融点
融解
融 点
融点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/02 05:02 UTC 版)
融点(ゆうてん、独: Schmelzpunkt、仏: point de fusion、英: melting point)とは、固体が融解し液体になる時の温度のことをいう。ヒステリシスが無い場合には凝固点(液体が固体になる時の温度)と一致する。また、三重点すなわち平衡蒸気圧下の融点は物質固有の値を取り、不純物が含まれている場合は凝固点降下により融点が低下することから物質を同定したり、純度を確認したりする手段として用いられる。
- 1 融点とは
- 2 融点の概要
融点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 01:16 UTC 版)
系の自由度を規定するギブスの相律では、物質の状態は以下の式で示される。 F = C − P + 2 {\displaystyle F\,=C-P+2} ただし、 F {\displaystyle F} は、自由度(平衡状態中に取り得る外的因子の数)。 C {\displaystyle C} は、成分の数。 P {\displaystyle P} は、その体系中において存在する相の数。 金属の相律を考える際、わずかな圧力変化が及ぼす影響は無視してかまわないため、変数2が表す示強性のうち圧力を減らした次式を用いる。 F = C − P + 1 {\displaystyle F\,=C-P+1} 純金属の成分 C {\displaystyle C} は1となるため、上式を変形すると F = 2 − P {\displaystyle F\,=2-P} となり、 P {\displaystyle P} = 2 すなわち固相と液相が共存する状態での自由度 F {\displaystyle F} は0になる。これは、純金属が一定の融点を持つことを示す。一方、合金では C {\displaystyle C} は2、 F {\displaystyle F} は1となり、融け始める温度(固相線温度)と完全に融ける温度(液相線温度)が異なるため、固相線温度を融点と置いている。これら相の変化は、溶融状態の金属を徐々に冷却しながら凝固させ得られる冷却曲線から分析する。 この、一定である純金属の融点(凝固点)は、温度の定点として利用されている。国際温度目盛1990年改訂 (ITS-90) ではスズ、アルミニウム、金、銀などの凝固点が採用されている。融点から沸点の間で液体状になった金属、または狭義では室温付近で液体状になる金属を液体金属という。
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融点
出典:『Wiktionary』 (2021/06/12 23:47 UTC 版)
名詞
発音(?)
- ゆ↘ーてん
類義語
関連語
翻訳
- アストゥリアス語: puntu de fusión (ast)
- アフリカーンス語: smeltpunt (af)
- イタリア語: punto di fusione (it)
- 英語: melting point (en)
- エスペラント: fandopunkto (eo), fluidiĝotemperaturo (eo)
- オランダ語: smeltpunt (nl) 中性
- カタルーニャ語: punt de fusió (ca)
- ガリシア語: punto de fusión (gl)
- スウェーデン語: smältpunkt (sv) 通性
- スペイン語: punto de fusión (es) 男性
- チェコ語: bod tání (cs) 男性
- 中国語: 熔點 (cmn), 熔点 (cmn) (róngdiǎn)
- 朝鮮語: 녹는점 (ko) (nongneunjeom)
- 低地ドイツ語: Smöltpunkt (nds)
- テルグ語: ద్రవీభవనస్థానము (te)
- デンマーク語: smeltepunkt (da)
- ドイツ語: Schmelzpunkt (de) 男性
- トルコ語: erime noktası (tr)
- 西フリジア語: raanpunt (fy) 中性
- ノルウェー語: smeltepunkt (no) 中性
- フィンランド語: sulamispiste (fi)
- フランス語: point de fusion (fr) 男性, température de fusion (fr)
- ペルシア語: نقطهی ذوب (fa) (noqte-ye zob)
- ポルトガル語: ponto de fusão (pt)
- ラテン語: punctum liquefactionis (la)
- ロシア語: температура плавления (ru) (temperatúra plavlénija) 女性
- ロンバルド語: punt de füsiun (lmo)
「融点」の例文・使い方・用例・文例
- 水の融点は一気圧でセ氏0度である。
- 高い融点を持つ硬ろうを使用して、しっかり結合する
- 高温に、だが融解あるいは融点以下で扱われた
- (炉について)高い融点を持つ生地で囲まれている
- 氷点および融点を測定する測定器
- 融点の高い物質からなる裏打ち
- 鉛を加えると融点が減少し流動性が増すので、合金を容易に鋳造することができる
- 最低融点を有する物質の混合物
- 融点が低い合金で、はんだとして、また安全プラグやスプリンクラーのヒューズに用いられる
- セ氏1403度から融点(1532度)の間の温度で安定する鉄の同素体
- 易融合金という融点の低い合金
- 液体を融点以下に冷やしてもなお液状を保っている現象
- 融点の低い体脂肪を持つ食肉用の豚
- (物質を)融点以下の高温で焼く
- 物をその融点より低い温度で融解する時に使われる薬剤
- 鉛・錫・カドミウム・ビスマスなどの金属を適当な割合で混じた融点の低い合金
融点と同じ種類の言葉
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