ペルシア‐ご【ペルシア語】
ペルシア語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/09 18:09 UTC 版)
ペルシア語(ペルシアご、ペルシア語: فارسی [fɒːɾˈsiː] ( 音声ファイル))は、イランを中心とする中東地域で話される言語。ペルシャ語、ファールシー語、パールシー語(پارسی)ともいう。
注釈
- ^ 以下の区分は日本では「古代」「中世」「近世」という名称が学界でも広く使われているが、歴史学における「中世」「近世」とはかなり時代がずれるため、非常に問題がある。そのため、本来は「古期ペルシア語」「中期ペルシア語」「新期ペルシア語」とすべきである。(たとえば伊藤義教は『ゾロアスター教論集』平河出版社 ISBN 4892033154、などでは「古期」「中期」「新期」という用語も併用していたが、学界の主流にはならなかった。)なお、英語では"Old Persian", "Middle Persian", "New Persian"と呼ぶことになっている。("Ancient Persian", "Medieval Persian", "Modern Persian"ではない。)
出典
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- ^ 『暮らしが分かるアジア読本:イラン』 上岡弘二編 河出書房新社 1999年9月24日 pp. 267-268 ISBN 4309724671
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- ^ a b 『暮らしが分かるアジア読本:イラン』 上岡弘二編 河出書房新社 1999年9月24日 p267 ISBN 4309724671
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- 1 ペルシア語とは
- 2 ペルシア語の概要
- 3 言語名
- 4 文字
- 5 影響
- 6 脚注
ペルシア語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 06:44 UTC 版)
ペルシア語(ファールシー語、Fārsī)は、サーサーン朝の滅亡後に一旦は衰退したが、サーマーン朝(873年-999年)において行政言語、文学・歴史・哲学などの学術用語として使用され、以降もガズナ朝(955年-1187年)、セルジューク朝(1038年-1306年)、イルハン朝(1258年-1353年)、ティムール朝(1370年-1507年)、サファヴィー朝(1507年-1736年)、ムガル帝国(1526年-1858年)などの多くの国で公用語として使用され、19世紀前半まで中央アジア、インド亜大陸からメソポタミア、小アジアにかけて広大なペルシア語圏が成立し、ペルシア語は重要な国際共通語であった。
※この「ペルシア語」の解説は、「リングワ・フランカ」の解説の一部です。
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ペルシア語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 04:41 UTC 版)
ペルシア語では、元のアラビア語とほとんど同じ「 انشاءالله」であり、正式には「エン・シャー・アッラー」、 口語では「エシャーッラー」と発音される。
※この「ペルシア語」の解説は、「インシャ・アッラー」の解説の一部です。
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ペルシア語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 03:34 UTC 版)
「In vino veritas」の記事における「ペルシア語」の解説
ペルシアでは、"مستی و راستی" 「酒の真実」という慣用句がある。
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ペルシア語
出典:『Wiktionary』 (2021/07/18 11:56 UTC 版)
言語コード | |
---|---|
ISO639-1 | fa |
ISO639-2 | fas |
ISO639-3 | fas |
SIL | {{{4}}} |
名詞
- インド・ヨーロッパ語族・インド・イラン語派・イラン語群に分類されるイランの公用語。アフガニスタンの公用語の一つであるダリー語に非常に近い。また、中央アジアのタジキスタンでもペルシア語に近い言語が用いられている。歴史的には、インドのムガル朝でも、宮廷語として用いられていた。
訳語
- アラビア語: فَارِسِي (ar) 男性
- アゼルバイジャン語: fars dili (az)
- ベラルーシ語: персі́дская мо́ва (be) 女性, персі́дская (be) 女性, фарсі́ (be) 男性
- ブルガリア語: перси́йски (bg) 男性, фарси́ (bg) 男性
- ブルトン語: perseg (br) 男性
- カタルーニャ語: persa (ca) 男性, farsi (ca) 男性
- チェコ語: perština (cs) 女性
- デンマーク語: persisk (da)
- ドイツ語: Persisch (de) 中性
- ギリシア語: περσικά (el), φαρσί (el)
- 英語: Persian (en)
- エスペラント: Persa lingvo (eo)
- スペイン語: persa (es) 男性
- エストニア語: pärsia (et)
- バスク語: persiera (eu)
- ペルシア語: فارسی (fa) (fârsi), پارسی (fa) (pârsi), زبان فارسی (fa) (zabân-e fârsi)
- フィンランド語: persia (fi), farsi (fi), farsin kieli (fi)
- フェロー語: persiskt (fo) 中性
- フランス語: persan (fr) 男性
- グジャラート語: ફારસી (gu) (pharsī)
- ヘブライ語: פרסית (he) (parsít) 女性
- ヒンディー語: फ़ारसी (hi) (fārsī) 女性, पारसी (hi) (pārsī) 女性
- ハンガリー語: perzsa (hu)
- アルメニア語: պարսկերեն (hy)
- アイスランド語: persneska (is) 女性
- イタリア語: persiano (it) 男性
- グルジア語: სპარსული (ka)
- グリーンランド語: Persiskisut (kl), Farsimiutut (kl)
- 朝鮮語: 페르샤어 (ko)
- クルド語: farisî (ku), فارسی (ku)
- ラーオ語: ພາສາເປີເຊຍ (lo)
- マケドニア語: пе́рсиски (mk) 男性, фа́рси (mk) 男性
- モンゴル語: перс хэл (mn)
- マレー語: bahasa Parsi (ms)
- マルタ語: Il-Persjan (mt) 男性
- ネパール語: पर्सियन (ne) (parsiyan), पर्सियन (ne) (parsiyan)
- オランダ語: Perzisch (nl) 中性
- ノルウェー語:
- ノルウェー語(ブークモール): persisk (nb) 男性, farsi (nb) 男性
- ノルウェー語(ニーノシュク): persisk (nn) 男性, farsi (nn) 男性
- ナヴァホ語: Béézhąą bizaad (nv)
- オセット語: персайнаг æвзаг (os)
- ポーランド語: perski (pl) 男性
- ポルトガル語: persa (pt) 男性
- ルーマニア語: persană (ro) 女性
- ロシア語: фарси́ (ru) 男性, перси́дский (ru) 男性 (язы́к)
- シンド語: فارسِي (sd)
- セルビア・クロアチア語: перзијски (sh) 男性/perzijski (sh) 男性, персијски (sh) 男性/persijski (sh) 男性, фарси (sh) 男性/farsi (sh) 男性
- アルバニア語: gjuha perse (sq)
- スウェーデン語: persiska (sv) 通性
- スワヒリ語: Kiajemi (sw)
- タジク語: забони форсӣ (tg) (zaboni forsī), форсӣ (tg) (forsī)
- タイ語: ภาษาเปอร์เซีย (th) (paasăa puuhrsiia)
- タガログ語: Persiyano (tl)
- トルコ語: Farsça (tr)
- タタール語: фарси теле (tt)
- ウクライナ語: перси́дська мо́ва (uk) 女性, фарсі́ (uk) 男性
- ウルドゥー語: فارسی (ur) (fārsī) 女性, پارسی (ur) (pārsī) 女性
- ベトナム語: tiếng Ba Tư (vi)
- 中国語: 波斯語 (cmn), 波斯语 (cmn) (bōsīyǔ), 波斯文 (cmn) (bōsīwén)
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