ほうらい【蓬莱】
ほうらい 【蓬莱】
蓬莱
収載図書怪談
出版社集英社
刊行年月1992.5
シリーズ名集英社文庫
収載図書完訳 怪談
出版社筑摩書房
刊行年月1994.6
シリーズ名ちくま文庫
収載図書おとぎの国の妖精たち―小泉八雲怪談集
出版社社会思想社
刊行年月1995.9
シリーズ名現代教養文庫
収載図書怪談
出版社勉誠出版
刊行年月1998.10
シリーズ名大衆「奇」文学館
蓬莱
蓬莱
蓬莱
蓬莱
姓 | 読み方 |
---|---|
蓬莱 | ほうらい |
蓬莱 | よもぎらい |
蓬萊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/08 03:57 UTC 版)

蓬莱(ほうらい)とは、古代中国で東の海上(海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の一つ。道教の流れを汲む神仙思想のなかで説かれるものである。
また、四霊の一角となる小さな大陸に等しい巨大な亀・霊亀が背負っていた山ともされている。
または台湾を指すとされる。台湾は、「蓬莱仙島」と中国語で呼ばれる自称がある。
『山海経』における記述
中国最古の地理書『山海経』の「海内北経」に、「蓬莱山は海中にあり、大人の市は海中にあり」と記されている[1]。「市」とは蜃気楼のことで、九州や中部地方の日本海側ではしばしば目撃されるが、山東省煙台市の蓬莱区(旧蓬莱県)も蜃気楼の名所として古来より有名である[2]。
『史記』における記述
渤海湾に面した山東半島のはるか東方の海(渤海とも言われる)にあり、不老不死の仙人が住むと伝えられている。徐福伝説を記した司馬遷『史記』巻百十八「淮南衡山列伝」で記されている。
三神山
蓬莱は「方丈」(ほうじょう)・「瀛洲」(えいしゅう)とともに東方の海に浮かぶ三つの山(もしくは島)であり、その中では「方丈」が中央に位置し、まとめて「三神山」という。三神山はまた「三壷」ともいい、それぞれ「蓬壷」「方壷」「瀛壷」ともいう。
五神山
三神山の他にも「岱輿」(たいよ)と「員嶠」(いんきょう)があり、かつては「五神山」だったのだがこの二つは流れて消えてしまって三神山になったのだという伝説もある。
日本における蓬萊
日本では浦島伝説の一つ『丹後国風土記』逸文では「蓬山」と書いて「とこよのくに」と読み、文脈にも神仙などの用語が出てくること、田道間守の話や他の常世国伝承にも不老不死など神仙思想の影響が窺えることから理想郷の伝承として海神宮などと習合したとも思われる。
平安時代に、僧侶の寛輔が、「蓬莱山」とは富士山を指すと述べた[4]。
『竹取物語』にも、「東の海に蓬莱という山あるなり」と記される[3]。求婚者の一人の車持皇子に難題として「蓬莱の玉の枝」を採取して持参することが課せられ、この玉の枝を巡る話が物語の一章をなす。また、富士山と結び付けられて言及されることがあり、謡曲の一つ『富士山』[5]には「然れば本号は不死山なりしを。郡の名に寄せて。富士の山とは申すなり。是蓬莱の。仙境たり」とあり、林羅山は「士峰元是小蓬莱」と詩に詠んだ[6]。
脚注
- ^ 宮崎正勝 2005, p. 63.
- ^ 宮崎正勝 2005, p. 64.
- ^ a b 宮崎正勝 2005, p. 68.
- ^ a b 宮崎正勝 2005, p. 69.
- ^ 『富士山』、謡曲三百五十番集入力
- ^ 堀川貴司「林羅山と富士山 ―中世から近世へ」、『山梨県立富士山世界遺産センター研究紀要 世界遺産 富士山』第3集、2019年
参考文献
- 宮崎正勝『海からの世界史』角川学芸出版〈角川選書〉、2005年9月。ISBN 978-4047033832。
関連項目
蓬莱
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中嶋正志(なかじま まさし) 声 - 渡部猛 陽子の父親。厳格で虚栄心が強く、父権を振りかざす。「勉強よりも家事を覚えろ」と言うなど、自分の男尊女卑的かつ時代遅れな価値観を押し付け、陽子の進学や私生活を束縛した。 中嶋律子(なかじま りつこ) 声 - さとうあい 陽子の母親。夫に服従状態で、まったく頭が上がらない。 杉本優香(すぎもと ゆか) 声 - 石津彩 陽子の高校の同級生。クラスでは虐められっ子であり、何かと陽子に頼ろうとしていた。蓬莱での陽子を「卑怯な偽善者」と称した。 アニメではファンタジーの世界に憧憬を抱く内気な性格。陽子と共に十二国へ渡り、そこを「自分が本来いるべき世界」と思い込み、塙王に唆された事で陽子と浅野から離反し、塙王の命令のままに陽子の暗殺を図る。しかし次第に十二国が自身のあるべき世界ではない事を痛感し、塙麟の死によって陽子と和解し、景麒奪還を経て蓬莱へ帰還した。数日後、彼女と同じ高校に高里要(泰麒)という神隠しから戻ったとされる少年の存在を知り、要や卓に接触し、要の失われた記憶に興味を抱く。 Blu-ray BOXの特典ドラマCDでは、原作での広瀬に似た立場として登場する。 泰麒の捜索をしていた廉麟の使令を発見し、高里の居場所を陽子達に知らせた。その後葬儀場の事故現場で要を保護し匿うが、分別を失った汕子と傲濫にまたも襲われかける。しかし、駆けつけた六太の助けで難を逃れ、その際に芥瑚より浅野の死を伝えられる。その後は苦悩する要に自身の体験や思いを話し、帰還に悩む彼の支えとなった。 浅野郁也(あさの いくや) 声 - うえだゆうじ アニメオリジナルのキャラクター。陽子の幼馴染で、優香と付き合っていた。彼らの高校は男子部と女子部が別の校舎にある様子。 成り行きで陽子らと共に十二国に渡るが、巧国を彷徨う間に崖から転落し彼女達とはぐれる。塙王の娘によれば、「塙麟が秘密裏に匿っていたが、塙麟の死と同時に行方不明になった」。周囲と言葉が通じず、妖魔や半獣など余りに不可思議な世界観によって情緒不安定になり、十二国をゲームの世界と思い込んでいた。更に蝕で流れ着いた拳銃を所持し、自分が十二国に来た理由を模索しながら、本人曰く自身の「ゲームを終わらせる役」を支えにし、朱旌に混じり生き延びていた。 その後慶国へ向かう鈴と出会い、彼女と共に景王に会いに行く。しかし同行者である清秀が、巧の村を蝕で失った事を聞いて精神が更に不安定になり、「世界は自分を憎んでいる」という恐怖観念にとらわれ、自分に触れようとした清秀に怯えて逃げ出す。 清秀の死によって鈴が離反し、行き場を失った彼は昇紘の保護を受け、彼の考えに賛同、悪事に手を貸す。小司馬と共に遠甫の里家を襲撃した際に桂桂を清秀と重ね、恐怖の余り彼を撃つ。その後昇紘の別邸へと移送されるが、別邸を襲撃して来た陽子と再会し、これまでの経緯を聞かされる。しかし昇紘の考えに賛同している事を陽子に咎められ、昇紘の手下として陽子の仲間に捕縛された。同時に役を求めていたのは自身だと陽子に指摘された。その後、班渠らによって拓峰に移され、再会した鈴から陽子達が追い詰められている事を知り、明郭の桓魋達を呼びに向かったが、道中で小司馬に出くわし、平伏しなかった事で殺害される。乱の終結後、陽子の意向で慶国に埋葬された。 高里要(たかさと かなめ) 声 - 岡野浩介 蓬莱での泰麒。十二国で過ごした1年の記憶を失い、「祟る」と噂され周囲からは孤立した存在であった。後に記憶を取り戻し、迎えに来た延王と共に十二国へ帰還した。失われた記憶を思い出そうと、しばしば絵(十二国図や傲濫を思わせるもの)を描いていた。 アニメでは十二国から帰還した優香と出会い、「魔性の子」・「黄昏の岸 暁の天」に準えたエピソードが描かれている。 高里卓(たかさと すぐる) 声 - 阪口大助、幼少 - 野田順子 要の弟。祖母の教育が裏目に出たがゆえに、人の顔色を窺う狡賢い性格に育つ。その上、家の外では乱暴者で何度も補導されるなど素行が悪く、高校も最低ランクの所に行っている。幼少の頃より神隠しに遭った兄の存在から、いじめの標的にされていた。後に汕子と傲濫に「王の敵」と見なされ、両親共々惨殺された。 アニメでは「祟る」と噂された兄を忌み嫌う一方で、彼をその様に思いたくないと苦悩している。また、優香に淡い想いを寄せている。 要の祖母 声 - 京田尚子 昔気質の女性で躾に厳しい。関西から嫁いできた。額に触れられる事や肉食を嫌い、叩頭礼(正座してのお辞儀)ができない要に厳しくあたり、彼が周囲に馴染めない事で嫁(声 - 横尾まり)を叱り飛ばしていた。卓の言葉を真に受け、要の言う事を信じず彼を雪の降る庭に放り出した。要が蓬莱に戻る直前に亡くなる。 Blu-ray BOX特典ドラマCDでは家族と共に食い殺された。
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