ここり【▽心】
うら【▽心】
しん【心】
[音]シン(呉)(漢) [訓]こころ
〈シン〉
2 こころ。精神。「心境・心魂・心情・心身・心配・心理/安心・一心・改心・感心・疑心・苦心・細心・執心・小心・傷心・専心・童心・内心・熱心・変心・放心・発心(ほっしん)・本心・民心・無心・野心・用心(ようじん)・良心」
3 まん中。物事のかなめ。「心棒/核心・湖心・重心・中心・天心・都心・灯心」
[名のり]うち・きよ・ご・ごり・さね・なか・み・むね・もと
こころ【心】
1 人間の理性・知識・感情・意志などの働きのもとになるもの。また、働きそのものをひっくるめていう。精神。心情。「—の豊かな人」「—に浮かぶ思い」「—と—の触れ合い」「—を痛める」「—の晴れる時もない」
㋐偽りや飾りのない本当の気持ち。本心。「—が顔に現れる」「—から感謝する」「—にもないほめ言葉」「口と—の違う人」
㋑身についた感じ方や考え方の傾向。性分。性根。「生まれついての—は変わらない」「ねじけた—」「—を入れ替える」
㋒物事について考え、判断する働き。考え。思慮。分別。「—を決めたら迷わず進む」「会社再建に—を砕く」
㋓他人の状況を察していたわる気持ち。思いやり。情け。人情味。「—のこもった贈り物」「—をこめて編んだセーター」
㋔あることをしようとする気持ち。意志。「やるしかないと—を決める」「行こうという—が起こらない」
㋖自分と異なるものを認め受け入れる余裕。度量。「広い—の持ち主」「—の狭い人」
㋗物事の美しさやおもしろさのわかる感覚。風流心。「詩の—にふれる」「美を求める—」
㋘覚えていること。記憶。「—に深く刻まれた痛み」「—に残る名演技」
㋙気をつけること。注意。留意。「—が行き届く」「隅々にまで—を配る」
2
㋐物事の本質をなす意味。また、芸術上の理念。「演技の—を会得する」「能の—は幽玄にある」
㋑なぞ解きなどで、その理由。わけ。「田舎の便りとかけて豆腐ととく。—はまめ(豆)で稼いでいる」
「まだ蓬莱(ほうらい)は飾らねども、まづ正月の—」〈浄・阿波の鳴門〉
「かく親しき御仲らひにて、—あるやうならむも便なくて」〈源・若菜上〉
[下接句] 気は心・口は口心は心・犬馬の心・旅は情け人は心・二千里の外(ほか)故人の心・人は見目(みめ)よりただ心
[補説]
2015年に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。2015」キャンペーンでの「心」への投稿から選ばれた優秀作品。
◆漢字で書くのは簡単だが、読むのは極めて難しいもの。
へいしょさん
◆体の中にある細い枝のようなもの。強いストレスがかかるとポキッと折れることがある。
ちいちゃんパパさん
◆ある者にとっては鋼であり、ある者にとってはガラスであるもの。
Kentaさん
◆世の中で一番売ってはいけないもの。
Shinさん
◆誰も見た事がないのに、誰もがその存在を確信しているもの。
saraさん
◆無限のエネルギー。しかし時には熱を持ちすぎ制御不能になるときもある。二つ使用するときは特に注意(恋愛など)。
まなぶさん
◆人間の核。不安定で常に変化しており、脆く弱く壊れやすく、ときに自分の生死をも左右しうるもの。しかし、苦境を乗り越えるたびに強くなる。
bunbunさん
◆せかいいち性格の悪いともだち。
ホンダマリコさん
◆人間が存在する原点。目に見えないが、感情や思考、それに伴う行動などの人間には不可欠なものを動かす、なくてはならないもの。
水泳部のマネージャーさん
◆人間の核の部分。存在するようで存在せず、存在しないようで存在する。
ゆいおさん
◆目に見えず、触れることもできず、あったりなかったり、強かったり細かったり、人によっては頻繁に折れたりする。なのに、時々、すべてに打ち克つ力になる。
ふくにゃさん
◆頭の良きライバル。
カリカリさん
◆簡単には開かない箱の中に存在する世界。「心友」にだけ合鍵を渡しておく。
かぐやさん
◆他者を感じるときにその存在に初めて気づくもの。
スエルテさん
けけれ【▽心】
しん【心】
1 精神。こころ。また、こころの奥底。「—、技、体のそろった力士」「—の強い人」→心(しん)から
㋑中央にあって、重要な役割をになう部分。「鉛筆の—」「蝋燭(ろうそく)の—」「一家の—となって働く」
㋒火が通っていない飯粒や麺の、中央の硬い部分。「—のある御飯」
㋓物の形状を保つために、その内部に入れるもの。「襟に—を入れる」
4 二十八宿の一。東方の第五宿。蠍座(さそりざ)のアンタレスほか二星をさす。なかごぼし。心宿。
5 ⇒真(しん)7
こころ
(心)《原題Kokoro》小泉八雲の著作。明治29年(1896)刊。副題は「日本の内面生活の暗示と影響」。
(こゝろ)夏目漱石の小説。大正3年(1914)発表。罪悪感や孤独感、人間憎悪の念がついには自己否定に至るという、個人主義思想の極致を描く。
しん【真】
心
心
心
心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 05:41 UTC 版)
心(こころ)は、非常に多義的・抽象的な概念であり文脈に応じて多様な意味をもつ言葉であり、人間(や生き物)の精神的な作用や、それのもとになるものなどを指し、感情、意志、知識、思いやり[注釈 1]、情などを含みつつ指している。
注釈
- ^ 他人の心情や身の上などに心を配ることやその気持ちを指すこと
- ^ 翻訳としては、アリストテレス著、桑子敏雄訳『心とは何か』 講談社学術文庫、1999年 ISBN 978-4061593633 など。
- ^ 発音を正しく表記するにはeの上に横棒を書く
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『新カトリック大事典 第2巻』研究社、2002年。
- ^ 『申命記』 4:9
- ^ 『ヨシュア記』14:7
- ^ 『ローマ人への手紙』10:9-10
- ^ 『エゼキエル書』 36:25-26
- ^ 並川孝儀『スッタニパータ ―仏教最古の世界』岩波書店、ISBN 4000282859
- ^ 中村元『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波文庫、1958、ISBN 4003330110
- ^ アントニオ・ダマシオ『生存する脳―心と脳と身体の神秘』講談社、2000。など
- ^ アレグザンダー & 白川 2013, p. 108
- ^ NHKBSプレミアム「ザ・プレミアム超常現象 さまよえる魂の行方」
- ^ a b モーガン・フリーマン 時空を超えて 第2回「死後の世界はあるのか?」
- ^ ダニエル・ゴールマン『EQ こころの知能指数』講談社、1998
- ^ http://www-formal.stanford.edu/jmc/whatisai/whatisai.html
心
心
心 |
「心」の例文・使い方・用例
- 異常心理学
- 彼は放心したような顔つきをしていた
- 政治に対する学問的関心
- 心臓の働き
- 私たちは彼の勇気にとても感心した
- 彼の誠実さには感心させられます
- 感心した顔つきをしている
- 冒険心
- その話に我々は深く心を動かされた
- 彼は自分の仕事のことを本当に心配している
- 私は彼を起こしてしまうのではないかと心配した
- 私は彼が遅れて来るのではないかと心配している
- 私は大きな地震が起こるのではないかと心配だ
- パーティーに彼女がいたので彼の心は乱れた
- 科学はすべて好奇心から始まる
- その問題について心配しているのはあなただけではない
- 大望のある人,野心家
- 野心満々である
- 彼は権力を握ろうと野心を抱いている
- 野心的な試み
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