りゅうおう 【竜王】
竜王
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龍王、竜王(りゅうおう)は、仏教における人面蛇身の半神ナーガの王[1](ナーガラージャ)。
- ^ 中国の龍とは異なり、コブラが元になっているが。
- ^ 『大唐西域記』にはインド各地にその土地の竜王伝承があったことを窺わせる記述がいくつかあり、例えば巻三には、大城〔タクシラ、パキスタンのラーワルピンディーの近く〕の西北七十余里にエーラーパットラ竜王の池があり、土地の人は雨や晴を祈る際に必ずその池に行ったと記されている[5]。
- ^ 帛尸梨蜜多羅『仏説灌頂経』。ただし偽経とされる。以下詳述。
- ^ 題には五龍とあるが、眼窩から手が伸びるのは陽間太歳すなわち楊任 (封神演義)であり、青龍・虎・朱雀など四神を配した図なのがあきらかである[19]。
- ^ "方角と色彩と龍王とを組み合わ"五方龍王だと明記される仏典では、門田の知る限りこれが唯一例[30]。朝鮮半島をみれば『仏説地心陀羅尼経』の「五龍王」は五方龍神(五方龍王)のことだと張はしており、龍王には五色の幣帛がささげられたと文中に見える[33]。
- ^ 前半十巻は東晋末~劉宋だが、ぜんたいとしては隋唐朝時代に成立。
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- ^ 『仏説灌頂経』 Foshuo guanding jing。帛尸梨蜜多羅訳『仏説灌頂神呪経』と門田は表記する。「仏が説く」と謳っており、帛尸梨蜜多羅の訳とされるが、じつは原典のない偽経とされる[30][31]。
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- ^ 頼瑜撰『秘鈔問答』でも「集経十一云、其壇界畔作一重而開四門。壇之東門将以泥土作、龍王身」と引いている[44]。
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- ^ Trenson 2018, p. 277, n13, n14.
- ^ 頼瑜撰『秘鈔問答』でも「金宝」(「秘蔵金宝鈔」?)を引いて「集経十一云、其壇界畔作一重而開四門。壇之東門将以泥土作、龍王身」と引いている[44]。
- ^ Trenson 2018, p. 277, n13, n14.
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- ^ 平凡社 2007, 飯島吉晴「竜神」, 中尾尭「竜王信仰[日本])」.
- ^ 村山 2001, pp. 226–228.
- ^ 門田, pp. 6–7.
- ^ a b 門田, pp. 18–19.
- ^ 平安初期・中期の木簡出土品(8-10世紀、9世紀)[57]。文献上の初見は『扶桑略記』延喜2/902年、六月十七日条[58]。
- ^ a b c 斎藤 2012, 第四章.
- ^ 李 善愛、1999年、護る神から守られる神へ : 韓国とベトナムの鯨神信仰を中心に、195-212項、国立民族学博物館調査報告149巻
龍王
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龍王(りゅうおう)
- ^ “2018年7月の活動ダイジェスト | ブータンにおける組積構造建築の地震リスク評価と減災技術の開発プロジェクト | 技術協力プロジェクト | 事業・プロジェクト - JICA”. www.jica.go.jp. 2021年5月13日閲覧。
- 1 龍王とは
- 2 龍王の概要
竜王(りゅうおう)
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拳の父。拳が幼い頃に死んだといわれていたが、実は裏少林との戦いで命を落とし、遺体は少林寺の地下に保存されていた。竜王拳の開祖。
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竜王(りゅうおう)
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「自由人HERO」の記事における「竜王(りゅうおう)」の解説
竜人界の王、かつ、七世界の王。単身攻め込んできたクラーケンに討たれてしまうが…、その真意は禁忌とされた多種族との恋愛を破り、呪い子として生まれてきてしまった実子・クラーケンに対する彼なりの責任の取り方であった。
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竜王(Sランク・賢者)
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「ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial」の記事における「竜王(Sランク・賢者)」の解説
自分の領地を広げるためなら手段を選ばない。5倍買いのほか、競売、相乗りもそつなくこなす。また、相手の独占や首位を嫌い、5倍買いや10株売りで邪魔してくる。たまに自身の状況に当てはまらない場違いなセリフを言うことがある。隠しキャラ。
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竜王(りゅうおう)
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「DQI秘伝 竜王バリバリ隊」の記事における「竜王(りゅうおう)」の解説
アレフガルドを闇に閉ざそうとする邪悪な魔王。怪物たちを操り人間たちに攻撃を仕掛ける。部下の前では威厳を見せるが、部下のいないところでは困ったことがあると姉の竜貴妃に泣きつく。
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竜王(ドラゴンロード)
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「フォーセリア」の記事における「竜王(ドラゴンロード)」の解説
「始原の巨人」の鱗から直接生まれたとされる太古種族。神々に仕え、神々の大戦では神殺しの竜と呼ばれる強大な力を持つ竜王たちが神々の肉体を滅ぼした。詳細なデータは明かされていない。
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竜王 (ステージ8)
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「剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣」の記事における「竜王 (ステージ8)」の解説
本作の最終ボス。光の玉をラダトーム城から奪い、世界を闇に包もうとした悪の化身。第1作とは異なり、主人公との会話の後にいきなり真の姿である巨大なドラゴンの姿になって戦いを挑んで来る。攻撃は多彩かつ激しく、剣を自在に操っての攻撃や防御、そしてある必殺技を自在に出せなければ勝利は見えてこない。
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龍王(りゅうおう)
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「白蛇伝 (1958年の映画)」の記事における「龍王(りゅうおう)」の解説
宇宙の星に住む。
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龍王(りゅうおう)
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「秘拳伝説 獅子王伝」の記事における「龍王(りゅうおう)」の解説
親衛隊副長で中国唯一の龍拳の使い手。その実力は獅子王に烈男との一端の別れを決意させるほど。完結編でついにその姿を現し獅子王と激闘を繰り広げる。前作『ドラゴン拳』の主人公・竜王拳も「竜拳」の使い手だが、特に関連は描かれていない。
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龍王(りゅうおう)
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「ハイスクールD×D」の記事における「龍王(りゅうおう)」の解説
ドラゴンの中でもとりわけ強く高潔である、伝説とされるものたち。現在は「黒邪の龍王」ヴリトラ、「黄金龍君」ファーブニル、「天魔の業龍」ティアマット、「西海龍童」玉龍、「終末の大龍」ミドガルズオルムの5体を指して「五大龍王」と呼ばれる。かつては悪魔に転生した「魔龍聖」タンニーンも含めて「六大龍王」とされていた。「龍王クラス」として強さの指標となることもあり、神仏であっても複数の龍王を捕らえるのは難しいとされる。
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龍王(りゅうおう)
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「元祖西遊記スーパーモンキー大冒険」の記事における「龍王(りゅうおう)」の解説
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龍王(りゅうおう)
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かつて四凶を封じた神。五神山と龍宮を作り、外界から知覚できないようにして国を守っている。便宜上、藍采和の従神となっている。役職は水府官長。龍生九子と呼ばれる子供が9人いる。
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竜王
「竜王」の例文・使い方・用例・文例
- 倶梨伽羅という,不動明王の智剣が変じた化身とされる竜王
- やくざなどが背中に彫った,倶梨伽羅という,不動明王の智剣が変じた化身とされる竜王のいれずみ
- 倶利迦羅竜王という,不動明王の智剣が変じた化身とされる竜王
- 倶利迦羅竜王という,不動明王の智剣が変じた化身とされる竜王の画像や彫像
- 背中に彫った,倶梨伽羅竜王という,不動明王の智剣が変じた化身とされる竜王のいれずみ
- 具梨伽羅竜王という,不動明王の智剣が変じた化身とされる竜王で,岩の上で炎につつまれた黒竜が剣に巻きついている形像
竜王と同じ種類の言葉
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