蓬莱とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 場所 > 蓬莱 > 蓬莱の意味・解説 

ほうらい【蓬莱】

読み方:ほうらい

【一】

[一]中国神仙思想説かれる三神山の一。山東半島東方海上にあり、不老不死の薬を持つ仙人が住む山と考えられていた。蓬莱山蓬莱島よもぎがしま

[二]富士山熊野山など霊山仙境異称

[三]熱田神宮異称

[四]台湾異称

[五]邦楽曲名長唄河東(かとう)節・うた沢地歌・箏曲(そうきょく)などにある。

【二】

蓬莱台」の略。

蓬莱飾り」の略。《 新年》「—や上野の山相対す子規


蓬莱

読み方:ホウライ(hourai)

中国伝説不老長寿の山


ほうらい 【蓬莱】

台上松竹梅鶴亀・尉姥などを配した祝儀飾り物蓬莱台。②新年に、三方白米盛り、上に熨斗鮑伊勢海老勝栗昆布野老串柿譲葉などを飾ったもの。蓬莱飾喰積とも。(①②とも日本の風習で、蓬莱山かたどっている)③富士熊野熱田などの霊山仙境をいう。熱田神宮蓬莱宮ともいい、その左の地域を蓬左という。→ 蓬莱山

蓬莱

作者ラフカディオ・ハーン

収載図書怪談
出版社集英社
刊行年月1992.5
シリーズ名集英社文庫

収載図書完訳 怪談
出版社筑摩書房
刊行年月1994.6
シリーズ名ちくま文庫

収載図書おとぎの国妖精たち小泉八雲怪談集
出版社社会思想社
刊行年月1995.9
シリーズ名現代教養文庫

収載図書怪談
出版社勉誠出版
刊行年月1998.10
シリーズ名大衆「奇」文学館

収載図書怪談不思議なことの物語研究 改版
出版社岩波書店
刊行年月2002.11
シリーズ名岩波文庫

収載図書妖怪妖精譚―小泉八雲コレクション
出版社筑摩書房
刊行年月2004.8
シリーズ名ちくま文庫


蓬莱

作者中上健次

収載図書化粧
出版社講談社
刊行年月1993.8
シリーズ名講談社文芸文庫


蓬莱

作者小島信夫

収載図書暮坂
出版社講談社
刊行年月1994.11


蓬莱

作者皆川正禧

収載図書暴夜幻想譚―ゴシック名訳集成
出版社学習研究社
刊行年月2005.2
シリーズ名学研M文庫


蓬莱

読み方:ホウライ(hourai)

平安時代には貴族祝儀酒宴装飾用として、室町ごろからは正月祝儀用の飾り、取肴として用いられ

季節 新年

分類 人事


蓬莱

読み方:ホウライ(hourai)

作者 中上健次

初出 昭和50年

ジャンル 小説


蓬莱

読み方:ホウライ(hourai)

所在 和歌山県新宮市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

蓬莱

読み方:ホウライ(hourai)

所在 滋賀県(JR湖西線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

蓬莱

読み方
蓬莱ほうらい
蓬莱よもぎらい

蓬萊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/08 03:57 UTC 版)

山東半島の位置

蓬莱(ほうらい)とは、古代中国で東の海上海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の一つ。道教の流れを汲む神仙思想のなかで説かれるものである。

また、四霊の一角となる小さな大陸に等しい巨大な亀・霊亀が背負っていた山ともされている。

または台湾を指すとされる。台湾は、「蓬莱仙島」と中国語で呼ばれる自称がある。

『山海経』における記述

中国最古の地理書『山海経』の「海内北経」に、「蓬莱山は海中にあり、大人の市は海中にあり」と記されている[1]。「市」とは蜃気楼のことで、九州中部地方日本海側ではしばしば目撃されるが、山東省煙台市の蓬莱区(旧蓬莱県)も蜃気楼の名所として古来より有名である[2]

『史記』における記述

渤海湾に面した山東半島のはるか東方の海(渤海とも言われる)にあり、不老不死の仙人が住むと伝えられている。徐福伝説を記した司馬遷史記』巻百十八「淮南衡山列伝」で記されている。

三神山

蓬莱は「方丈」(ほうじょう)・「瀛洲」(えいしゅう)とともに東方の海に浮かぶ三つの山(もしくは島)であり、その中では「方丈」が中央に位置し、まとめて「三神山」という。三神山はまた「三壷」ともいい、それぞれ「蓬壷」「方壷」「瀛壷」ともいう。

  • 瀛洲は「東瀛(とうえい)」ともいう。蓬莱がのちに日本を指す名前となったように「瀛洲」や「東瀛」も日本を指すことがある[3]北魏太和11年(487年)「瀛州」は行政区分として制定される。

五神山

三神山の他にも「岱輿」(たいよ)と「員嶠」(いんきょう)があり、かつては「五神山」だったのだがこの二つは流れて消えてしまって三神山になったのだという伝説もある。

日本における蓬萊

日本では浦島伝説の一つ『丹後国風土記』逸文では「蓬山」と書いて「とこよのくに」と読み、文脈にも神仙などの用語が出てくること、田道間守の話や他の常世国伝承にも不老不死など神仙思想の影響が窺えることから理想郷の伝承として海神宮などと習合したとも思われる。

平安時代に、僧侶の寛輔が、「蓬莱山」とは富士山を指すと述べた[4]

竹取物語』にも、「東の海に蓬莱という山あるなり」と記される[3]。求婚者の一人の車持皇子に難題として「蓬莱の玉の枝」を採取して持参することが課せられ、この玉の枝を巡る話が物語の一章をなす。また、富士山と結び付けられて言及されることがあり、謡曲の一つ『富士山』[5]には「然れば本号は不死山なりしを。郡の名に寄せて。富士の山とは申すなり。是蓬莱の。仙境たり」とあり、林羅山は「士峰元是小蓬莱」と詩に詠んだ[6]

ほか、熊野熱田などの霊山や仙境を蓬莱と呼ぶ[4]

脚注

  1. ^ 宮崎正勝 2005, p. 63.
  2. ^ 宮崎正勝 2005, p. 64.
  3. ^ a b 宮崎正勝 2005, p. 68.
  4. ^ a b 宮崎正勝 2005, p. 69.
  5. ^ 『富士山』、謡曲三百五十番集入力
  6. ^ 堀川貴司「林羅山と富士山 ―中世から近世へ」、『山梨県立富士山世界遺産センター研究紀要 世界遺産 富士山』第3集、2019年

参考文献

関連項目

  • 蓬莱山(または蓬莱島)
  • 徐福
  • 竹取物語(難題の一つとして「蓬莱の玉の枝」があり、物語における一つの章をなす)
  • 霊亀
  • 扶桑(神仙思想で中国の東の海に生えているという世界樹、あるいはその土地、または日本の別名)
  • 台湾の名称の一覧

蓬莱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 07:39 UTC 版)

十二国記の登場人物」の記事における「蓬莱」の解説

中嶋正志(なかじま まさし) 声 - 渡部猛 陽子の父親。厳格虚栄心強く父権振りかざす。「勉強よりも家事覚えろ」と言うなど、自分男尊女卑的かつ時代遅れな価値観押し付け陽子進学私生活束縛した。 中嶋律子なかじま りつこ) 声 - さとうあい 陽子の母親。夫に服従状態で、まったく頭が上がらない杉本優香すぎもと ゆか) 声 - 石津彩 陽子高校の同級生クラスでは虐められっ子であり、何かと陽子頼ろうとしていた。蓬莱での陽子を「卑怯な偽善者」と称したアニメではファンタジー世界憧憬を抱く内気な性格陽子と共に十二国渡り、そこを「自分が本来いるべき世界」と思い込み、塙王に唆された事で陽子浅野から離反し、塙王の命令のままに陽子暗殺を図る。しかし次第十二国自身あるべき世界ではない事を痛感し、塙麟の死によって陽子和解し、景麒奪還経て蓬莱へ帰還した数日後、彼女と同じ高校に高里要(泰麒)という神隠しから戻ったとされる少年存在知り、要や卓に接触し、要の失われた記憶興味を抱く。 Blu-ray BOX特典ドラマCDでは、原作での広瀬似た立場として登場する。 泰麒の捜索をしていた廉麟の使令発見し、高里の居場所陽子達に知らせたその後葬儀場事故現場で要を保護し匿うが、分別失った汕子と傲濫にまたも襲われかける。しかし、駆けつけた六太の助けで難を逃れその際瑚より浅野の死を伝えられるその後苦悩する要に自身体験思い話し帰還に悩む彼の支えとなった浅野郁也(あさの いくや) 声 - うえだゆうじ アニメオリジナルキャラクター陽子幼馴染で、優香付き合っていた。彼らの高校男子部女子部別の校舎ある様子。 成り行き陽子と共に十二国に渡るが、巧国を彷徨う間に崖から転落し女達はぐれる。塙王の娘によれば、「塙麟が秘密裏に匿っていたが、塙麟の死と同時に行方不明になった」。周囲言葉通じず、妖魔半獣など余りに不可思議な世界観によって情緒不安定になり、十二国ゲームの世界思い込んでいた。更に蝕で流れ着いた拳銃所持し自分十二国に来た理由模索しながら、本人曰く自身の「ゲーム終わらせる役」を支えにし、朱旌混じり生き延びていた。 その後慶国へ向かう鈴と出会い、彼女と共に景王会いに行く。しかし同行者である清秀が、巧のを蝕で失った事を聞いて精神が更に不安定になり、「世界自分憎んでいる」という恐怖観念とらわれ自分触れようとした清秀怯えて逃げ出す清秀死によって鈴が離反し行き場失った彼は昇紘の保護を受け、彼の考え賛同悪事に手を貸す。小司馬と共に遠甫の里家を襲撃した際に清秀重ね恐怖余り彼を撃つ。その後昇紘の別邸へと移送されるが、別邸襲撃して来た陽子再会しこれまでの経緯聞かされる。しかし昇紘の考え賛同している事を陽子咎められ、昇紘の手下として陽子仲間捕縛された。同時に役を求めていたのは自身だと陽子指摘された。その後、班渠らによって拓峰に移され再会した鈴から陽子達が追い詰められている事を知り、明郭の桓魋達を呼び向かったが、道中小司馬に出くわし、平伏しなかった事で殺害される乱の終結後、陽子意向で慶国に埋葬された。 高里要(たかさと かなめ) 声 - 岡野浩介 蓬莱での泰麒。十二国過ごした1年記憶失い、「祟る」と噂され周囲からは孤立した存在であった。後に記憶取り戻し迎えに来た延王と共に十二国帰還した失われた記憶思い出そうと、しばしば絵(十二国図や傲濫を思わせるもの)を描いていた。 アニメでは十二国から帰還した優香出会い、「魔性の子」・「黄昏の岸 暁の天」準えエピソード描かれている。 高里卓(たかさと すぐる) 声 - 阪口大助幼少 - 野田順子 要の弟。祖母教育裏目に出たがゆえに、人の顔色を窺う狡賢い性格に育つ。その上、家の外では乱暴者何度も補導されるなど素行悪く高校最低ランクの所に行っている。幼少の頃より神隠し遭った兄の存在から、いじめの標的にされていた。後に汕子と傲濫に「王の敵」と見なされ、両親共々惨殺された。 アニメでは「祟る」と噂された兄を忌み嫌う一方で、彼をその様思いたくないと苦悩している。また、優香淡い想い寄せている。 要の祖母 声 - 京田尚子 昔気質女性で躾に厳しい。関西から嫁いできた。額に触れられる事や肉食を嫌い、叩頭礼正座してお辞儀)ができない要に厳しくあたり、彼が周囲馴染めない事で嫁(声 - 横尾まり)を叱り飛ばしていた。卓の言葉真に受け、要の言う事を信じず彼をの降る庭に放り出した。要が蓬莱に戻る直前亡くなる。 Blu-ray BOX特典ドラマCDでは家族と共に食い殺された。

※この「蓬莱」の解説は、「十二国記の登場人物」の解説の一部です。
「蓬莱」を含む「十二国記の登場人物」の記事については、「十二国記の登場人物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「蓬莱」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「蓬莱」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



蓬莱と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「蓬莱」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||



5
100% |||||

6
100% |||||

7
蓬莱山 デジタル大辞泉
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
蓬莱島 デジタル大辞泉
100% |||||

蓬莱のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



蓬莱のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの蓬萊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの十二国記の登場人物 (改訂履歴)、蓬萊 (飲食店) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS