コントラスト
コントラストとは、「対比」「対照」を意味する語であり、とりわけ画像などの視覚情報における明暗や色彩の差異を意味する語である。あるいは、より抽象的な「落差」を意味する語として用いられる場合もある。いずれも併置されている複数の要素が対比され、その対比が際立っている・いない、というふうに評価する文脈で用いられる語彙である。
画像編集・映像編集の分野においては、画像の明るさを調整したり、色相的な差異を強調したり、あるいは部分的にボカシ処理を加えたりする処理を「コントラスト調整」と総称する。これらは強調したい部分を際立たせるための技術といえる。
画像の明暗や色の差が大きい様子は「コントラストが高い」あるいは「コントラストが強い」という言い回しで表現されること多い。コントラストを高くすると画像に鮮烈な印象が増す。ただし不自然さが際立つ印象にもつながる。
画像の明暗や色の差を小さくして「コントラストが低い」画像にすると、むやみに視覚を刺激しないがメリハリには乏しくボンヤリした印象が増す。
コントラスト【Contrasts】
読み方:こんとらすと
バルトークの室内楽曲。1938年作曲。クラリネット、バイオリン、ピアノのための三重奏曲であり、シゲティとグッドマンに献呈。ハンガリーやルーマニアの民俗舞曲とジャズの要素を取り入れている。コントラスツ。
コントラスト【contrast】
コントラスト
明暗の差、つまりダイナミックレンジのこと。テレビのコントラスト調整では、輝度信号の振幅をコントロールして黒と白の度合いを変化させる。コントラストを上げると白が伸びるが、微妙なトーンの再現が難しくなる。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 藤原陽祐)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
コントラスト
コントラスト
コントラストとは、画像や画面表示における、明るい部分と暗い部分との明度の差のことである。差が大きいほど、コントラストは強いと表現される。
コントラストを強くすれば、明るい部分は一層明るく、黒い部分はより黒く表現される。シャープで鮮やかな印象が増すが、その代わりに中間色の滑らかさ(階調)がおろそかにり、行き過ぎると粗雑な画像になってしまう。逆にコントラストを弱めると、暗い部分と明るい部分との階調が平均化され、全体的に滑らかで落ち着いた印象が増すが、行き過ぎるとぼやけた不鮮明な画像になってしまう。
画像の明暗を左右する概念には明るさというものもあるが、こちらは画像全体の明度を調整することであり、コントラストとは区別される。
コントラスト contrast
コントラスト
コントラスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/05 14:13 UTC 版)

コントラスト(contrast)とは、
- 並置されているものごとや近縁のものごとと、著しく異なっていること[1]。「対比」。「対照」。
- 色・トーン・形などの差違のことで、視覚効果(en:visual effect)、デザイン、イメージなどに役立てられるもの[1]。視覚的な特徴の差。
- モノや人に関して、他との著しい質の差[1]。
概説
コントラストというのは、基本的には並置されているものと著しく異なっていることである。 視覚においては、同じ視野内での色、明るさ、輝度、形など(また質感、テクスチャなど)の差違のことである。
「色のコントラスト」「サントリーニ島の白と青のコントラスト」「京都の秋の、苔の緑と紅葉の赤のコントラスト」「明暗のコントラストが際立っている」「光と陰のコントラスト」「光と闇のコントラスト」などと用いる。
しばしば比喩的に、視覚的ではないことの差違、抽象的な質の差などに関しても用いる。
- 語源
英語では、17世紀に、ファインアート(美術)の用語として、「形や色の違いを際立たせるために並置する」という意味の語として、フランス語のcontrasteという名詞やcontrasterという動詞が移入されたものである。そしてこれらのフランス語は中世ラテン語が(イタリア語経由で)フランス語にもたらされたものであり、ラテン語のcontra は「~に対して」という意味で、stare は「立てる」「置く」という意味である。[1]
写真機、映像機器
画像や映像のための機器(カメラ、ディスプレイなど)に関する技術用語、工業用語、撮影技術としては、最も暗い部分と最も明るい部分の輝度の差を指すことが一般的。
コントラストが高くなると明暗の差が大きくなり明るい部分や暗い部分がはっきりするが、中間の色が潰れてしまう。逆にコントラストが低くなると明暗の差が縮まり中間の色が増えて、明るい部分や暗い部分がはっきりしなくなってしまう。
近年ではディスプレイや画像などにおいてよく使われ、デジタルカメラなどで撮影した写真を補正する際、コントラストを変化させることがある。
- 定量的な定義
定量的に取り扱うための定義にはいくつかあり、状況に応じてさまざまな定義が用いられる。
視覚刺激に焦点を当てて記述する際などには、Michelsonコントラスト
この項目は、美術・芸術に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:美術/PJ:美術)。
コントラスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:59 UTC 版)
CTのウインドウ幅に相当する。かつてはダイナミックレンジと表示されていた。
※この「コントラスト」の解説は、「腹部超音波検査」の解説の一部です。
「コントラスト」を含む「腹部超音波検査」の記事については、「腹部超音波検査」の概要を参照ください。
コントラスト (抑揚)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:51 UTC 版)
「タイポス系書体」も参照 セリフ体(明朝体)は一般的にコントラスト(抑揚; 縦線と横線などの太さの比)が付いている。明朝体では30%から50%のコントラストが一般的とされる。伝統的なサンセリフ体(ゴシック体)にはコントラストが付いていないものの、コントラストを付けて人間味を持たせたヒューマニスト・サンセリフ体の一種(タイポス系書体)も存在している(欧文書体ではOptima、和文書体ではタイポスなど)。 一般的な明朝体よりもコントラストを下げた横太明朝体もある。ゴシック体のように横太な明朝体には秀英横太明朝、TB横太明朝およびそのUD版であるTBUD明朝などが存在する。その他のUD明朝フォントも非UD版より横線が太いものとなっている。 コントラスト(抑揚)のバリエーションが用意されているフォントも存在している。これには例えばタイポス、TPスカイ、TPスカイラウンド、TP明朝、黎ミン、Adobe Variable Font Prototype(CNTR軸タグ)などがある。 コントラストを逆に付けた逆コントラスト書体(英語版)という欧文書体も存在する。和文書体にもタイポス系書体の太さを反転させたようなファンテール体がある。
※この「コントラスト (抑揚)」の解説は、「フォント」の解説の一部です。
「コントラスト (抑揚)」を含む「フォント」の記事については、「フォント」の概要を参照ください。
「コントラスト」の例文・使い方・用例・文例
- 印象的なコントラスト
- このレンズはシャープでコントラストの強い画像を生む。
- それはとてもコントラストが強い。
- その洋服は赤と白のコントラストが美しい。
- (写真用フィルム)のコントラストを増加させる行為
- くっきりした輪郭かコントラストで
- 明暗の間で、より強いコントラストを生み出すために(ネガ)の化学的に影響を受ける部分をより濃くまたは不透明にする
- (検査検体)から染みを除去して、コントラストを高める
- 脳のX線写真で、髄液をガス(通常酸素)に入れ替えることにより作られ、コントラストを改善している
- 薄暗いか、コントラストを欠く品質
- 不十分なコントラストをもたらすフィルムの不十分な処理
- 写真感光材料のコントラストのつき方の程度
- 電子インクのおかげで,この表示画面は視野角が広く,明るくてコントラストがはっきりしている。
- 高コントラスト比,広視野角,短い応答時間,薄型軽量など多くの利点がある。
- コントラストのページへのリンク