画像
画像とは、描かれた絵や像の総称であり、とりわけ今日においてはデジタルデバイス上で画像ファイルとして扱われる(表示・保存される)データを指す語として用いられる表現である。
もともと「画像」という語は「画(描)いた像」という程度の意味であり、何らかの媒体に視覚的情報を伝える意図をもって描かれた情報をすべて含む語である。その意味で壁画も水墨画も肖像画も「画像」に含まれ得る。しかしながら、この手の画像はもっぱら壁画・水墨画・肖像画といった下位区分の呼び名が一般的に用いられ、画像と呼ばれる機会はほぼない。
今日では「画像」はデジタル画像の総称として用いられる語といえる。
デジタル画像の表示形式や保存形式は、大別してビットマップグラフィックス(ラスタグラフィックス)とベクタグラフィックスに分けられる。いずれにしてもデータの形式がテキスト(文字)とは異なる。
デジタルの世界では人物画も風景画も自撮り写真も風景写真もイラストも概念的図形もパワポに挿入するロゴなどもすべて「画像」と呼ばれることが多い。
が‐ぞう〔グワザウ〕【画像】
画像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 23:02 UTC 版)

画像(がぞう)とは、事象を視覚的に媒体に定着させたもので、そこから発展した文字は含まない(例:文字と画像、書画)。定着される媒体は主に2次元平面の紙であるが、金属、石、木、竹、布、樹脂や、モニター・プロジェクター等の出力装置がある。また、3次元の貼り絵、ホログラフィー等も含まれる。
歴史
現存する古い画像は後期旧石器時代の洞窟壁画(スペインの《アルタミラ洞窟壁画》(全文:La Cueva de Altamira(Museo de Altamira)[1]や、フランス《ラスコー洞窟壁画》(書影:三浦定俊(2008)[2])。)等)である。これらの画像すなわち、岩面画から抽象化が行われ、画像に属するピクトグラム(絵文字)、さらに文字に属する象形文字が生まれた。
語源
同義語
用語「画像」の分類
- 様式や精神的な形象には「図」(英語のImage)や「絵(画)」を使用している(例:心象図、物語絵、肖像画、「絵になる」)。
- 点・線・面など幾何学的な表現にグラフや図形が使用されている。
- 定着する方法による区分:直接描く描画、一時的定着である鏡や水面の反射やカメラオブスキュラ、版を作り転写する版画、カメラや望遠鏡、顕微鏡等の光学デバイスを利用した写真、印刷、モニター入出力等がある。写真で出力した画像は「影像」という。映画やテレビ等に映した画像は「映像」という。デジタルカメラの普及でアナログ画像とデジタル画像の用語も一般化した。
- 時間を基準とすると、静止画、動画に分類され、静止画動画はモーションピクチャーという。画像は一般に静止画像をいうことが多い。
- 色数からはモノクローム、カラーに分類される。
- オリジナル画像を原画、原図といい、版として定着した画像を図版、電子媒体に定着したものを電子画像、電子影像(図書の影像は書影)という。
- 粗密や解像度からは、曖昧表現だが、精密画像、高精細画像、低解像度画像等が使用される。
画像ファイル
- コンピュータグラフィックスのファイル形式
- ビットマップ画像(ラスターグラフィックス)とジャギーのないベクターグラフィックスに分類され、ベクターグラフィックは用語「図形」を使用する場合が多い。
- 標準画像ファイルフォーマット
- 多数の画像ファイル形式があるが、W3Cが推奨したラスター形式にはJPEGやPNG等があり、ベクター形式にはXMLベースのテキストファイルで表現出来るSVGがある。また、アドビのベクター形式ドキュメントファイルPDFも国際規格ISO 32000-1:2008[5]となった。
画像の単位
コンピュータで扱う画像データの最少単位を画素という。物理的な点情報をドットといい、1インチあたりのドット密度をdpiという。
- 画像の要素
- 明度、彩度、輝度、透過度等がある。
- 色の表現
- 異なるデバイスで色表現が異ならないよう、カラーマネージメントシステムで各デバイスを制御する必要がある。
- 色の合成方法には加法混合(透過光の三原色、例:モニター画面のRGB値)、減法混合(反射光の三原色、例:カラー印刷などのCMYK)などいくつかがある。
- 画像圧縮
- Web画像は通信速度をあげるため、一般に画像圧縮したり、画像サイズを縮小したカタログ用のサムネイルやプログレッシブJPEGを使用する場合が多い。
脚注
- ^ museodealtamira
.mcu .es /Prehistoria _y _Arte /la _cueva .html%20Museo _de _Altamira - ^ 三浦定俊「ラスコー洞窟壁画の保存状況」 (PDF) (高松塚古墳壁画劣化原因調査検討会(第5回)資料/文化庁 所収)
- ^ 『康煕字典網上版』 - 763頁
- ^ 『康煕字典網上版』 ^ 116頁
- ^ Document management -- Portable document format / ISO Store
参考文献
- 『映像革命CG―コンピュータ・グラフィックスで社会、芸術、産業が変わる』 ISBN 978-4872463040
関連項目
「画像」の例文・使い方・用例・文例
- 画像がたちまち現れた
- 彼がもっと過去の画像を見る
- 好きな女優の画像を探しました
- 画像や壁紙などの案内を致します
- ユーザーが左の画像をクリックする
- 彼が2枚の画像を作成します
- 画像をクリックすると更に拡大画像が見られます
- 省略時にはすべての画像を表示します
- 彼が画像の情報を検索しました
- 彼がホームページに1日目の画像をアップしました
- 当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を禁止します
- 彼が画像を自分のページに張り付けます
- jpeg形式の画像ファイルを作成できます
- このように、1つの画面に2つの画像を表示させる
- あのお宝画像は赤面に値する
- このレンズはシャープでコントラストの強い画像を生む。
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