過熱 (相転移)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/23 09:47 UTC 版)
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過熱(かねつ)とは、物質の相変化において、状態変化するべき温度以上でも変化しないでいる状態である。例えば、液体が加熱され、沸点に達しても沸騰せずに液相を保つ状態をいう。水であれば、100°Cを超えても沸騰しない状態を指す。第一種相転移での、準安定状態となる。過熱の逆の現象が過冷却である。
一般的には、物質は固体・液体・気体という三つの相を持ち、どの相となるかは温度、圧力によって決まる。基本的に相は温度が上がるにつれ固体→液体→気体という変化を呈し、その変化する温度をそれぞれ融点、沸点という。しかし、場合によってはその転移点に達しても変化しない場合がある。
例えば液体をゆっくり加熱していき、沸点を超えたのち振動や不純物の混入などの衝撃を加えると、いきなり沸騰する現象が起こる(突沸)。
日常的な場面では、水を電子レンジで温めていくと、突然沸騰し水が飛び出すことがある。また、カレーや味噌汁などのとろみのある食品をよくかき混ぜずに加熱していくと、なべ底に沈んだ味噌の麹などが過熱状態となり局部的な沸騰を起こすこともある。
突沸した際には沸点を超えた液体温度は沸点まで下降する。
関連項目
「過熱 (相転移)」の例文・使い方・用例・文例
- 牛乳を過熱しすぎないようにしなさい。
- その会社では株主総会に向けてプロキシーファイトが過熱した。
- 労働力不足の発生は経済の過熱兆候と見られている。
- 断熱性が優れていることの欠点は、すぐに過熱状態になってしまうということである。
- そのアイロンは過熱のために故障した。
- 売り込み競争の過熱化を抑えるために関係各社間に販売協定が結ばれた.
- 日本の経済は少々過熱気味である.
- 近ごろ航空会社の間の競争が過熱をきわめている.
- 過熱蒸気
- 過熱器
- 子供は、過熱状態になった
- 過熱した金属
- 燃料を燃焼させ,動力を発生させる機関において,過熱を防ぐために空気を用いて熱を発散,冷却させること
- 熱狂的で過熱状態になる
- ギャンブルの過熱化のために起こる弊害
- 事件の報道に同一歩調をとり,人々の好奇心をあおって過熱するジャーナリズム
- 事件の報道に同一歩調をとり,好奇心をあおり,蜂が蜜に群がるように過熱するジャーナリズム
- 過熱器という装置
- ヤンキース松井に報道過熱
- 宣伝合戦が過熱
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