共鳴音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 音響 > > 共鳴音の意味・解説 

きょうめいおん 共鳴音 resonance

共鳴によって発生した音。共鳴とは、ある発音体が他の振動体による音波誘導されて、 それと等し振動数の音を発する現象

共鳴音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/11 08:48 UTC 版)

調音方法
気流の妨害度
阻害音
破裂音
破擦音
摩擦音
共鳴音
ふるえ音
はじき音
接近音
気流の通路
中線音
側面音
口蓋帆の状態
口音
口鼻音
鼻音
気流機構
肺臓気流
吸気音
呼気音
非肺臓気流
放出音
入破音
吸着音
調音部位

共鳴音きょうめいおん: sonorant)は調音が音源を生成せずに共鳴のみを起こして形作られたである[1]: resonant響き音ひびきおんとも。

概要

共鳴音は調音と独立した音源を調音により共鳴させて作られる音の総称である。対照的な音は調音が音源を生む阻害音である。

共鳴音はすべて聞こえ(Sonority)の度合いが有声摩擦音よりも高く現れている。IPAの用語ではないが、調音方法の性格が同様のものをまとめて言及するのによく使われる。

一部の共鳴音では生成時に声道の分岐管が現れる(例: 流音[2]鼻音[3])。この場合、分岐管での共鳴により特有のフォルマントやアンチフォルマントが観察される[4][5]

分類

様々な言語音が共鳴音に分類される。以下はその一例である:

はじき音ふるえ音もこれに含まれる[要出典]

脚注

注釈


出典

  1. ^ 共鳴音(sonorants)(Stevens 2005, p. 528)
  2. ^ 流音 ... 声門から口唇までの気道に分岐管が存在する(分岐管は舌の端付近か裏側)。(Stevens 2005, p. 528)
  3. ^ 鼻子音 ... 鼻咽腔結合部から口腔閉鎖までの経路が分岐管を形成する。(Stevens 2005, p. 528)
  4. ^ 分岐管があるため ... いくぶん複雑なスペクトルになり(Stevens 2005, p. 528)
  5. ^ 鼻音の音響的特徴=アンチフォルマント(峯松 2017i, p. 8)
  6. ^ 以下の「母音」項を参照。城生, 佰太郎『音声学基本事典』勉誠出版、2011年7月20日。 
  7. ^ 共鳴音の一つのクラスであるわたり音(Stevens 2005, p. 528)
  8. ^ 共鳴音の別のクラスに,流音(Stevens 2005, p. 528)
  9. ^ 共鳴音のクラスで更に一般的なものは鼻子音(Stevens 2005, p. 528)
  10. ^ 共鳴音として分類される他の音に/h/もある。(Stevens 2005, p. 528)

参考文献

関連項目


共鳴音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 08:52 UTC 版)

インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の記事における「共鳴音」の解説

PIE音韻論において共鳴音は、他の場所だけではなく音節としても出現できる(つまり成節子音になる)ものを指す。 PIEの共鳴音は流音鼻音介音(*r, *l, *m, *n, *y (或いは*i̯), *w (或いは*u̯)で、包括記号Rでまとめられる全ての共鳴音に成節子音として出現するときの異音があり、一般に子音の間、子音前の語頭子音後の語末の間で現れる。これらは *r̥, *l̥,*m̥, *n̥, *i, *u と表記され、*i と *u は音声的に確実に母音であるといっても、音韻論上は成節子音である。

※この「共鳴音」の解説は、「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の解説の一部です。
「共鳴音」を含む「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の記事については、「インド・ヨーロッパ祖語の音韻」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「共鳴音」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



共鳴音と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「共鳴音」の関連用語

共鳴音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



共鳴音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2025 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの共鳴音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのインド・ヨーロッパ祖語の音韻 (改訂履歴)、ツングース祖語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS