阻害音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 13:29 UTC 版)
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阻害音(そがいおん、英語: obstruent)とは、子音の分類の一つ。妨げ音(さまたげおん)ともいう。調音器官で閉鎖や狭めなどの障害を作って、気流を妨げることによって調音される子音、すなわち破裂音・摩擦音・破擦音を総称する。また非肺臓子音では放出音・吸着音・入破音もこれに含まれる。
IPAの用語ではないが、調音方法の性格が同じものをまとめて言及するのによく使われる。
これに対照的なものは共鳴音である。共鳴音が通常、有声音のみであるのに対し、阻害音は無声音を典型として、声帯振動を伴う有声音をも有する。
- 子音
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肺臓気流 両唇 唇歯 歯 歯茎 後部歯茎 そり舌 硬口蓋 軟口蓋 口蓋垂 咽頭 声門 破裂 p b (p̪) (b̪) (t̪) (d̪) t d ʈ ɖ c ɟ k ɡ q ɢ ʔ 鼻 (m̥) m ɱ (n̥) n ɳ ɲ ŋ ɴ ふるえ (ʙ̥) ʙ (r̥) r ʀ はじき (ⱱ̟) ⱱ ɾ ɽ (*) (*) 摩擦 ɸ β f v θ ð s z ʃ ʒ ʂ ʐ ç ʝ x ɣ χ ʁ ħ ʕ h ɦ 側面摩擦 ɬ ɮ 接近 (β̞) (ʋ̥) ʋ (ɹ̥) ɹ ɻ j ɰ 側面接近 (l̥) l ɭ ʎ ʟ 非肺臓気流 吸着 ʘ ǀ ǃ ǂ ǁ 入破 ɓ ɗ (ᶑ) ʄ ɠ ʛ 放出 pʼ (t̪ʼ) tʼ kʼ (qʼ) sʼ その他 同時調音 ʍ w ɥ ɕ ʑ ɧ (k͡p) (ɡ͡b) (ŋ͡m) 喉頭蓋音 ʜ ʢ ʡ 舌唇音 (t̼) (d̼) (n̼) (θ̼) (ð̼) その他側面音 ɺ (*) (ɫ) 破擦音 p͡ɸ b͡β p̪͡f b̪͡v t͡θ d͡ð t͡s d͡z t͡ʃ d͡ʒ ʈ͡ʂ ɖ͡ʐ t͡ɕ d͡ʑ c͡ç ɟ͡ʝ k͡x ɡ͡ɣ q͡χ t͡ɬ d͡ɮ ʔ͡h 記号が二つ並んでいるものは、左が無声音、右が有声音。網掛けは調音が不可能と考えられる部分。
丸括弧内はIPA子音表(2005年改訂版)に記載されていないもの。 - 国際音声記号 - 子音
阻害音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 18:49 UTC 版)
口蓋化軟口蓋音は平音と合流する、ケントゥム化(米: Centumization)という術語で呼ばれる変化。*ḱ > *k *ǵ > *g *ǵʰ > *gʰ 口蓋化軟口蓋音と *w の連結は両唇軟口蓋音と合流した: *ḱw, *ǵw, *ǵʰw > *kʷ, *gʷ, *gʷʰ ケルト語にも見られる変化、*p...kʷ > *kʷ...kʷ 両唇軟口蓋音は両唇化を子音の前で喪失した: *kʷC, *gʷC, *gʷʰC > *kC, *gC, *gʰC. 阻害音は他の無声音(ふつうは *s か *t)の前で無声無気音に変化した。 有声帯気音は摩擦音に変化した。語頭においては無声音になった一方、語中では異音的に有声化した。オスク語の証拠から判断するところでは、これらは鼻音の後においてさえ摩擦音であったようである。ほとんどの他のイタリック諸語でこれらは後のこの場所で破裂音に発展した。*bʰ > *f [ɸ](語中において *β) *dʰ > *θ(語中において *ð) *gʰ > *x(語中において *ɣ) *gʷʰ > *xʷ(語中において *ɣʷ) *s も異音的に語中において *z に有声化された。 *sr, *zr > *θr, *ðr[要出典] *θ, *xʷ > *f。ウェネティア語の vhagsto/hvagsto (ラテン語 faciō と比較)に見られる。有声化した異音の *ð と *ɣʷ が *β と区別されてラテン語とウェネティア語に残っているが、オスク・ウンブリア語では合流している。 語中において *tl > *kl
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阻害音と同じ種類の言葉
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