR、Pressurized Water Reactor)のプラントでは窒素ガス系と水素ガス系の2つに分かれ、沸騰水型原子炉(BWR、Boiling Water Reactor)のプラントではタービン復水器由来のガス、タービングランドシール部由来のガス、原子炉起動時に運転される真空ポンプ由来のガスの3つに分かれる。 PWR 窒素ガス処理系は、各タンクの上部を充填されている窒素によるカバーガスが水位上昇などで排出されたベントガスや、各機器から出るベントガスを処理するものである。これらはすべてガス集合管によって集められ、ガス圧縮装置によってガスサージタンクへ加圧圧縮される。1次冷却材貯蔵タンクのカバーガスとして再使用される他に、余分なものは間欠的に除湿装置を経て活性炭式希ガスホールドアップ装置で放射能を減衰させ、放射性物質濃度を監視しながら放出される。 水素ガス処理系は、水素を主体とする1次冷却系の体積制御タンクのパージガスを処理するものである。このガスは、1次冷却水材中に発生するキセノンガスやクリプトンガスなどが含まれており、除湿装置を経て活性炭式希ガスホールドアップ装置で放射能を減衰させ、放射性物質濃度を監視しながら放出する。 BWR タービン復水器由来の非凝縮ガス中には漏れ込んだ空気の他にも原子炉内の放射線分解により酸素と水素が含まれているため、水素による爆発を防ぐ目的もあり空気抽出器の蒸気駆動で水素濃度を4Vol%以下に希釈する。排ガス予熱器による余熱後に、触媒によって意酸素と水素を反応させる廃ガス再結合器に送る。排ガス復水器で水を除き、除湿冷却器で温度を下げた後、活性炭式希ガスホールドアップ塔でキセノンガスやクリプトンガスなどを吸着させて放射能を減衰させる。放射性崩壊によってガスから新たに生まれた微細な固体粒子を捕らえるために排ガス粒子フィルタを通し、真空ポンプで引いてから排気塔より放出する。 タービングランドシール部由来のガスは、復水貯蔵タンクの水を使ったエバポレータの蒸気を使って集める過程で放射能が無視できる程になり、グランド蒸気系復水器で凝集水を復水器へ戻した後のガスはそのまま排気塔より排気される。 原子炉起動時に復水器側で運転される真空ポンプ由来のガスは、原子炉で発生した蒸気が復水器に達する前に運転を終えるために、放射能は無視できるとしてそのまま排気塔より大気中に放出される。排気塔において放出放射能が測定され、環境基準を越えないようにされる。
※この「気体」の解説は、「放射性廃棄物処理設備」の解説の一部です。
「気体」を含む「放射性廃棄物処理設備」の記事については、「放射性廃棄物処理設備」の概要を参照ください。
気体
「気体」の例文・使い方・用例・文例
- 気体を凝結して液体にする
- 空気は窒素・酸素および他の気体から成る
- 物質には固体,液体,気体という3つの異なる状態がある
- 液体と気体が共存している状態
- 物体は固体、液体、気体として存在する。
- 物質が直接固体から気体に変わる過程を昇華という。
- 熱がこの化学薬品を無害な気体に分解するだろう。
- 水は温められると、気体になる。
- 空気は目に見えない気体の混合体である。
- 空気は数種の気体の混合物である。
- 空気は気体の混合物だ。
- 空気はさまざまな気体の混合物である。
- 液体は気体より重い。
- それはより多くの二酸化炭素の産出につながり、それが世界的な温暖化の原因になる主な気体なのだ。
- その気体は強い異臭を放つ。
- その気体は圧縮されてボンベに詰め込まれた。
- その気体は悪臭を放つ。
- アンモニアは、非常に強い匂いをもった液体または気体である。
- 気体の膨張.
- 酸素と窒素は気体である.
気体と同じ種類の言葉
- >> 「気体」を含む用語の索引
- 気体のページへのリンク