粘性とは? わかりやすく解説

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ねん‐せい【粘性】

読み方:ねんせい

ねばる性質ねばりけ

流体内部に働く抵抗流体速度流れの中の各点異なるとき、速度ならして一様にようとする性質


粘度

(粘性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 09:12 UTC 版)

粘度
viscosity
量記号 μ, η
次元 M L−1 T−1
種類 スカラー(等方性なら)
SI単位 パスカル秒 (Pa·s)
CGS単位 ポアズ (P)
MKS重力単位 重量キログラム秒毎平方メートル (kgf·s/m2)
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粘度(ねんど、ドイツ語: Viskositätフランス語: viscosité英語: viscosity)は、物質のねばりの度合である。粘性率粘性係数、または(動粘度と区別するため) 絶対粘度とも呼ぶ。一般には流体が持つ性質とされるが、粘弾性などの性質を持つ固体でも用いられる。

量記号にはμまたはηが用いられる。SI単位はPa·s(パスカル秒)である。CGS単位系ではP(ポアズ、10-1Pa·s)が用いられた。動粘度(後述)の単位として、cm2/s = 10−4m2/s = 1 St(ストークス)も使われる(即ち、1 mm2/s = 1 cSt(センチストークス))。工業的にはセイボルト秒も使われる。

定義

粘性のある物体を面積 S 、間隔をh にした2枚の平板間にはさみ、平板を相対速度 U で平行に動かすと、動いている方向と反対方向に剪断応力(摩擦応力ともいう) τが発生する。物体と板の間に発生する力をF と置くと、F は間隔 h の逆数と相対速度 U に比例し、

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(2008年9月)

1 P(ポアズ) = 100 cP(センチポアズ) = 0.1 Pa・s(パスカル秒)

粘度の例
物質 粘度 / Pa·s 備考
上部マントル[8] 1021 アセノスフェアの粘度は1018–1020 Pa·s
下部マントル[8] 1022–1023
ピッチ 2.3×108 知られているもっとも粘度の高い物質の一つ。ピッチドロップ実験を参照
ガラス 4.5×106 軟化温度の定義粘度、自重で1mm/minの速度で伸びるぐらいの粘度
ガラス 104 流動温度の定義粘度、ガラス成形作業の目安の粘度
マヨネーズ 8
潤滑油 0.058 20℃
エタノール 0.001084 25℃
0.000890 25℃
空気 1.8×10−5 20℃
ヘリウム 0 超流動状態

英語版に0℃のいくつかの気体・液体についての粘度のデータがあるので参照されたい。

分子運動論との関係

分子運動論によれば、粘度 μ と平均自由行程 l との間には次の関係がある[2]


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