憤怒
別表記:忿怒
憤怒(ふんぬ)とは、激しい怒り・憤り(いきどお-り)のこと。怒り・憤りを意味する漢語表現。
仏教では、明王像の恐ろしく険しい形相(ならびに火焔光背や怒髪といった諸々の意匠)を「憤怒の相」という。乳幼児が激しく泣いたあとにひきつけを起こす状態を「憤怒痙攣」と言う。
「怒」の字は普通は「ど」と読む。これは〈漢音〉に基づく読み方である。憤怒の「怒」の字は、一般的には「ぬ」と読まれる。これは〈呉音〉に基づく読み方である。呉音は古くに日本に伝来した語彙で多く用いられており、仏教の用語などに今なお多く見いだされる。
キリスト教における悪徳(「七つの大罪」)のひとつである「怒り(anger)」もまた日本語では「憤怒」と訳されることが多い。
「憤怒」の対義語としては、「他人に憤ることなく穏やかな気持ちで受け入れる」という意味において「寛容」、「怒りでなく悲しみに包まれる」という意味では「悲嘆」などが挙げられ得る。直接的な対義語ではなく、対極に位置する表現としてではあるが。
ふん‐ど【憤怒/×忿怒】
ふん‐ぬ【憤▽怒/×忿▽怒】
怒り
(憤怒 から転送)
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怒り(いかり、英: anger)とは、人間の原初的な感情のひとつで、様々な要因・理由で起きるもの。例えば目的を達成できない時、自分の思い通りにならない時、身体を傷つけられた時、侮辱された時などに起きるものである[1]。憤り(いきどおり)とも言う。特に激しい怒りは憤怒(ふんぬ。忿怒とも)と言われる。用言、動詞的な表現としては「腹を立てる」「立腹」「カッとなる」「頭に来る」とも。
- ^ a b c d e http://www.encyclopedia.com/topic/Anger.aspx
- ^ 『「イラッとくる」の構造』KKベストセラーズ、11月20日 2014、pp.64-69,76-79頁。
- ^ ダニエル・ゴールマン『EQ こころの知能指数』p.98
- ^ 大辞泉【私憤】
- ^ 大辞泉【公憤】
- ^ 『私憤から公憤への軌跡に学ぶ―森永ひ素ミルク中毒事件に見る公衆衛生の原点』1993
- ^ 吉原賢二『私憤から公憤へ: 社会問題としてのワクチン禍』岩波書店、1975
- ^ a b c d e 『EQ 心の知能指数』p.99
- ^ 『EQ 心の知能指数』p.99-101
- ^ “Turn off anger”. Harvard Health Publishing (2015年7月). 2020年2月8日閲覧。
- ^ Publishing, Harvard Health. “Working out while angry? Just don’t do it”. Harvard Health. 2021年1月1日閲覧。
- ^ Neuromodulator and Emotion Biomarker for Stress Induced Mental Disorders (2016)
- ^ Godman, Heidi (2022年1月19日). “Seeing red? 4 steps to try before responding” (英語). Harvard Health. 2022年12月16日閲覧。
- ^ 『EQ 心の知能指数』p.102
- ^ 『EQ 心の知能指数』p.103
- ^ a b c d 『EQ 心の知能指数』p.104
- ^ a b c d 『EQ 心の知能指数』p.106
- ^ a b 『精選版 日本国語大辞典』【腸が煮えくり返る】
憤怒(コワンクロー)
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「サムライ・ラガッツィ -戦国少年西方見聞録-」の記事における「憤怒(コワンクロー)」の解説
『喜悦』と共にマンサムキアットの背後に控える戦士。怒りの仮面をつけ、法輪を武器に戦う。世を憂いて修羅に堕ちたもと仏門の僧侶で、怒りを理解し、尚且つ戦いの場を与えてくれるマンサムキアットを崇拝している。かなりの大柄ではあるが、その動きは桃十郎ですら反応が遅れ、また複数のクナイの攻撃を全てかわすほどに素早い。
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憤怒(ふんぬ)
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「蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「憤怒(ふんぬ)」の解説
自らを狂戦士と化す支配者スキル。理性を失う代わりに全ステータスを飛躍的に上昇させる。
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憤怒
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「SERVAMP-サーヴァンプ-」の記事における「憤怒」の解説
フレイア 声 - 小清水亜美 “憤怒”の真祖。通り名は“母なるもの(ザ・マザー)”。兄弟の4番目。日光に当たると狼になる。年齢:見た目23歳程度。誕生日:8月1日。身長:174cm。好きな食べ物:アップルパイ。好きな飲み物:青汁。嫌いなもの:電子機器(すぐ壊れる)。好きな色:青紫。 常にムスッとしているが、本人はクールなだけだと主張している。農業にはまっている。表情が険しいゆえによく怒っていると勘違いされがちだが、実際は怒ることは少ない。しかし、自身の命に価値を見出さない吊戯に対しては命の意味を諭しつつも怒りを見せるなど聡明な性格。自身の下位に対しても愛情深く接するため、「姉御」と呼ばれて慕われている。また、ロウレスが精神的に成長していることも感じ取っていた。 リンゴ農家だった前の主人は寿命で亡くなり、その後C3に捕らえられていたが自力で脱出し、ロウレスたちの意思を受けて吊戯と契約しようとするが拒まれ、さらに塔間に撃たれる。ジルとレイに頼まれてやって来たイズナと契約、新たな名前を北欧神話の女神にちなんでフレイアとつけられた。修平とシャムロックの戦闘に盾を携えて介入し、和解する手助けをした。傷が深い中無理をして戦っていたようで、入院先の病院で椿と交戦するもジンを放出させられてしまう。 イズナ・ノーベル フレイアの主人。修平の幼馴染でC3の開発班に所属している。コードネームはティンカー。自分の作った武器で修平が復讐を遂げたら自分のことが二度と許せなくなるとの思いから、それを止めるために契約をする。彼とシャムロックの戦闘に介入し、怒りに呑まれた修平に肩を撃たれるも和解の手助けをした。 初登場時は腰に届く程の長髪だったが、フレイアの内面にいた少年の「指名」で切って契約の際に渡す物とした模様。 ジルベルト・ウィーズル フレイアの下位吸血鬼。年齢:身体は24歳程度。誕生日:2月12日。身長:167cm。出身国:イタリア。好きな食べ物:マルゲリータピザ。好きな飲み物:カプチーノ。嫌いなもの:待たされること。趣味:料理。好きな色:オーシャンブルー。 レイと2人で行動している。シャムロックの助けを借り、C3より脱獄し憤怒の真祖を助けようとした。その時、塔間に脱獄した下位吸血鬼を殲滅するよう指示された吊戯と遭遇したが、上手くやり込めた。モチーフはイタチ。 レイセント・クレイジーラビット フレイアの下位吸血鬼。年齢:身体は24歳程度。身長:179cm。出身国:イタリア。好きな食べ物:クリームパスタ。好きな飲み物:カプチーノ。嫌いなもの:キャロットケーキ。趣味:ラテアート。好きな色:ミントブルー。 ジルと2人で行動している。吊戯を助けに行った憤怒が戻ってこられるように道を探す途中塔間によって腕を撃たれ、イズナの指示に従ったために全身が灰になることはなかったものの右腕を失う。その後、イズナに義手を制作してもらう。モチーフはウサギ。
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憤怒
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「SOUL SACRIFICE」の記事における「憤怒」の解説
クラーケン 体から帆船のマストや舳先、内臓が変異した触手が生えている怪物。 元々はある貿易商船の船長。何よりも愛する船を海賊に奪われた彼は、軍船の乗組員として戦果を挙げ、やがて因縁の海賊を追い詰めるも致命傷を負う。聖杯に願い、船長は怪物となって海賊たちを殲滅するが、戦闘のあおりを受けて船は沈没。以降は愛船を再現し取り戻したい一心で、海を彷徨い犠牲者の肉塊を取り込んでいる。 ケルベロス 胸に槍が刺さった三つ首の獣人。二足歩行と四足歩行を使い分けて攻撃してくる。 元々は男性の衛兵で、二匹の愛犬とともに故郷を守っていた。伝染病から逃れるために住民が故郷を離れていったため、住民をその場にとどめようと暴力に走った。その結果、住民により槍で刺されるが、住民の命を代償にし、愛犬を取り込んだ結果ケルベロスとなった。 ミノタウロス 角のある真っ二つに割れた鉄仮面を装着した魔物。腕にはミイラを柄の代わりに据えた巨大な斧を持っている。 元々はある領主が小間使いに手を出して生まれた娘。その出生を隠すために醜い鉄仮面を被せられ、母と離ればなれとなる。やがて母親は領主の正妻の虐待によって狂ってしまい、再会した娘は領主と正妻に復讐を誓うのであった。聖杯に代償を払い、娘は鉄仮面の化け物に、母親は捻じ曲がった巨大な斧へと変化した。娘はその斧を手に、領主と正妻に復讐を果たす。そして今は幸せな家族を狙って各地をさまよい続けている。 バジリスク DLCで追加。ワイバーンと同型の魔物。両翼が目の様な器官に置き換わっている。 元々は盲目の青年。自分の容姿に自信が無い娘に介抱されており、彼女の献身にいつしか愛情を抱くようになる。その甲斐あってわずかに光を取り戻しそうになるも、「自分の醜い姿を見られたくない」という理由で娘が毒を盛り、再び視力を失うこととなった。その後は聖杯に願い、娘を犠牲として魔物化したが、バジリスクが流す毒はこの時に受けた物が影響している。 白雪姫 『デルタ』から追加。巨大な一つ目を持ち、七人の小人に支えられている。 元々はとある国の王女。王女はとても目が美しく、自己顕示欲の強い母親はそれを妬み、彼女を子供と言うよりも鏡としか見なくなった。成長した娘の存在が母親の自尊心を傷つけ、娘の目に映る姿が自尊心を満たした。そんな王妃の前に聖杯が現れ、娘を鏡にすると言う母親としても人間としても最低な願いを叶えて貰う。鏡になった事を知らずに育った娘は成人を境に疑問を抱き、再び現れた聖杯に片目を代償に鏡を作る魔法を得た。その魔法でその真実を知り、母親に本当の姿を見せつける事で殺害する。 ハーメルンの笛吹き男 『デルタ』から追加。ブレーメンの音楽隊と同型の魔物。 元々はネズミが友達だった男。彼は両親の愛を一切知らず、親戚の虐待を一身に受けて育った。友達を作る事ができず、自分を差別しないネズミと仲良くなった。いつしかネズミ達の意思が分かるようになり、男の意思を伝える事で芸もできるようになった。そんな彼の元に子供たちが集まるようになり、一層芸に力を注いだ。だが、ある日村の子供の一人が姿を消し、大人たちは彼を犯人だと決めつけて彼が留守の間にネズミ達を惨殺した。それを嘆く男の前に聖杯が現れ、微かに息があったネズミと一つになり、魔物と化した。彼はその力で村人へ復讐しようとはせず、いなくなった子供を探索した。彼はその嗅覚で子供を見つけたが、その子供は死んでおり、匂いから犯人が誰なのかも分かった。犯人はその子供にいじめられていた子で、いじめに耐えかねて反抗を試みた結果、打ち所が悪く相手は死んだのが真相だった。男はその子を糾弾しようとは思わず、代わりに自分が罪を被る事でその子を救済する道を選んだ。その後、彼は人さらいの狂人を演じ続けた。虐げられた者への愛と救済を胸に秘めて。
※この「憤怒」の解説は、「SOUL SACRIFICE」の解説の一部です。
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憤怒
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