融点測定法とは? わかりやすく解説

融点測定法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 07:01 UTC 版)

融点」の記事における「融点測定法」の解説

融点測定する際、測定系の温度偏りがないことが重要であるので、種々の工夫施される。まず、融点測定する試料微粉末に粉砕され且つ微量用いることで試料内の温度偏差少なくすることが求められる試料容器としては一方の端を閉じた毛細管用いられることがあるが、測定装置によっては2枚顕微鏡カバーグラス挟み込んで容器とするものもある。 また急激に温度上昇させる試料温度計との間に温度勾配発生して測定誤差生じるため融点計測する時点での加温毎分1以下の上昇率で測定することが望ましい。 前述のように微粉末として調整するので、表面での乱反射により融解前の試料不透明である。試料外見透明化始めた温度融点下限点とし、融解しきった温度上限点とすることが通常である。 測定装置種々の形態のものが存在するが、最も古典的な装置二重管式温度計試料詰めた毛細管取り付けて温浴加温する装置使用される二重管式温度計毛細管貼り付ける目的温浴液体として粘性の高い液体用いられ濃硫酸ないしはシリコンオイル用いられることが多く温度計先端溜め近傍試料が来るように取り付ける。 あるいは融点測定装置では金属のヒートブロックを使って加温し、光の透過率測定しながら加温調製しつつ自動的に融点決定するものも存在する

※この「融点測定法」の解説は、「融点」の解説の一部です。
「融点測定法」を含む「融点」の記事については、「融点」の概要を参照ください。

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