持とは?

じ【持】

[音](ヂ)(呉) チ(漢) [訓]もつ

学習漢字3年

[一]〈ジ〉

手にもつ。「持参所持把持捧持(ほうじ)」

もちつづける。たもつ。「持続持論持久力維持加持堅持固持護持支持住持保持

引き分け。「持碁

[二]〈チ〉もつ。たもつ。「扶持(ふち)」

名のり]もち・よし


じ〔ヂ〕【持】

歌合わせ囲碁などで、勝負優劣がつけられないこと。引き分け。あいこ。もちあい。もち。


ち【治/持】

〈治〉⇒じ

〈持〉⇒じ


【持】

〔名〕

歌合わせ絵合わせ囲碁などの勝負事双方優劣をつけがたくて引き分けとなること。あいこ。あいもち。もち。

御堂関白記寛弘三年1006八月三〇日「一番右勝、是大将為歟、但天判持」〔春秋左伝疏‐昭公元年

囲碁で、互いに取りかけにいくことができない状態。セキ。または持碁

源氏100114頃)空蝉待ち給へや、そこは持(ぢ)にこそあらめ、このわたりの劫をこそ」


じ‐・す ヂ‥ 【持】

〔他サ変〕 ⇒じする(持)


めち【持】

他動動詞「もつ(持)」の連用形「もち」にあたる上代東国方言

万葉(8C後)二〇・四三四三「我(わ)ろ旅は旅と思(おめ)ほど家(いひ)にして子米知(メチ)痩(や)すらむ我が妻(み)かなしも」


もし【持】

動詞「もつ(持)」の連用形持ち」にあたる上代東国方言

万葉(8C後)二〇・四四一五「白玉を手にとり母之(モシ)て見るのすも家なる妹をまた見てももや」


もたれ【凭・靠・持】

〔名〕 (動詞「もたれる(凭)」の連用形名詞化

① もたれること。また、もたれるもの。からだをもたせかけるもの。

搦手から(1915)〈長谷川如是閑殿さまお目ざめ「夫人懐しさうに椅子の凭(モタ)れを抱きながら、あどけなく小首傾げる

義太夫節で、一段中の最終部分である切(きり)の前の部分また、それを語る太夫

東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「一座概ね簾内口語り、口二枚、口三枚助け場(中軸)、切三切前、〈一に「もたれ」〉真打次第す」

相撲で、「かけもたれ」「もたれこみ」などの略。

大阪穴探(1884)〈堀部朔良一一八角は〈略〉先を取り仕懸け、這奴が慣手(えて)の『モタレ』を取て、押出し、勝を占めたりとなん」

相場で、人気出尽した後、大量買い戻しても相場への影響力衰え株価の上昇が望めないような状態。また、これ以上資金力がなくなった状態。


もた・れる【凭・靠・持】

〔自ラ下一〕 [文]もた・る 〔自ラ下二

① 物や人に身体などを寄せかける寄りかかる

為尹千首(1415)雑「岸なだれ岩にもたるるふしのこれより後は風騒ぐとも」

甘えたさまで頼る。また、しつこくつきまとう

評判記寝物語(1656)一「まづ、すい成男一度掛る初対面なれば、もたれずふらず」

食物消化しないで胃の中に滞り気持悪く感じる。

俳諧俳諧新選(1773)三「新米のもたるる腹や穀潰し太祇〉」

④ じゃまになる。差しつかえる。

当世花詞仙人(1832)「じゃまになるのを、もたれる」


じ‐・する ヂ‥ 【持】

〔他サ変〕 [文]ぢ・す 〔他サ変

① 手にもつ。所有する。また、ある状態をたもつ。維持する。

霊異記810‐824)上「某の子の住みし堂、読みし経及以(と)持せ水瓶等は是れなり」

竹沢先生と云ふ人192425)〈長与善郎竹沢先生虚空どことなく余裕綽々たる処を持してゐた」

② 固く守る。

今昔1120頃か)五「汝等早く五戒を持(ぢ)し仏の御名を奉念て此の難を免れよ」

教育に関する勅語明治二三年(1890)一〇月三〇日「朋友相信じ、恭倹己れを持し


もた‐・す【持・凭】

1 〔他サ下二〕 ⇒もたせる(持)

2 〔他サ五(四)

たてかける寄せかけるもたせる

曾我物語南北朝頃)六「もとより手なれたる大蛇、後よりはひかかり、左右の肩に手をおき、兜の上に頭をもたし」

思わせぶり言動相手気を引く相手に気をもませる。もたせる

合巻富士裾うかれの(1831)「どうもおまへはそはそはと浮気らしうて行末案じられるともたされて麦右衛門は夢中になり」


もた‐せ【持】

〔名〕 (動詞もたせる(持)」の連用形名詞化

① (もたせた物の意) 贈り物また、持って来た物。手土産

御伽草子酒呑童子室町末)「もたせの御酒のありと聞く

*虎明本狂言比丘貞室町末‐近世初)「つづみおけもちて出て、もたせじゃと云」

もたせかけること。また、もたせかけるもの。「筆もたせ」

江戸時代大坂で行なわれた女の髪形の一種いちょうまげに似た形のもの。

もたせ&wc3;〈守貞漫稿〉の画像

随筆守貞漫稿(1837‐53)一〇「京坂毛巻を忌ず此もたせ等毛巻也」


もた‐・せる【持・凭】

〔他サ下一〕 [文]もた・す 〔他サ下二

たてかける寄せかけるもたせかける。もたす。

清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇「を竪に立ててのさきに頤をもたせてしばらくありしが」

思わせぶり言動相手気を引く。気をもます。気を持たせる。もたす。

浄瑠璃平安城(1698頃か)三「但、人たがひかと宣ひて少しもたせし御言葉

③ 保たせる。

*虎明本狂言八句連歌室町末‐近世初)「『さあらばわきをいたさう』『よふごさらふ』『さくらになせや、のうき』〈略〉『なせやが心にかかりまらする』『是でもたせた句じゃ』」

費用などを出させる。負担させる。

(5) 持って行かせる

日葡辞書(1603‐04)「Qigayeuo(キガエヲ) motasuru(モタスル)」


もた・り【持】

〔他ラ変〕 (「持て有り」の変化した語) 持っている所有している。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「手に如意末尼宝珠持ち、并せて金嚢を持(モタラ)む」


もち【持】

1 〔名〕 (動詞「もつ(持)」の連用形名詞化

① もつこと。支えたもつこと。

品質機能変化したり、衰えたりせずに長く初めの状態を維持すること。

油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉一「上着は宿の内儀に持(モチ)が能いと勧められた茶縞の伏糸」

③ 米などを買い入れて、相場の上がるのを待つこと。

浮世草子商人職人懐日記(1713)一「米買こんで相場のあがるを待を持といひ、高相場に売置をして、さがるを悦ぶをはたと名附」

所有すること。自分のものとしていること。名詞の下に付けて用いることもある。

にごりえ(1895)〈樋口一葉〉二「主人もちなら主人が怕く、親もちなら親の言ひなり」

(5) 引き受けること。負担すること。受持

人情本春色梅美婦禰(1841‐42頃)五「何でも今日奢りは、悉皆春好さんの持(モチ)とするがいひ」

(6) 歌合囲碁などの勝負事で、引分けとなること。

類従延喜十三年亭子院歌合(913)「右は勝ちたりとも、勝の御歌二つをくちにて出でかたれば、右一つ負けにたり。されど歌はもちどもにぞしける」

(7)もちだち持太刀

親元日記文明一五年(1483六月一七日赤松殿 御太刀(持)」

(8) 和船の上中棚・かじきの船首尾での反り上がり表わす船大工の語。ふつう上棚船首尾の反り上がりでその船の持ちを表わすが、これは腰当船梁上面を通る水平線基準として船首水押付留(みよしつけとめ)、船尾戸立(とだて)との結合部それぞれの垂直の高さで示される。持上

瀬戸秘書(1663)船之法筒之目録「とものもち、床の厚サほともちあかり申候」

2語素事物の状態を表わす語。「気もち」「心もち」など。


も・つ【持】

1 〔他タ五(四)

自分の手中に入れて保っている。手に取る所持する。

万葉(8C後)一・一「籠(こ)もよ み籠母乳(モち) 掘串(ふくし)もよ み掘串持(もち) この岡に 菜摘ます児

平家13C前)三「手にもてる物をなげ捨て

身につける。身に帯びる。携帯する。携行する。

古事記(712)下・歌謡「多遅野に 寝むと知りせば 防壁(たつごも)も 母知(モチ)て来ましもの 寝むと知りせば」

自分の物とする。所有する。

古事記(712)下・歌謡「八田一本菅(ひともとすげ)は 子母多(モタ)ず 立ちか荒れなむ あたら菅原

④ そこなったり、変質したりしないようにして保つ。はじめの状態、また、よい状態で保つ。維持する。

愚管抄(1220)七「一切の法はただ道理と云二文字がもつなり」

浮世草子西鶴織留(1694)五「命を長ふ持(モツ)も」

(5) 使う。用いる。

古事記(712)下・歌謡「つぎねふ 山城女の 木鍬(こくは)母知(モチ) 打ち大根

(6) ある考え気持などを心にいだく。

万葉(8C後)一五・三二三あしひきの山路越えむとする君を心に毛知(モチ)て安(やす)けくもなし」

(7) 引き受ける。受け持つ。担当する。負担する。

日葡辞書(1603‐04)「ヤク、または、ダイクヮンヲ motçu(モツ)」

破戒(1906)〈島崎藤村〉二二「一切費用自分の方で持つ」

(8) 謡曲で、拍子合わせるために、引き気味に長くうたう。

*曲附次第(1423頃)「拍子をおきて待曲、やる曲、越してもつ曲、〈略〉早や曲、如此節曲共」

(9) 物事が、ある性質や状態をその中に含む。

青草(1914)〈近松秋江〉六「温味をもった淡い春靄(もや)を罩めて来た」

(10) 会合催しなどの場を設ける。設定する。

セルロイドの塔(1959)〈三浦朱門〉八「食事が終ってから、シンポジウムを持とうではありませんか

2 〔自タ五(四)長くその状態が継続される。維持される。保たれる。

俳諧花見車(1702)「は酢で持つ汝は我で持」

3 〔他タ下二〕 ((一)下二段活用させて、使役性の動詞したもの持たせる

万葉(8C後)一八・四〇八一片思ひを馬にふつまに負ほせ母天(モテ)越辺に遣らば人かたはむかも」

4 〔自タ下二〕 ⇒もてる(持)


も・てる【持】

〔自タ下一〕 [文]も・つ 〔自タ下二〕 (「持つ」の可能動詞からか)

① 保たれる。維持できる。

日葡辞書(1603‐04)「シロガ motçuru(モツル)」

滑稽本浮世床(1813‐23)二「此上に飲ぢゃア身は持(モテ)ねへ」

もてはやされる厚遇される。ちやほやされる。人気がある。特に、異性好かれる

洒落本跖婦人伝(1753)「能(よく)あそぶ客は、もてるにこころなし


出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 04:36 UTC 版)

発音(?)

動詞

する (じする)

  1. もつ。手にしている。
  2. 固く守る。

熟語


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