相とは?

あい〔あひ〕【相】

《「合い」と同語源》

【一】[名]

二人で互いに(つち)を打ち合わすこと。あいづち。〈和名抄

共謀仲間。ぐる。

「むむ、さては—ぢゃの」〈浄・女楠

相手をすること。また、相手

「—には愚僧が行かいでたまるものか」〈伎・韓人漢文

【二】[接頭]

名詞動詞に付く。

一緒に、ともに、の意を表す。「相弟子」「相伴う

互いに、の意を表す。「相四つ」「相憐れむ

動詞に付いて、語勢語調整える。現代語では、改まったときや手紙文などで使われる場合が多い。「相成る」「相変わらず」


しょう〔シヤウ〕【相】

君主助け政治を行う職。宰相大臣


そう【相】

[音]ソウサウ)(呉) ショウシャウ)(漢) [訓]あい

学習漢字3年

[一]ソウ

物の姿・ようす。「相貌(そうぼう)/形相(ぎょうそう)・血相死相色相実相諸相真相瑞相(ずいそう)・世相人相皮相貧相滅相面相様相

物のありさま見てその実相を判断する。「相術相場(そうば)・相馬相法

たがいに。「相違相関相互相思相似相談・相当」

一方から他方へ。次から次と。「相承相続相伝

相模(さがみ)国。「相州武相

[二]ショウ

君主助け大臣。「外相宰相首相丞相(じょうしょう)・名相

そばに付き添う。「相伴

[三]〈あい〉「相性(あいしょう)・相手相宿入相(いりあい)」

名のり]あう・さ・すけ・たすく・とも・はる・み・みる

難読相模(さがみ)・相撲(すもう)・相応(ふさわ)しい


そう〔サウ〕【相】

そのもの内面などを表す姿・形ありさま。「憤怒の相」

人や物の外面現れ運勢吉凶のきざし。人相手相家相など。「水難の相」

文法で、動詞によって表される動作作用性質あり方とその表現のしかたに関する範疇(はんちゅう)。受身・可能・自発使役また、自動他動敬譲など。態。

ある物質の、どの部分とってもその物理的、化学的性質等しく、他と区別される領域気体液体固体それぞれからなる相を気相液相固相という。


こも‐ごも【交/交々/相/更】

[副]古くは「こもこも」》

多くのものが入りじっているさま。また、次々現れてくるさま。「悲喜—至る」

互いに入れ替わるさま。かわるがわる。互いに

一疋ずつ土橋側から下りて行って、灌水を—に味うた」〈佐藤春夫田園の憂鬱


さが【性/相】

生まれつきの性質性格また、持って生まれた運命宿命。「愚かな人間悲しい—」

いつもそうであること。ならわし習慣。「浮世の—としてあきらめる」

よいところと悪いところ。特に、欠点短所

「—なくばよからんとのかくし詞」〈浄・嵯峨天皇


しょう【相/荘/装】

〈相〉⇒そう

〈荘〉⇒そう

〈装〉⇒そう


しょう シャウ 【相】

〔名〕

君主補佐して政治行なう職。宰相大臣

神皇正統記(1339‐43)中「坐(ざし)て以(もって)道を論ずるは文士の道也。此道に明ならば相とするにたへたり」〔礼記月令

助けるもの。補佐


そう サウ 【相】

1 〔名〕

内面本質見るべき外面のようす。すがた。かたち。ありさま外見仏教では、性(しょう)または体と用(ゆう)に対させる。

観智院三宝絵(984)下「身に卅二の相をそなへたり」

正法眼蔵123153弁道話「寂滅談ずる門には、諸法みな寂滅なり、性と相とをわくことなし

ひとりの武将(1956)〈松本清張〉九「まるで山の相が変って居ります」〔観無量寿経

将来運勢吉凶などが、前もって外面あらわれたかたち。人相家相手相など。

源氏100114頃)桐壺帝王の上(かみ)なき位にのぼるべきさうおはします人の」

大鏡(12C前)五「とくよりこの君をば出家相こそおはすれとのたまひて」〔荀子‐非相〕

文法で、一つ動詞がある動作作用表わすのに、受身使役など動作作用のとらえ方の相違を、助動詞との連接などによって示すことについていう。「態」ともいう。動作作用主語との関係から能動受動使役・可能・自発分けまた、自動他動・中相・敬譲加えことがある。これら相の助動詞は、接尾語とみなす考え方もある。

生け花中段役枝の名。

(5) 物理的または化学的性質均一ことによって他と区別される部分気体液体固体に対応して、気相液相固相といい、純物質混合物に対応して純相・溶相というなど。

2 相模国(さがみのくに)の略。


そう‐・す サウ‥ 【相】

〔他サ変〕 ⇒そうする(相)


こも‐ごも【交・相・更】

〔副〕 (中世までは「こもこも」) 互いに入れかわって。かわるがわる。つぎつぎに。古くは、漢文訓読用いられた。かたみに

書紀720雄略四年二月図書寮本訓)「箭発(はな)つことを相(コモコモ)辞(ゆつ)りて」

当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九「其他是非の批評こもごもいでたり」


あい あひ 【合・会・相】

1 〔名〕 (動詞「あう(合)」の連用形名詞化) あうこと。また、動作を共にしたり、相互に関係をもったりする意を表わす

[一] あうこと。会合対面

万葉(8C後)四・七四一「夢(いめ)の相(あひ)は苦しかりけり覚(おどろ)きてかきさぐれども手にも触れねば」

[二] 人と行動を共にしたり、相手をしたりすること。

二人で向かい合って、互いに声をかけながら(つち)で物を打つこと。あいづち

*十巻本和名抄(934頃)五「撃 纂文云斉人以大槌。〈漢語抄云阿比〉」

共謀すること。また、その仲間同類。ぐる。

浄瑠璃吉野都女楠(1710頃か)四「ムム、扨(さて)はあいじゃの」

相手また、相手をすること。

歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)四「ハテ、あいには愚僧が行かいでたまる物か」

④ あいこ。あいうち

2 〔接頭〕

[一] 動詞の上に付く。

① ともに関係することを表わす

(イ) ともに。ともどもに。いっしょに。

古事記(712)中・歌謡「道の後(しり)古波陀嬢子(こはだをとめ)を神の如(ごと)聞えしかども阿比(アヒ)枕まく

米沢沙石集(1283)四「今すこし若くおはす時(とき)人をも相語らひ給へ

(ロ) 向かい合った関係にあるさま。互いに

古事記(712)下・歌謡「肝(きも)向かふ 心をだにか 阿比(アヒ)思はずあらむ」

語調整えたり、語勢添えたりする。改まった言い方として、近代では手紙などに用いる。

源氏100114頃)手習小野侍りつる尼どもあひ訪(と)ひ侍らんとてまかり寄りたりしに」

当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「脚気症に相(アイ)罹(かか)り、起臥共に、頗(すこぶる)困難を覚候故」

[二] 名詞の上に付く。

① 同じ関係にある間柄。「相弟子」「相番」など。

互いに向かい合った関係。「相対」「相たがい」「相四つ」など。

3語素〕 (名詞に付いて接尾語的に) 前後事情関連における、もののありかた。「意味合い」「色合い」「頃合い」など。

[補注]接頭語として動詞接す場合次のように間に助詞を伴うことがある。「正月たつ春のはじめにかくしつ安比(アヒ)し笑みてば時じけめやも」〔万葉‐四一三七〕、「大和なる耳無山山彦は呼べどもさらにあひも答へず」〔多武峰少将物語〕。


さが【性・相】

〔名〕

生まれつきの性質もちまえ

大和(947‐957頃)八「おほさはのいけのくきたえぬともなにかうからむさがのつらさは」

源氏100114頃)椎本「いとくまなきみ心のさがにて、おしはかり給ふにや侍らん」

もって生まれた運命宿命

伊勢物語(10C前)三一「ある御達の局の前を渡りけるに、何のあたにか思ひけん、よしや草葉よ、ならんさが見むといふ」

ならわし習慣。くせ。和歌では地名嵯峨掛けていうことがある

古今六帖(976‐987頃)六「夏の夜のこもちからすのさがぞかし夜深鳴きて君をやりつる」

源氏100114頃)後れ先だつほどの定めなさは、世のさがと見給へ知りながら」

良いところと悪いところ。人間善悪また、特に欠点短所悪癖

評判記難波鉦1680)五「たがひに、さがも見へず、いとおしさも、なじむつれてましますゆへに」

俳諧・篗纑輪前集(1707)一「日蓮に鑓こそなけれ妙の髭〈止角〉 善悪(サガ)を込たる人界の常〈同〉」

[語誌]本来は、善・悪とは無関係な意味の語であったが、その激しさ人間にはどうにもならないものとい性質から、諦観通じ否定的文脈用いられることが多く、悪い意味としての用法顕著になっていった思われる


そう‐・する サウ‥ 【相】

〔他サ変〕 [文]さう・す 〔他サ変

物事の姿や有様をみて、その実体を判定する。鑑定する。見たてる

名語記(1275)二「馬のとしを相するも、はをみてしる也」

② (「そうずる」とも) 人相家相地相などをみて、吉凶判断する。占う。

続日本紀延暦元年782八月己未「遣〈略〉六位已下陰陽合一十三於大和国、行相山陵之地。為天宗高紹天皇也」

大鏡(12C前)五「飯室権僧正のおはしまし伴僧にて、相人の候しを、女房どものよびて、相ぜられけるついでに


たい・そう・ゆう 【体・相・用】

三大

Xiang


読み方
あい
あいたか

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/19 18:41 UTC 版)

  • をあわせた会意文字。目が木に向かい合う事から、よく見て調べる事を意味する。また向かい合う事から、「互いに」「助ける」という意味を生じた。
  • フェーズ (phase) の訳語。(そう)
    • 相 - 物質や概念(もの)の状態を表す。(概念の状態の例:モデル計算でのモデルの状態など)
    • 相 (物質) - 物理的状態や化学的組成が一様な形態のもの。
    • 相 (考古学) - 考古学における時期区分概念。
  • アスペクト (aspect) の訳語。(そう)
  • 見た目、姿、様子。またはそれを見ること。(そう)
  • 宰相、相公、相国の意。(しょう)
    • 大臣(Minister, Secretary)のこと。各政府省庁内における、最上位の行政官。現在では、接尾辞的に使われることが多い(首相外相など)。
    • 北朝鮮で各省内における、最上位の行政官。(外務相(외무상)など。)
    • 諸侯相のこと。前漢後漢に置かれた諸侯王に付けられた役人の最高位。皇帝丞相に相当する役職であったが、後には諸侯王の権限削減や廃絶などによって太守とほぼ同格となった。
    • シャンチーの駒の一種。
  • 相 (夏)(しょう)は、の5代目の帝。
  • 相模国の略(そう)。相国。なお、湘(しょう)は相模国の海岸地帯、つまり湘南
  • 相 (楽器)。古代中国の打楽器の一種。


出典:『Wiktionary』 (2019/07/24 08:15 UTC 版)

発音

接頭語

  1. あい動詞名詞に付いて、「一緒に」「ともに」「互いに」などの意味を添える。
  2. あい動詞について語調整えるのに使う。「~成るべくば」

名詞

  1. あい相づちを打つこと。
  2. あい)酒の相手をすること
  3. あい共謀すること。また、その仲間
  4. あいあいこ
  5. ソウ)姿。外見顔つき
  6. ソウ運勢吉凶兆し
  7. ソウ(物性物理) 純物質混合物かを問わず、物体巨視的均一化学的組成物理的性質を持つときに、その均一特性物体の状態を区分したもの位相
  8. ソウ(言語学) 時間的過程に関する動詞さまざまな動作性を区分した文法的範疇進行相完了相など。アスペクト
  9. ソウ(言語学) 動作主体対象などを文のどの成分で表すかによって主に区分される文法的範疇能動相、受動相など。ボイス現代では用いることが多い。
  10. ショウ宰相大臣
  11. シャン象棋の駒の一つ

熟語


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