直鼻猿亜目と曲鼻猿亜目の分岐とは? わかりやすく解説

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直鼻猿亜目と曲鼻猿亜目の分岐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 20:57 UTC 版)

人類の進化」の記事における「直鼻猿亜目と曲鼻猿亜目の分岐」の解説

新生代入り暁新世になるとアダピス類 (Adapidae) とオモミス類 (Omomyidae) が繁栄したいずれもまだ原始的な種類で、アダピス類はのちの曲鼻猿類に、オモミス類はのちの直鼻猿類進化した考えられる。アダピス類とオモミス類はヨーロッパ北アメリカ分布したが、北アメリカ霊長類寒冷化による森林の減少絶滅し旧世界舞台霊長類進化進んだ曲鼻猿類一部は海によって他の大陸から隔絶されていたマダガスカル島アフリカから進出し恐らくは流木等に掴まっての漂着)、キツネザル類に進化していった。 霊長類L-グロノラクトンオキシダーゼビタミンC合成酵素)の活性失われたのは約6300万年前であり、サル目直鼻猿亜目酵素活性なし)と曲鼻猿亜目酵素活性あり)との分岐起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力失った直鼻猿亜目にはメガネザル下目真猿下目サル類人猿ヒト)を含んでいる。ビタミンC合成能力有する曲鼻猿亜目には、キツネザルなどが含まれる。なお、ビタミンC合成能力失った動物は、ビタミンC摂取しないとコラーゲン合成できなくなり壊血病発症して生存維持できなくなる。直鼻猿亜目遺伝子変異によりビタミンC合成能力失ったにもかかわらず継続的に生存し得た最大理由は、直鼻猿亜目樹上生活で果物等のビタミンC豊富に含む食餌日常的に得られる環境にあったためである。

※この「直鼻猿亜目と曲鼻猿亜目の分岐」の解説は、「人類の進化」の解説の一部です。
「直鼻猿亜目と曲鼻猿亜目の分岐」を含む「人類の進化」の記事については、「人類の進化」の概要を参照ください。

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