摩擦音とは? わかりやすく解説

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まさつ‐おん【摩擦音】

読み方:まさつおん

肺から口腔通って出る呼気が、声門咽頭口腔内の調音器官のどこかで狭められ生じる音。[s][ʃ][z][ʒ]などの音。


摩擦音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 13:11 UTC 版)

摩擦音(まさつおん、英語: fricative)とは、調音方法による子音の分類の一種。調音する際、声道内に狭い隙間をつくり、空気がその狭めを通るときに噪音を発する。調音点の隙間がこれよりも狭いと破裂音になり、これよりも広いと接近音になる。


  1. ^ Ladefoged (2001) p.34
  2. ^ Ladefoged (2001) p.124
  3. ^ Ladefoged (2001) p.254
  4. ^ 服部(1984) p.75


「摩擦音」の続きの解説一覧

摩擦音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 08:52 UTC 版)

インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の記事における「摩擦音」の解説

PIE唯一の確実な摩擦音である *s は歯擦音であり、その音声実現は [s] から [ɕ] あるいは [ʃ] の範囲だったと考えられる。*s には有声化した異音 *z があり、*nisdós「巣」のような単語みられる同化現れる。これは一部の子言語では音素化される一部PIE語根は *s が語頭出現する異形態持ちこのような *s は可動的s(s-mobile,定訳知らない)と呼ばれる。 「喉音」は摩擦音であったかもしれないが、音声実現に関する合意存在しない

※この「摩擦音」の解説は、「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の解説の一部です。
「摩擦音」を含む「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の記事については、「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の概要を参照ください。


摩擦音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 21:59 UTC 版)

インド・ヨーロッパ祖語」の記事における「摩擦音」の解説

s、および有声音異音としてのz。喉音理論によればいくつかの摩擦音があったとされるが、実際音価については意見の対立がある。また、tおよびd音の異音としての摩擦音þ、ðも存在していた。

※この「摩擦音」の解説は、「インド・ヨーロッパ祖語」の解説の一部です。
「摩擦音」を含む「インド・ヨーロッパ祖語」の記事については、「インド・ヨーロッパ祖語」の概要を参照ください。


摩擦音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 15:20 UTC 版)

ゴート語」の記事における「摩擦音」の解説

[s]・[z]は通常s・zと書かれる。後者ゲルマン語派の*zに相当し、rまたは、他のゲルマン語派の黙音が起源である。zが語尾位置する場合には、通常無声化してsとなる。例)saíhs [sɛhs](英:six「6」)、máiza [mɛːza] (英:more 独:mehr「~より多くの」) ・máis [mɛːs](英:more, rather「さらに多くの」)。 [ɸ]・[θ]はそれぞれ無声両唇摩擦音無声歯摩擦音であり、通常f・þと綴られる。前者については、不安定な発音[ɸ]は[f]になることと関係がある。f・þはb・d由来するものである(語尾綴られ場合無声化し、接近音化する)。例)gif [giɸ](英:give (imperative)「(命令的に)与える」、不定詞はgibanとなる。独:geben)、miþ [miθ](古英語:mid 独:mitいっしょに」)。 [h]はhと書かれる。例)haban(独:haben「~を持つ」)。おそらく、語尾位置した場合にも発音されたと思われる(/g/は[x]ではなくgと書かれ、hとは書かれなかった)。例)jah [jah](独、スカンジナビア諸語ja「はい」)。また、別の子音に続く前に、おそらく異音[x]を持っていたと思われる現代ゲルマン語派諸語は[k]のまえに/s/を置き、ドイツ語においては[x]の前に[t]を置く(スカンジナビア諸語では、httt変化する)。例)saíhs [sɛhs] / [sɛxs](英:six 独:sechs [zɛks] 瑞 sex [sɛks]「6」)、ahtau [ahtɔː] / [axtɔː](英:eight 独:acht [axt] 瑞:åttaa]「8」)。 [x]は/g/の、語尾または無声子音の後の異音である。これは常にgと書かれる。例)dags [daxs](英:day 独:Tag「日」)。いくつかのギリシア語からの借用語には、xの特別な使われ方を見ることができる。これはギリシア文字χから取られたものである。例)Xristus [xristus](英:Christ 希:Χριστός「キリスト」)。この場合はkを表している可能性がある。 [β]・[ð]・[γ]は有声摩擦音で、母音の間にのみ見つかる。これらは[b]・[d]・[g]の異音であり、書かれる際には区別されていない。[β]はもっと安定した唇歯音の[v]になり得る構音強化 en)。これらの音素通常ゲルマン語派言語研究に基づきƀ・đ・ǥと表記される。例)haban [haβan](英:to have~を持つ」)、þiuda [θiu̯ða](英:people 古スカンジナビア語:þióð, 独:Deutsch→英:Dutch)、áugo [auγoː](英:eye 独:Auge「目」)。 ƕ(hwまたはhv転記される)は[x]に対応する口蓋音で、インド・ヨーロッパ祖語の[]から派生した。これはおそらく[ʍ](無声の[w])と発音され、これは英語の多く方言における[wh]に同じである。例)ƕan [ʍan](英:when)、ƕarar](英:where)、ƕeits [ʍiːts](英:white)。

※この「摩擦音」の解説は、「ゴート語」の解説の一部です。
「摩擦音」を含む「ゴート語」の記事については、「ゴート語」の概要を参照ください。

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