流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 07:08 UTC 版)
流体(りゅうたい、英: fluid)とは静止状態においてせん断応力が発生しない連続体の総称である[1]。
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- ^ a b c d 今井功 『流体力学(前編)』 裳華房、1973年11月25日発行。ISBN 4-7853-2314-0。
- ^ 山田英巳; 濱川洋充; 田坂裕司 『流れ学 流体力学と流体機械の基礎』 森北出版、2016年、5頁。
- ^ 湯川秀樹他『新装版 現代物理学の基礎 古典物理学I』 岩波書店、2011年8月26日第1刷発行、ISBN 978-4-00-029801-8
- ^ 小峯龍男 『よくわかる最新流体工学の基本』 秀和システム、2006年4月6日第1版第1刷発行。ISBN 4798012831。
- ^ 谷一郎 『流れ学』 岩波全書、1967年5月30日発行。ISBN 4000214314。
- ^ a b c d 巽友正 『新物理学シリーズ21 流体力学』 培風館、1982年4月15日初版発行。ISBN 4-563-02421-X。
- ^ 山田英巳; 濱川洋充; 田坂裕司 『流れ学 流体力学と流体機械の基礎』 森北出版、2016年、6頁。
- ^ a b c 神部勉 『流体力学』 裳華房、1995年9月20日発行。ISBN 478532063X。
- ^ シュッツ; 江里口良次・二間瀬敏史訳 『相対論入門』 丸善、2010年11月30日発行。ISBN 978-4-621-08309-3。
- ^ 後野正雄 流れの科学講義ノート
- ^ 大橋秀雄 『流体力学 1』 コロナ社、1982年12月10日発行。ISBN 433904010X。
流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 10:05 UTC 版)
静水圧平衡は流体静力学や流体の平衡の原理と密接に関連している。静水圧平衡は水中で物質の重さを計る際に重要な役割を果たしており、これがアルキメデスによる比重の発見につながった。 一般に、地球大気における水平スケールが約100km以上の現象や、海洋の大部分では、良い精度で静水圧平衡が成り立っていると見なすことができる。
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流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:12 UTC 版)
詳細は「流体」を参照 流体は、その形が自由に変わり流動できる状態である。三態に入る概念ではないが、固体と対立する状態であり、液体と気体は流体である。流体の変形や運動については流体力学で取り扱われる。前述のプラズマも流体である。 粘弾性体はある程度の弾性と流動性を併せ持つ状態である。弾性流体ともいい、その力学はレオロジーで取り扱われる。
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流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:06 UTC 版)
「状態方程式 (宇宙論)」の記事における「流体」の解説
膨張する宇宙では、より大きな値の状態方程式の流体は、より小さい状態方程式のそれよりもすみやかに消失する。これは平坦な宇宙とビッグバンのモノポールの問題に帰結する。すなわち曲率は w = − 1 / 3 {\displaystyle \!w=-1/3} を、モノポールは w = 0 {\displaystyle \!w=0} を持つ。そして、それらがビッグバン初期の時点で存在したならば、それらは現在も観測されるはずだが、これは現在未解決である。これらの問題は w ≈ − 1 {\displaystyle \!w\approx -1} を持つインフレーション宇宙論により解決される。ダークエネルギーの状態方程式を計測することは観測的宇宙論の最大の仕事の1つである。 w {\displaystyle \!w} を正確に測定することで、宇宙定数が w ≠ − 1 {\displaystyle \!w\neq -1} を持つクインテッセンスと区別できるようになると期待されている。
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流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 21:03 UTC 版)
油圧システムのような流体による仕事の伝達機構を考える。二つのピストン-シリンダを接続した内部に流体が封入されている系において、ピストンが移動して流体が一方のシリンダから他方のシリンダへ移動するとき、適当な条件の下で仕事は変化しない不変量である。まず、流体の圧縮が無視できる場合には、ピストンの移動距離はシリンダの断面積に逆比例する。 Δ L = Δ V S {\displaystyle \Delta L={\frac {\Delta V}{S}}} また、流体の流れが無視できて静止流体とみなせる場合には、パスカルの原理によりあらゆる点において圧力(静圧)は一定である。従ってピストンにかかる力はシリンダの断面積に比例する。 F = p S {\displaystyle F=pS} 従って、仕事はシリンダの断面積に依らない。 W = F Δ L = p Δ V {\displaystyle W=F\,\Delta L=p\,\Delta V}
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流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 22:16 UTC 版)
静止状態で任意の点の全ての断面において接線応力が0になる連続体を流体という 。 静止状態にある流体の任意の点xに対し、 xにおける法線n方向の法線応力は-pnの形に書け、しかもpはxのみに依存し、法線nに依存しない事が簡単に証明できる。応力-pnを静水圧という。 pが正のとき静水圧は圧力であり、負のとき静水圧は張力である。流体が気体もしくは熱平衡状態にある液体であれば pは常に正である事が知られているが、準熱平衡状態にある液体ではpが負になる事もありうる。これを負圧といい、樹木による樹液の吸い上げや地面の凍上で観測される現象である。 運動状態においても接線応力が生じない流体を完全流体という。オイラーの時代には流体はどれも完全流体としてモデル化されていたが、接線応力が無いという事は、運動している流体の中に棒をさしても一切抵抗を受けないという事なので直観に反する(ダランベールのパラドックス)。 こうした事情から、流体であっても運動している際には抵抗を受けるものとしてモデル化されるようになった。運動している流体の応力が σ i j = G i j + ∑ k l G i j k l ′ E ˙ k l {\displaystyle \sigma _{ij}=G_{ij}+\sum _{kl}G'_{ijkl}{\dot {E}}_{kl}} (F1) と歪み速度テンソルの一次式で記述できる流体をニュートン流体、そうでない流体を非ニュートン流体という。 流体の定義から静止状態では接線応力が0なので、Gijは静水圧pを用いて G i j = − p δ i j {\displaystyle G_{ij}=-p\delta _{ij}} (F2) と書ける。さらに流体が等方性を満たせば、弾性体の時と同様の議論により G i j k l = ζ δ i j δ k l + η ( δ i k δ j l + δ i l δ j k ) {\displaystyle G_{ijkl}=\zeta \delta _{ij}\delta _{kl}+\eta (\delta _{ik}\delta _{jl}+\delta _{il}\delta _{jk})} (F3) が成立する。 (F1)、 (F2)、 (F3)より、 σ i j = ( − p + ζ ∑ k E ˙ k k ) δ i j + 2 η E ˙ i j {\displaystyle \sigma _{ij}=(-p+\zeta \sum _{k}{\dot {E}}_{kk})\delta _{ij}+2\eta {\dot {E}}_{ij}} (F4) である。ηをずれ粘性率(shear viscousity)あるいは単に粘性率といい、ζを第二粘性率という。 定義より体積歪み速度 ∑ i E ˙ i i {\displaystyle \sum _{i}{\dot {E}}_{ii}} は ∑ i σ i i = 3 ( − p + χ ∑ i E ˙ i i ) χ := ζ + 2 3 η {\displaystyle {\begin{array}{ll}\sum _{i}\sigma _{ii}&=3(-p+\chi \sum _{i}{\dot {E}}_{ii})\\\chi &:=\zeta +{2 \over 3}\eta \end{array}}} (F5) を満たす。 χを体積粘性率(bulk viscousity)という。 η=ζ=0であれば、運動している場合でも接線応力が0である事になるので、これは流体が完全流体である事を意味する。このため完全流体の事を非粘性流体ともいう。
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流体(りゅうたい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:41 UTC 版)
「境界線上のホライゾン」の記事における「流体(りゅうたい)」の解説
空間の構成要素。どんな矛盾も許容する。流体が物質やエネルギーの“性質”に変化・密集し、万物は在る。無も「無」という性質の流体の密集で、世界に流体がない場所は無いとされる。
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流体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 09:20 UTC 版)
流体への特性を表現する場合には、ある面積に対する流路面積の比率を示す。工学での「面積当りの開口部の割合」と同じである。
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「流体」の例文・使い方・用例・文例
- 我々は流体力学の観点から、その車を評価する。
- この装置はミクロ流体構造を持っている。
- 磁性流体の色は黒です
- 細胞または身体の流体を生み出して、分離する
- 流体を停止させたままにする
- 体の患部から流体または炎症を引き出すこと
- プラスチック、流体になる、または液化から熱
- 加熱されると、液体か流体になる
- 流体を(体内または組織)に押し流す
- 流動(あるいは流体)資産
- 血液とその他の必要な流体
- 診断のために流体を取り除く腹の穿刺
- 穿刺による腹からの流体の取り外し
- 診断または治療目的のための穿刺による胸からの流体の除去
- 過度の流体蓄積でふくらむ
- (流体について)動く、または、続々と出る
- (流体について)動かないか、流れない
- 流体やガスを通過、または拡散できるようにする
- 流体を吸収できる
- ポンプによって上昇させる(ガスまたは流体)
流体と同じ種類の言葉
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