三叉神経とは? わかりやすく解説

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さんさ‐しんけい【三×叉神経】


三叉神経

【仮名】さんさしんけい
原文trigeminal nerve

頭部と顔の主要な感覚神経で、噛むときに使う筋肉運動神経でもある。「fifth cranial nerve第5脳神経)」とも呼ばれる

三叉神経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/23 01:16 UTC 版)

神経: trigeminal nerve
三叉神経とその枝
Inferior view of the human brain, with the cranial nerves labelled.
ラテン語 nervus trigeminus
英語 trigeminal nerve
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
分岐
MeSH Trigeminal+Nerve
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第IX脳神経 – 舌咽神経
第X脳神経 – 迷走神経
第XI脳神経 – 副神経
第XII脳神経 – 舌下神経

三叉神経(さんさしんけい、英:trigeminal nerve)は、12対ある脳神経の一つであり、第V脳神経(CN V)とも呼ばれる。三叉とはこの神経が眼神経(V1)、上顎神経(V2)、下顎神経(V3)の三神経に分かれることに由来する。体性運動性知覚性の混合神経であり、脳神経の中で最大の神経である。

概要

三叉神経のうち、知覚性の神経線維は、頭部の大部分に分布し、その皮膚感覚の大部分を担う。 の外側にある三叉神経主知覚核:識別知覚(触圧覚)、三叉神経脊髄路核:主情知覚(温痛覚)、三叉神経中脳路核:(咀嚼筋の筋紡錘の受容器および圧覚)からでて、知覚根を作り、側頭骨錐体部の三叉神経圧痕上で三叉神経節を作り、ここを出てから眼神経、上顎神経、下顎神経に分岐する。

体性運動性の神経線維は咀嚼筋咬筋側頭筋外側翼突筋内側翼突筋)、深頭筋顎舌骨筋顎二腹筋前腹を支配している。三叉神経運動核からでて、運動根を作り、三叉神経節の下側を通り、下顎神経に合流する。すなわち、眼神経及び上顎神経には体性運動性の神経線維は存在しない。

知覚性線維

ヒト頭部における三叉神経各枝の分布。緑:眼神経、赤:上顎神経、黄:下顎神経

三叉神経の知覚性線維は、3つの主要な枝すべてに含まれる。

眼神経(V1)は上眼窩裂(superior orbital fissure)を出たのちに、眼窩の背側に分布し、前頭部や瞼、鼻の周囲(鼻翼挙筋を除く)、前頭洞などを支配する。

上顎神経(V2)は正円孔foramen rotundum)を出たのちに、名称のとおり上あごの全体にわたって分布し、歯茎や上唇、口蓋や下瞼、頬部、篩骨洞、蝶形骨洞や上顎洞などを支配する。

下顎神経(V3)は卵円孔(foramen ovale)を出たのちに、下あごの全体にわたって分布し、歯茎や下唇、頬部や外耳の一部などを支配する。

運動性線維

眼神経、上顎神経は運動性線維を持たず、下顎神経のみが運動に関与する。

末梢神経の分類

三叉神経の枝は下記の通りである。

関連項目

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