き‐もち【気持(ち)】
読み方:きもち
1 物事に接したときに心にいだく感情や考え方。「—のこもった贈り物」「お—はよくわかります」
2 ある物事に接したときに生じる心の状態。気分。感じ。「—のよい朝」「—の悪い虫」
3 物事に対しての心の持ち方。心がまえ。「—を新たにする」「—を引きしめてかかる」
4 からだの状態から生じる快・不快の感じ。気分。「—が悪く吐き気がする」
5 相手に対する感謝の心や慶弔の意などを表す語。ふつう謙遜していうときに用いる。「ほんの—ですが」「—ばかりの品を送ります」
[用法] きもち・気分・ここち——「気持ち(気分、心地)がよい(悪い)」「すがすがしい気持ち(気分、心地)だ」のように、心の状態をいう場合には、相通じて用いられる。◇「気持ち」は心の状態だけでなく、考え方や考えの内容を表す。「どういうつもりなのか、彼の気持ちがわからない」の場合は、「気分」「心地」は使わない。◇「気分」は快・不快、明・暗などの心身の状態を中心に、「とりとめのない気分」「気分がすぐれない」「お祭り気分」「その場の気分を敏感に察する」など、ひろく漠然とした感じや雰囲気の表現にも及ぶ。◇「心地」は、「生きた心地がしない」「天にも上る心地」のような慣用表現として、また「住み心地」「乗り心地」のような熟語として用いられる。◇「気持ち(心持ち)右を向いてください」は、「気持ち」「心持ち」だけの用法である。
気持ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/24 21:01 UTC 版)
気持ち(きもち、英:Feeling)は、物事に接した際それに対して感じた心の状態や心のありかた[1]。からだの状態からくる快適・不快な感じを指す場合にも使われる。歴史的には「心持(こころもち)」という言葉の方が古く、江戸時代中期はこちらが主に使用されていたが、徐々に心持の使用頻度が少なくなり、昭和以降は「気持ち」が圧倒的優勢となった[1]。
注釈
出典
- ^ a b c コトバンク「気持」精選版 日本国語大辞典およびデジタル大辞泉の解説より。
- ^ VandenBos, Gary (2006) APA Dictionary of Psychology. Washington, DC: American Psychological Association
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- ^ a b c 英語学習徹底攻略「「emotion」「feeling」「mood」「sentiment」の意味の違いとは?」2020年1月19日
- ^ コトバンク「フィーリング」精選版 日本国語大辞典の解説より。
- 1 気持ちとは
- 2 気持ちの概要
- 3 気持ちに関する考察
- 4 関連項目
「気持ち」の例文・使い方・用例・文例
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- 彼女の声は聞いていて気持ちがよい
- 幽霊がいると信じる彼女の気持ちはどんなことでも揺るがない
- 彼の明るい笑顔で幸せな気持ちになった
- 彼女の天使のようなほほえみが僕を幸せな気持ちにしてくれる
- その気持ちを彼女に率直に話した
- 彼の軽率なことばが彼女の気持ちを傷つけた
- ジェーンは映画スターになりたいという気持ちをはっきりさせた
- あなたの不作法で他人がどんな気持ちになるか考えるべきです
- ことばでは私の気持ちを伝えられない
- 冷たく気持ちのいいシャワー
- 気持ちのこもっていない握手
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